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4404文字のレビューを貰った話と自分のレビューの話&レビュ返

 先日、拙作「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」に凄まじく長いレビューを頂戴しました。

 Wordで文字数を確認してみたところ4404文字ありました。街コンの字数制限をオーバーしています。おそらくカクヨム内レビュー最長記録でしょう。「もっと長いレビューを知っている」という方がいたら教えて下さい。読みに行きます。

 さすがにこの超大作レビューには言及せねばなるまいと、今回、近況ノートで取り上げさせていただくことにしました。単純に「自分の作品には4404文字のレビューを書かせる力がある」と自慢したいのもあります。自画自賛になりますが、これは本当に並大抵のことではありません。素直に誇りに思います。

 ところで、僕のレビューも基本的に長いです。

 4404文字を前にして「レビューが長い」とか鼻で笑われそうですが、色々見た感じ平均よりは長いです。500文字は割とコンスタントに超えますし、1000文字越えもあります。僕をこういうレビュアーにした犯人は明白で、日野侑さんのほのぼのエッセイ(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880973250)です。この作品に感銘を受けてやたらと長いレビューを残し、それが近況ノートに取り上げられたことで調子に乗ったのが全ての原因。以降はレビューのために時間削られまくりです。日野さんは「長文レビューを書きたくなるような心を揺さぶる作品を書いてすいませんでした」と猛省して下さい。

 で、そういうレビューをどういう基準で残しているのかというと……特に決めていません。

 何となくレビューを書きたいと思ったら書く。それだけです。敢えて自己分析をしてみると「何か引っかかるもの」がある時に書いている気がします。感性の言語化が難しく、悩みながらレビューを捻り出すこともありますが、だいたいの場合はレビューを書こうと思った時点で主軸は決まっています。

 ならばレビューは簡単に書けるのかというと、場合によっては一時間とかかかります。

 これは完全に自業自得で、自分の凝り性のせいです。下手したら作品を書く時より凝ってます。さらに書いた後も編集による修正をよく入れます。ロボットのプラモデルを飾る腕の角度を調整するように、自分が納得行くまでちまちまと正解の無い作業を続けます。だから僕はTwitterと近況ノートのコメント欄が苦手です。編集できないので。後から「ここに句読点入れたい……」という風に歯痒い思いをすることが結構あります。

 そうやって書いたレビューですが、どうやら割と好評のようで、僕のレビューをきっかけとして作品に★が増えることがままあります。過疎ジャンルだとそのままランキングを押し上げてトップページまで持って行けて、それから注目されてガンガン★が伸びたりすることもあって、そういう時は自分が評価されているように嬉しいです。

 僕は「知り合いだから読む」という読み方をしないので、縁も所縁もない相手に唐突に長文レビューを押し付けて去るパターンが多いです。もしかしたら「何この人……怖い」と脅えられているかもしれませんが、他意はありませんので暖かく受け入れて下されば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。


-----(「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」へのレビュ返)-----

 はまなすなぎさ 様

 というわけで超大作レビュー、ありがとうございました。
 僕は本作を執筆するにあたり「僕」を書くことに関してはそれなりに自信がありました。しかし「彼女」については全く自信がなく、★200を越えた現在ですら、もしかしてみんな「僕」には惹かれてくれたけれど「彼女」はてんでダメだったのではないのだろうかという一抹の不安を拭い切れていませんでした。
 しかし、はまなす様のおかげで不安を払拭できました。「僕」のための舞台装置ではないと言って頂けたこと、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。


-----(「ある同性愛者のクリスマス」へのレビュ返)-----

 小鳥遊 ちどり 様

 ご存知なのかもしれませんが、今回テーマにしたQueenの曲はものすごくかいつまんで言うと「神様クリスマスありがとー!」という歌です。というわけで小鳥遊様が感じ取ったメッセージは正解であり、僕もそういうつもりでこの曲を作中に出しました。想いを読み取って頂き、ありがとうございます。


 くさなぎ そうし 様

 現実は異性愛だろうと同性愛だろうとなんだかんだで楽しんでいる人の方が多いみたいですけどね。短編単体で読めるかどうかは自分では分からないので、読めると言っていただけてホッといたしました。


-----(「お前はすでに死んでいる。」へのレビュ返)-----

 水谷 悠歩 様

 その「真面目に意味不明なことをするおかしさ」がこの話の醍醐味ですね。楽しんで頂けたようで良かったです。


 矢口水晶@京都文学フリマ 様

 三谷幸喜コメディの雰囲気は狙いました。というか僕の中でこの手のコメディと言えば三谷幸喜なので、自然とそういう感じになりました。オススメいただき、ありがとうございます。


 雨男 様

 近況ノートのあとがきに記しましたが、この話の発想元は舞台演劇です。よって舞台を見ているような感じというのはズバリ的を射ています。文章、構成、ストーリーと、諸々お気に召していただけたようで何よりです。

2件のコメント

  • 浅原様、こんばんは。
    この場ではお初にお目にかかります。はまなすと申します。
    寝ようと思ったところタイムリーにこちらのエントリを発見し、かつ自身の名前が載っていてテンションがおかしくなってしまったので思わず伺ってしまいました。ご迷惑なら遠慮なさらずスルーしてください。_(´ㅅ`_)⌒)_

    まずはこちらからも、御作のような素晴らしいお話を拝読させていただいたこと、そしてレビューをこちらのノートに取り上げていただいたことに謝意を。本当にありがとうございました。

    ところで浅原様の「凝り性」のお話なのですが、レビューを書くきっかけはどういうところにあるかや、レビューをしたためるのに時間がかかるということ、その後割と頻繁に修正することがあること、プラモデルの腕の角度の例え、またツイッターや近況コメントは直せないから苦手意識があること、縁もゆかりもない人に言葉を残してゆくことが多いことなど(とはいえ私はレビュー自体それほどいたしませんが)、全部が全部共感できる内容で内心とても驚きました。
    いやもちろん下手に共感できるなどと申すと烏滸がましいのは承知しているのですが、あまりに自分の傾向と似通っていてひとりにやけてしまいました。すみません。

    私は近況ノートのコメントにもすこぶる時間をかけるタイプです。1時間とか余裕でかけたりします。そして悪癖だと割り切っていますがこれも長いです。そうこう言っているうちにこれも長くなってきました。しかしまだ余裕です。また、誤字脱字や句読点を修正したい箇所を見つけるとコピーして削除して直して再掲する手間をかけたりします。これももしかしたら2回目以降に投稿したコメントかもしれません。あれ、私はなぜこのようなことを告白しているのでしょう。
    申し訳ありません。見逃してください。

    ところで、やっとこの度伺わせていただこうと思った本題に入ろうと思います。

    あのような長文乱文のレビューを読む義務を押し付けた形になってしまったことを部分的にお詫びさせてください。

    要約能力に乏しい私は長い文章は書けても短い文章はなかなか書けません。なので浅原様のように長く濃く洗練されたレビューではなく、長いだけのレビューになってはいなかったかと気がかりで仕方がないのです。長い文章は基本的に苦痛を伴うことは理解しているので……書き終わり直後こそ「長いレビュー書いてやったぜ、どや」みたいな心情は湧かないことはないのですが、日を置くと果たしてあれは褒められる所業なのだろうか、と疑問と不安が勝ってしまうたちで。もし「こんな長いの読んでらんねえよ」みたいなお気持ちを抱かれながら義務感でご覧になってくださったのだとすれば、お詫びしてもしきれない気持ちです(何せ仰るように街コン1作分を優に超える分量でしたから……自分自身あんな長さになるとは思ってもみませんでした。ちなみに執筆直後自分もWordにぶち込んで文字数確認して仰天しました。秘密です)。

    とはいえ、こうしてご丁寧にレビュー返しまでしてただけたことは本当に読者冥利に尽きます。申し訳ないやらお詫びやら似つかわしくない言葉を並べ立ててしまいましたが、実際いま私が抱いているのは純粋な感謝の気持ちだけですので何も気負われないでください。長々と書いてしましましたがお伝えしたかったのは最初の一言だけです。
    この度は本当にありがとうございました。良い読書体験をさせていただきました。

    浅原様の前途がますます明るくなることをお祈りして、末筆に代えさせていただきます。
    それでは。 (*˙︶˙*)ノ"
  •  はまなすなぎさ 様
     初めまして。こちらこそレビュー頂きに誠にありがとうございました。決して読むのが苦痛などとは思っておりませんので、まずはその点、ご安心下さい。
     凝り性、同じですか。ぶっちゃけそうなのではないかと思っていました。費用対効果でものすごく損をしている自覚はあるのですが、これはもう性格なので仕方ないですね。そろそろレビューを意図的に短くしようかなとも考えているのですが、書きはじめたらまた長くなることは目に見えているので、「思っている」以上のことは公言しないことにします。
     重ねて、レビューおよびコメントありがとうございました。どちらも本当に嬉しかったです。だいぶ時間を使わせたと思いますが、この拙い謝辞をもって「報われた」と感じて頂ければ幸いです。


     小鳥遊 ちどり 様
     番外編、楽しんで頂けたようで何よりです。レビューに対する姿勢はそれで良いと思いますよ。読みたいものを読み、書きたいことを書く。ネタバレレビュー禁止等のタブーはありますが、基本的にカクヨムはそういう場のはずですから。
     そう言えば今年、あと少しなんですね。中国は正月が二月なので年の瀬という感じが全くしないです。小鳥遊様も体調には留意し、良い新年をお迎えください。
     
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