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誰も聞いていない没イベント語り+α(微ネタバレあり)&レビュ返~カノホモ★200突破記念~

 拙作「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」が★200に到達しました。

 ★160辺りでPV含めて動きが止まったのでこの辺りが限界かと思っていたのですが、12月に入ってからまた伸び、とうとう★200まで来ました。僕はカクヨムに来た当初、★は30ぐらいから「たくさん」という認識であり、目標は★15~★50のネクストブレイクに載ることでした。それが★100を越えてまさかの★200。応援頂いた皆様には本当に感謝しております。ありがとうございます。

 さて今回の裏話ですが、カノホモの「没イベント」について語りたいと思います。以前の近況ノートで語ったように本作にはβ版が存在することもあり、考えたけれど採用しなかったイベントが結構あります。それを三つほど紹介しましょう。なお例によって例の如く、作者に作品語りをして欲しくないという方はブラウザバックをお願いします。

・没イベントその1「純くんとマコトさんで焼肉」
 純くんとマコトさんのカップル的日常描写を行いつつ、家族焼肉のおかげで肉を焼いて取り分ける動作がやたら染み付いているマコトさんに純くんが疎外感を感じ、不穏な気配を漂わせるイベントです。話のテンポを悪くするほど価値のあるイベントではないと思ったので省きました。まあこれはβ版の時点で省かれていたので、没イベントというほど大げさなものでもないです。ちょっと思いついたけど止めただけ。

・没イベントその2「純くんとクラスの男子でAV談義」
 3-3で行われるアレのため純くんが亮平にお奨めAVを尋ねたことを契機に、亮平がクラスの男子を巻き込んでAV談義を行うイベントです。純くんがどういうタイプのAV女優がいいのかを聞かれて頓珍漢な答えを返したり、クラスメイトたちが当たり前のように「好きなAV女優」を持っていることに困惑したりして、異性愛者と同性愛者の感性の違いを書くことが目的でした。
 しかしβ版には存在したけれど現行版に書き直すにあたって削除。理由はやはりテンポが悪くなるからと、ずっと隠れゲイを貫いてきた純くんが今更AV談義ごときで戸惑いまくるのは不自然だから。ちなみに小野のアレはこのイベントの名残ですが、β版の彼はもっとヤバい子でした。

・没イベントその3「オシャレに目覚める三浦さん」
 初めはオシャレに興味がなくジーパンTシャツだった三浦さんが、純くんと交流を深めるにつれて乙女化し、出で立ちがどんどん可愛らしくなっていくイベントです。このイベントもβ版に存在し、あまりテンポを悪化させることなく現行版に残すことも可能でしたが、消しました。
 消した理由は「腐女子(オタク)だからオシャレに興味が無い」は安直過ぎると思ったから。あと女の子に興味が無い純くんはそういう変化に鈍感なので、純くん視点だと変わる三浦さんを印象的に書けないのもカット理由です。

 上記以外にも色々なイベントを削って現行のカノホモは出来上がっています。余談ですが僕はこの「削る」という作業は、作品を良くするためにとても大事な行為だと考えています。話が無駄に長いと読み手がついて来てくれません。自作に冗長さを感じたら話の構成要素を書き出し、必要不必要を考えながら削れる箇所を探ってみてはいかがでしょうか。(全体的に冗長な「僕とぼくと星空の秘密基地」から目を逸らしながら)

 さて没イベントばかり語るのも虚しいので、ここで一つ追加イベントを用意したいと思います。

 もちろん完結済みのカノホモにイベントを足すわけではありません。番外編を書いたということです。以前の近況ノートで「クリスマス×BL」イベントなるものを語った際に思いついた話であり、今回の★200到達を記念し、応援頂いた皆様への感謝の意を込めて書いてみることにしました。

 ある同性愛者のクリスマス
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882236115

 カノホモ本編が始まる数か月前、純くんが高校一年生の時のクリスマスの話になります。6000文字程度の小話ですので、気軽にお読み頂ければ幸いです。よろしくお願いします。


-----(「僕とぼくと星空の秘密基地」へのレビュ返)-----

 @Kristen 様

 広い世界を知り、そういうこともあるさと割り切る強かさを持つ大人では無かったからこそ、小さくて弱い子どもだったからこそ、「ぼく」は目の前の恐ろしい出来事に正面から立ち向かう道を選びました。そういう子どもならではの弱さと愚直さを感じて頂けたのであれば良かったです。

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