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#今日読んだマンガ2023

 毎年恒例、5年目の企画です。

 2023年も1日3冊、1年間で1000冊マンガを読もうという目標を掲げてマンガを読みました。コンスタントに1日3冊ペースでなんとか1100冊以上は達成したのでここで個人的に紹介することにします。

 ツイッター上で、 #今日読んだマンガ というハッシュタグをつけ☆5段階評価で記録しました。単行本を買うことはなくなり、ほぼ全てamazonのKindleFireで読んでいます。アプリはBOOK☆WALKER(ブックウォーカー)を利用。だいたい週替わりで常時1000冊以上の無料マンガが揃っています。

※過去の自分のツイートを検索・解析するにはtwilogが適しています

ボクの好みは、
■既存の価値観をぶちこわし、見たこともないような世界観を作っている作品(初期の無限の住人・ファイアパンチ)
■藤子F不二雄・星野之宣などわかりやすい正統派SF(ナチュン・ぼくらの・ライドバック・ソマリと森の神様)
■スリリングな心理戦(カイジ・ジョジョ・デスノート・嘘喰い)
■青春時代のモラトリアムと葛藤(アオイホノオ・編集王)
■うんちくまじりのスポーツ漫画(ラストイニング・オールラウンダー廻・おおきく振りかぶって)
■アフタヌーン・モーニング系
□ギャグ・エロは全般的に評価が低いです(好みではない)

※参考までに2022年のベストは以下でした
■ダーウィン事変
■葬送のフリーレン
■Wizard`s Soul

☆5段階評価の基準は以下のとおり
☆5:他の人にはオススメできないが個人的に刺さった傑作
☆4:万人にオススメできる良作
☆3:可もなく不可もなし
☆2:読むだけ時間の無駄
☆1:生理的嫌悪感で最後まで読めない

2023年☆5のマンガ
(今年発売というわけではなく過去のものも多く含まれます)

■オフ会したらとんでもないやつが来た話(1)
■その着せ替え人形は恋をする(1)
■羊の木(1)
■税金で買った本(1)
■海めし物語(1)
■銀のスプーン(1-2)
■リトルホーン(1)
■グッド・ナイト・ワールド(1-2)
■アブラカダブラ〜猟奇犯罪特捜室〜(1)
■アオイホノオ(1-5)
■ラーメン再遊記(1)
■チ。-地球の運動について-(1-2)
■アカネノネ(1-2)

※寸評
 世の中は、アニメ化もされた『葬送のフリーレン』旋風の年でした。初回放送が金曜ロードショウ枠で2時間ぶち抜きという業界初の推し具合。音楽も映像も原作マンガ以上の素晴らしい出来でした。この冬2クール目の続きが放送されます。

 個人的にはギャグ『オフ会したらとんでもないやつが来た話』とグルメ『海めし物語』『ラーメン再遊記』が☆5評価という、自分自身の趣味嗜好が変わったのかと実感する1年でした。
 これまでは硬派で本格的なモノが好みだったのですが、歳を重ねるにつれ心の癒しや食欲を求めるようになったようです。熱い青春を描く『アオイホノオ』と『アカネノネ』、ラブコメの『着せ恋』、ミステリータッチの『羊の木』と『アブラカダブラ』、家族モノの良作『銀のスプーン』、図書館の裏話『税金で買った本』、命をかけて地動説を証明しようとする『チ。』(アニメ化決定)
 そんな中で2023年のベストは異世界ファンタジーの『グッド・ナイト・ワールド』でした。『リトルホーン』もひねりのきいた異世界もので◎


■グッド・ナイト・ワールド(1-2)
 ネットゲーム上での家族ごっこ。
しかしそれは現実をも超えた絆で繋がっている。
MMORPGの頂点である『ソードアートオンライン』を凌駕しようと様々な設定を盛り込み意外な展開が次々と出てくる。ギルド同士の大戦争や裏切り、謎。どこへ着地するのか読めない展開が素晴らしい。凡百の異世界ものを大きく超えた一作。

■リトルホーン(1)
 勇者は魔王を倒した英雄だった。

 とある田舎の村の女の子ルカとリトルはそんな勇者の物語を読むのが好きだった。そこへ勇者ご一行がやってくる。村をあげて歓迎するのだが、彼らの目的は村に隠れて暮らしている魔物を討伐することであった。
魔物が名乗り出なければ村人を全員殺すと宣言する勇者。
名乗り出たリトルの姉2人があっさり抹殺される。
勇者たちは発生したクエストをただクリアしにきただけだった。

 ファンタジー漫画では勇者が正義。やっていることは悪くない。しかしこの物語では魔物側に加担して読んでしまう。勇者こそ悪に見えてしまうのだ。その価値観の逆転に心揺さぶられる。


■オフ会したらとんでもないやつが来た話(1)
 ここ最近、「推しが〇〇」マンガが圧倒的に増えた。まるで異世界転生マンガのように。

 隠れオタのめぐみは、推しについて語り合う仲間が欲しくなりSNSで知り合った人と会うことになる。が、その彼はヤクザだった!しかも見た目が怖く本物の銃を所持しているという。

 それでも推しの話をしていると楽しい。
そこここに挟まれるヤクザネタが妙におかしくて心地いい。今年一番のギャグマンガではなかろうか。

■海めし物語(1)
 ちょうどタイミングよく夏休みがもらえることになり、何か海鮮でも食べに行こうかなという時に読んだマンガ。

 三崎のマグロ、銚子の入梅イワシ、鳥取の岩ガキ、群馬のアンコウなど食べたことが無いけどうまそうなものが満載。勉強にもなる。魚嫌いの子供にも読ませてみたい。いつか巡ってみたいなぁ

■ラーメン再遊記(1)
『らーめん発見伝』から続く長寿シリーズ。

 しかしこちらから趣が変わり、歳を重ね40代になった芹沢は新しいラーメンに対する意欲がしぼんでいる。新世代の若者たちが活躍して売れていても対抗心を燃やすこともない。

 その気持ちが、実際に老いた自分の気持ちとも共感する。若いころは情熱がありやりたいことがありなんでも好奇心を持って手を出したものだ。しかし今は現状維持で保守的になっている。それでいいと思っている。

 周りの社員はそれを物足りなく思い、芹沢を無理やりラーメン対決の場に登壇させる。かつてギラギラと輝き周りを蹴散らしていた芹沢が、優しく丸くなった現在作ったラーメンとは!

■アオイホノオ(1-5)
 数年ぶりの再読。
大阪芸大で同期だった庵野秀明と島本和彦の自伝的マンガ道。昭和の青春時代の努力と苦悩がリアルとギャグを織り交ぜて語られる。

 当時の生の資料と思われるものが載っているのが貴重。トンコちゃんかわいい。

■アカネノネ(1-2)
 令和の音楽成り上がりマンガ。
音大に通いながらメジャーデビューを目指す主人公が、Youtubeを通じてアカネという透き通った歌声を持つ女子高生と出会う。

 彼女のために曲を作り、ついに2人でコンテストファイナルまで進んだ。結果は優勝こそ逃すものの審査員特別賞をもらいデビュー寸前まで行けた。しかしそこに思わぬ裏切りと落とし穴が待っていた…。

 令和のリアルな描写と青春時代の悩みや葛藤が熱い傑作。

■その着せ替え人形は恋をする(1)
 2022年1月にアニメ化されたものを先に見た。
大人気で2期の製作も決まった。そのマンガ版。アニメ評はこちら↓

 ギャルの喜多川海夢(マリン)はコスプレが趣味。だが自分で作る服はうまくいかない。そこで出会ったひな人形職人見習いの五条くん。勉強熱心で、奥の深い衣装づくりの世界にとびこみ次々とマリンのコスプレ衣装を創っていく。

 普通なら五条くんの方がマリンに惚れてしまいそうなものだが、マリンの方が五条君にキュンキュンしてしまっている所が尊い。他のキャラクターたちも適度に悩んで、五条くんの純粋さに癒されていく。

アニメも良いしマンガも最高。「好きピ」という単語を生み出した

■羊の木(1)
 元犯罪者で出所してきた11人をある地方都市が、それを秘密として受け入れる。事実を知っているのは市長以下3人のみ。

 ひとくせもふたくせもある受刑者たち。今にも誰かが犯罪を起こしそうでハラハラしつつ何も起きないというドキドキの繰り返し。市民が事実を知ったらどうなるか?はたしてこの試みは彼らの更生になるのか?壮大で先行き不安な実験が今、始まった。

■アブラカダブラ〜猟奇犯罪特捜室〜(1)
 巨大な牛の彫刻の中をくり抜き、その中で人を燃やして殺すという異常なまでの猟奇的犯罪。

 しかしその犯罪者はただの末端に過ぎず、かつてカルト教団の教祖だった男の脳科学的洗脳が原因ではないか?と刑事たちが捜査し始める。

 直観に頼る引退した伝説の老刑事と真面目な現役刑事のコンビもバランスが良い。

■銀のスプーン(1-2)
 心温まる家族漫画の最高峰。

 父が死に、母が病気で入院することになり、子供たち3人だけで暮らすことになる。高校3年生の律は小学生の妹弟の世話をするために受験を断念して料理を始める。

 わがままな妹と弟の行動ががホント現実にいそうな子供たちでリアル。兄の律を助けようと少しずつ不器用ながら料理を手伝う様子がポカポカと温まる。病気が長引き久しぶりに帰ってくる母にたいして3人が協力してダイニングを飾るシーンが素敵。

 平和で幸福な時が訪れるかというところで、ふとしたことから兄の律が血が繋がってないことを知ってしまう。ふたたび家族はぎくしゃくしはじめ…

■税金で買った本(1)
 タイトルだけ見るとビジネス書の漫画化かなと思っていたが全く違う内容でいい意味で裏切られた一冊。

 図書館のお仕事マンガだった。
本好きの人なら知ってうれしい図書館の裏事情をかいま見られる。
しごくまっとうな仕事をする司書の早瀬丸さんに、いちいちつっかかるヤンキーの石平くん。本が好きそうでもないしただ充電のためだけに図書館に寄っていただけだったのに、すこしずつ本に触れることで徐々に本が好きになっていく。
 さらにはなんと図書館でバイトまですることに?!

■チ。-地球の運動について-(1-2)
 天動説こそが絶対で真だとされていた時代。
それに異を唱え地動説を証明するということがどれだけ困難で険しい道であったことか。一人の英雄だけの力では成し遂げることができず、多くの者が命を落としながら次の世代に数式を書いた書物で繋いでいった。

 これが証明できるなら命など惜しくないという登場人物の生きざまが熱い。タイトルコールが映画的で印象に残る。2024年アニメ化決定!


2023年☆4のマンガ(太字は限りなく☆5に近い)
■きみのご冥福なんていのらない(1)
■アイドルとヲタクの理想の関係まとめ(1)
■ペリリュー-楽園のゲルニカ-(1)
■フットボールアルケミスト(1)
■勇気あるものより散れ(1)
■旅とごはんと終末世界(1)
■八雲さんは餌づけがしたい(1)
■乙女ゲーのモブですらないんだが(1)
■遺書、公開。(1)
■僕の名前は「少年A」(1)
■山田くんとLv999の恋をする(1)
■ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(1)
■仲の悪い許嫁の話(1)
■これ描いて死ね(1)
■クミカのミカク(1)
■異形ちゃんといっしょ(1)
■推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)
■くままごと(1)
■ちゃんと描いてますからっ!(1)
■まんがの作り方(1)
■やまとは恋のまほろば(1)
■シャイロックの子供たち
■竜馬がゆく(1)
■少年と犬
■異世界から勇者を召喚したら猫でした(1)
■ミカコ72歳(1)
■咲けよ花咲け!(1)
■19番目のカルテ(1)
■魔王さまはかきんちゅう!(1)
■くまクマ熊ベアー(1-2)
■神と呼ばれたオタク(1)
■平和の国の島崎へ(1)
■ブルーロック(1)
■技巧貸与<スキル・レンダー>のとりかえし(1)
■山賊ダイアリーSS(1)
■水曜姉弟(1)
■創生のタイガ(3)
■グラゼニ~大リーグ編~(1)
■バーサス(1)
■ハピネス(1)
■世が夜なら!(1)
■ダメスキル【自動機能】が覚醒しました(1)
■ダーウィンクラブ(1)
■イクサガミ(1)
■ザ・ゲームスターズ(1)
■宇宙の音楽(1)
■きんにゃいち少年の事件簿
■雪と墨(1)
■陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬(1)
■ハイパーインフレーション(1)
■ブレス(1)
■潰国のユリウス(1)
■血戦のクォンタム(1)
■超絶片思いハイスペック吉田(1)
■マタギガンナー(1)
■バウンスバック(1)
■人の息子(1)
■亜童(1)
■余命一年、男をかう(1)
■濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記(1)
■セーラーエース(1)
■軍鶏(1-3)
■犬と屑(1)
■エルフ甲子園(1)
■DEAR BOYS ACT4 (1-3)
■10DANCE(1)
■隣の席のヤツが死ぬらしい(1)
■R15+じゃダメですか?(1)
■ナックルナックル(1)
■たいようのいえ(1)
■AKB49(1)
■異世界男優(1)
■IS(1)
■みちかとまり(1)
■僕らが恋をしたのは(1)
■8月31日のロングサマー(1)
■バトルスタディーズ(3)
■なないろ探訪記(1)
■ジョジョランズ(1)
■片田舎のおっさん、剣聖になる(1))
■塔の医学録(1)
■織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌(1)
■隣のお姉さんが好き(1)
■絢爛たるグランドセーヌ(1)
■気絶勇者と暗殺姫(1)
■餓狼伝(1)
■ハリガネサービスACE(1)
■悪役令嬢はモブ男子に推されてます。(1)
■エイラと外つ国の王(1)
■凍牌〜人柱篇〜(2-3)
■恋愛志向生徒会(1)
■角栄に花束を(1)
■7seeds(11)
■アオアシ(7-13)
■銀平飯科帳(1)
■ミステリと言う勿れ(4)
■サイケまたしても(1)
■PLUTO(1)
■ねこったけ!(1)
■水族カンパニー!(1)
■獣王と薬草(1)
■役職ディストピアリ(1)
■風の槍(1)
■怪異と乙女と神隠し(1)
■異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。(2)
■SF・異色短編(1)
■ヒメコウカン(1)
■災禍の魔女は自由に暮らしたい(1)
■死に戻り、全てを救うために最強へと至る(1-2)
■100人の英雄を育てた最強預言者は世界中の弟子から慕われてます(1-2)
■ちょっとだけ抜けちゃう柊さん(1)
■愛してるゲームを終わらせたい(1)
■黒騎士さんに相談だ!(1)
■双影双書(1)
■ギュゲスのふたり(1-2)
■舞妓さんちのまかないさん(1-4)

昨年も豊作でした
今年も1000冊読みたい

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