「鬼子母神」を含む小説

人間界では上位種によって何万人もの子供や赤子が捕食され食い殺されている。 人々は恐怖のどん底にいた。 そしてイーム教の最高神が動く。 正反対の数奇な運命を背負った双子の姉妹が手を…

　祭りの夜。 　月明かりに照らされる住宅街で出会ったのは、幼稚園へ通う格好をした女の子だった。そして彼女が姿を消した後……。 （カクヨム初出ですが、現在は「エブリスタ」でも掲載…

祭りの日、ハナは鬼子母神の伝説が残る森に足を踏み入れる。そこで出逢ったのは人を喰う鬼と異人の少年だった。 ※作中に登場する名称や人名、説話などはフィクションであり、実際の史実…

鬼子母神的なもの

　2046年。電脳空間と現実の境界があいまいになり始めた時代。 　巨大多国籍企業に勤める研究者アーサー・キサラギは不治の病で死の淵にいた娘アルマをデータ化してデジタル空間で生か…

ブラックスニーカーのヒントを元に、高遠と伝子が導き出した答は・・・。

幼少期、離婚した両親と青年は家族バラバラだった。 酔っ払い最終電車で乗り過ごした青年は多摩川沿いを歩き家路に向かうのだが、満月の光にほだされさまざまな思い出に浸る。 「月はふたつ…

子飼いの石田三成の娘を養女にした高台院、夫・秀頼の側室の娘を養女にした千姫。聡明にして慈愛に富んだふたりの女性。

昔話の「くらっ子鳥」 大鷲に子供を攫われ、追いかけていくうちに鳥になってしまい、ずっと鳴きながら空を飛んでいるという救われない話……。 そんな結末を変えるために引っ張り出してき…

ホラー✕ヤクザ！ 鹿村大和（僕）は十一年前の惨劇により、鬱病と隻眼になって奈良県煤谷村の中に閉じこもっていた。 六月一日午前三時、桜刃組の組長によく似た女と構成員（一ノ宮時也）…

終戦後の日本の、関西のどこか。一目で混血と分かる髪と目をした娘は、柘榴の実を携え、家に戻る。誰よりも自分を憎んでいる姉は、柘榴が好きだから。

　アサガオの観察という宿題が出された時、隣の席の女の子が、その花言葉を教えてくれた。 　そして、夏休み初日の朝。僕は偶然、彼女と出会って……。 （「小説家になろう」「エブリスタ…

「拙者売ります」の看板を首から下げた牢人が、入谷鬼子母神の境内に座っていた。上野の質屋の後家が、この牢人を買ったことから事件が起こる。 東洲斎と洒落斎、ふたり合わせて写楽だぁー。…