「神宝」を含む小説

この物語は高校生男子、比古神 新羅「ひこがみ しんら」と 太陽神、天照大神の 末裔、神霊の阿加流姫「あかるひめ」のふたりが 異界から現れる傀魔(カイマ)と 呼ばれる化け物たちを一…

　ある日霊華は熊に襲われていた異邦人の少年、ジークハルト・アルトアイゼンを保護する。名前が長いため霊華はハルト君と呼び、怪我が治るまで面倒をみることになった。 　薬を処置してジ…

皇紀3542年 　黄國(きのくに)　別々に育った、瑠奈と環の姉妹は、月夜一族の長の後継者であり玉比売と鏡比売の力を継ぐ可能性があった。 その力を狙うものから守るために隠されてきた…

弥生時代後期、紀元前一世紀の日本。 久慈島（くじのしま）と呼ばれていた九州の、 北部の里で平和に暮らしていた少年隼人は、 他邦の急襲により里を燃やされ、 家族と引き離される。 奴…

怨霊を鎮めるために陰陽師の発案で一人の少年が生贄として捧げられた。けれど、儀式は失敗。少年の死を嘆き、人間を恨んだ狐に怨霊が憑りついた。途端に狐の霊力が妖力へ変貌し、九尾狐が誕…

神代の時代から綿々と継承されてきた神の力を宿す宝物『神器』。それを手にした者は天地創造の理を解き、死者を蘇らせる力さえも得られると言われている。様々な経緯から『十種神宝』と呼ばれ…

俺さま、頼朝さま。 かの有名な鎌倉幕府初代将軍だ。 だがしかし、俺の身体は女。心は男。 千年近くの眠りから何の因果か現世に戻された。 ……いや、目的はわかっている。神宝だ。 …

天之比登都柱（あめのひとつばしら）とも呼ばれる伊伎洲（いきのしま）に、月神と雷神の末裔が降り立った。 二つの氏族は交わることなく並存していたが、ある日、月読の嗣子が雷の娘に恋をす…

嵐の日。 不思議な出会いを果たしていた嵐蔵(らんぞう)となっくんは、犬と人間を超えた固い友情で信頼関係を築いていた。 そんな彼らの前に突如現れた『銅の鈴』。 その日を境に彼らは…

崇神天皇の御世、出雲国造家の神宝引渡しを受けるため大倭（やまと）の朝廷から勅使として出雲に遣わされたタケモロスミは、出雲へ着くや否や謎の敵の襲来を受ける。 それを切り抜けて国造家…

神代より伝わる、神の力を宿す十の宝『十種神宝』 鏡が二つ、剣が一振、玉が四つ、比礼が三種で、十種 　沖津鏡（おきつかがみ） 　辺津鏡（へつかがみ） 　八握剣（やつかのつるぎ） …

はるか古代、２０００年ほど前の話である。 鵺《ぬえ》や八咫鴉《やたからす》や、鰐鮫《わにざめ》や、狼や大蛇《おろち》なんて生き物もまだ地上に存在していた神代の時代。 大陸から二…

時は飛耀二年。 八万十国（やまとこく）に新たな御門（みかど）が即位して、二年の時が過ぎていた。 そんな今上の御門に仕える少納言・藤野雅晴（ふじののまさはる）は、一年前から交際…