「金木犀」を含む小説

２つのエピソードは、繋がっていません。色んな気持ちで読んでいただければと思います。

大正八年。三文文士の浦部征一は雨の中をずぶ濡れで彷徨うひとりの女学生に出会う。 それが運命を変えてしまう出会いとも知らずに……。 ※pixiv、なろうにも載せています。

シルフィーヌ・ド・ラベンタリアは人の想いが花に見える。 帝国の晩餐会で知り合った北方貴族の青年の背には、敵意・殺意・怒りの花が咲き誇っていた。 シルフィは声をかけて事情を聴く。ま…

記憶を失くした主人公幸太郎は奇妙な現象に遭遇する。自分にしか見えない少女に、妙にリアルな少女との夢、そして神の残骸が行き着く場所である成れ果ての世界。これは自分の過去と謎の少女、…

涙の滴型の真珠のイヤリングのような小花＆虹色の小鳥

ある晴れた日の昼下がり、元冒険者の旦那さんはふと窓の外を眺めた。 するとそこには、庭にある金木犀の木の下でお昼寝をしている奥さんの姿が。 彼は思い立って、庭へと駆け下りていく。

　学校からの帰り道、高校二年生の一ノ瀨歩は廃寺の石段から転落し、パラレルワールドへ迷い込んでしまった。 　楽しげなお囃子や太鼓の音に誘われ夜の霊園に足を踏み入れると、そこでは自…

monogatary.com及び、短編カフェで掲載済みです。 「語りすぎないくらいがちょうどいい」 をモットーに、読者の皆様が想像できる空白を多く持ちました。 ぜひ、二人の関…

大人になった人、これから大人になる人。 道は十人十色だけれども、共通の道もある。 そのひとつの道。 “おしゃれをする” その道を歩いた話。

「あの……、私のお父さんになってください」 　金木犀が香る深夜の路地を歩いている俺の背後から聞こえるその言葉。 　援助交際の告白かと思っていたら全然違っていた。 　この子は俺に何…

　いつもと変わらない日常に飽き飽きしていた桂香は、自分の住む街で"連続殺人事件”という非日常が起きていることに喜びを感じていた。 　しかし、それと同時にやってくる達成感は一体何な…

残業前、不意に感じた懐かしい秋の香り。密かに胸を高鳴らせていた思い出がよみがえる。そうやってつい浸っていた僕へ、楠木先輩が楽しそうに笑いかけてきた。 「金木犀の香りに思いを馳せ…

ーーあれは秋の日のことでした。 バイト先の閉店作業をしていた私は、Aさんに言われ、ゴミを捨てにゴミ捨て場を探しに行きました。 固く閉ざされた扉横の機械に、渡されたカードをかざし…

人生に思い悩み旅に出た僕は、偶然訪れた地で彼女と再会する。 金木犀の香りと共に蘇る幼き日の思い出。 この出会いは僕の人生にどんな変化をもたらすのだろう。 ハヤシダノリカズさん主…

身を焦がしても歩かねばならない─── マシュマロお題：金木犀 十五夜に間に合わなくて申し訳。 好きな光景は何度だって見たい派。

人類はついに火星移住を果たし、文明を築き上げる。アンドロイドを中心に構築された社会は、どこまでも清潔で完璧だった。人々は自らの心から感情を取り除き、争いのない平和な社会を実現した…

私は1人、金木犀の咲く公園で本を読んでいた。 ただ、それだけのこと。

八百万の神々にそれぞれ巫女がついていて、その巫女を通して神々は世界に干渉してくる世界での一コマ。 秋の神の巫女は秋の巫女と呼ばれ、常に金木犀の香りを放っている。西の社にて人々に祭…