「円城塔賞」を含む小説

これは唐代の中国にて、東方より海を越え入唐した奇妙な二人の物語。 七尺半もの巨躯を持つ大男は、外套で身を隠した幼い少女を肩に乗せ、広大な砂漠を歩んでいた。 過酷な熱砂。堅牢な関…

電網適応アイドレスに寄稿した童話です。誰にもわからなくてもいいです。 あ、「このアンドロイドは猫である」だけは残酷描写があります。

苦手な人にはオススメできない。 鬱、グロ、理不尽、危険思想ありのこってりホラーショート集。 ※ただし、あくまでエンタメです。フィクションです。引き込まれすぎないように用法、容量…

様々な感情が渦巻き、やがて満足感と共に私は眠る……。映画の６Ｄ上映を後にした私は、感情をオーバーライドする技術がいかに画期的だったかを考え、あなたのことを思う。私たちはただお互い…

疫病の流行により、内臓目当ての殺人が頻発。処理をあきらめた政府は、仇討ち制度を復活させた。 私は被害者の臓器によって蘇生し、復讐へと向かう。私の五分の一となった、臓器の記憶を頼り…

　 　時は西暦22××年。春のこと。 　未だとりあえずスマホというテクノロジーは手放せないようで、しかし小さな画面をいつまでも首を曲げて眺め続ける、というのは頭も目も疲れてしま…

SF（数学フィクション）

中学三年生の岡本郁美は、試練の時をむかえた。よりによって、大きらいな国語の時間中に．．．。

ホステス×透明な姉SF。ミユには薄い膜に覆われ透明な液体で満たされた、丸くて、やわくて、冷たい姉がいる。姉を現実に繋ぎとめるために姉として振舞うミユ。真夜中、姉の中に沈み込む瞬間…

――僕は雪の世界に住んでいる。 たぶんここは外からはスノードームって呼ばれている世界だ。 スノードームの中に住む少年は、自分がいる雪の世界に飽き飽きしていた。彼が眺めるのはたま…

女性の方からデートに誘い、エッチにも積極的……。そんな世界になったら夢のようだと考える人はいませんか？ 主人公・潤平の暮らす少し先の日本では、男女の役割が逆転し、女性からアプロー…

白木遠矢、２９歳。 半年に一人は車でひいたり銃を誤射しちゃうウッカリさんだが、運がいいことに相手は全て凶悪犯だった。 その結果、彼のインテリっぽい白髪眼鏡の風貌も相まって、『純白…

何もかもがダメなまま大人になってしまった僕は、ある日、とうとう我慢していたものが爆発してしまった。それまでこ話

僕はある日、人の顔が見えなくなった。 正確に言うと顔と髪型だ。他の服とかは分かるけどそこだけが見えなくなった。 辛うじて顔面に『男』『女』と書いてあるから性別は分かる。一体何が原…

僕には人の「享年」が視える。その人が何年生きるかが分かるのだ。間違ったことは一度もなかった。潮海先輩が僕の前に現れるまでは。 先輩の享年は７年前。それなのに、先輩は今も平然と生き…

遥か遠い未来、人類は全く違う存在になっている。