「民俗 神」を含む小説

昔むかし、とある海辺の町の大晦日。余四郎と寅吉は、明王様の祠を見張る「供物番」に選ばれた。二人は自分の居場所を見つけられずにいる半端者同士。町へ越してきて二年目の余四郎は、林の奥…

　世界をパニックに陥れた大疫災によって世界の人口が半分まで減ってしまった近未来、人類は３つの系統に分かれていました。 　ひとつは「世界のマジョリティ、俺たちこそ人類代表！」体内に…

冬の寒さが厳しくなる頃、ある大学の調査班が１つの限界集落でおこなわれるという「秘祭」の撮影を計画する。 事前に集落に入っていた大学院生六井絵里と撮影とバックアップのために集落に向…

　呪術とは—— 　古来より人間の発展と、文化、民俗、精神——と共にあり、神や人の心から成る。テクノロジーが発展した現代においても、呪術は過去の遺物ではない。時代は働き方を変え、僧…

出張写真館を営む一礼人《にのまえ・あやと》は仕事の依頼を受け、成葉里村《なばりむら》へやって来る。 村では二週間後、四年に一度の秘祭、村を富み潤した媛神・藤媛を祀る『藤祭』がある…

「あの世が見える棺に入って、見えたものを教えてください」 　その仕事を境に、探偵・丹村乗は奇怪な出来事に襲われる。依頼人の失踪、記憶の食い違い、連続する悪夢、自らを蝕む狂気。 　…

「おばあちゃんは言っていた。あの森に入ってはいけないって」 　幼稚園教諭の寺分菜季は、占い師をしている祖母から「禁足地」と聞いていた森の近所に遠足で訪れる。注意をしていたが、同僚…

逢魔が時に女性や子供が外にいると神隠しに遭う。 日本のどこでもよくあったそうだ。 ならば、その陰に消えた恋もあっただろう。 ※遠野物語『寒戸の婆』二次創作 カクヨム公式自主企画…

古い神々と諸仏が共存する、紀伊・和歌山。 この地にある遺跡・寺社・美術品等の「文化財」の中には、あやかし達への結界として機能しているものも多いのです。 そして、そんな結界文化…

未だに多くの謎に包まれた異形の存在――怪獣。 ソレらは、大災害を引き起こす厄介な怪物でありながら、一方で人類に技術革新や新たな資源をもたらす稀人でもある。

人里から離れ、今も独自の生活を続ける村、通称『神椿村』に民俗学の調査で訪れた男　村上零士。　そこで彼が目にしたのは『神』が下りてきた証拠なるものだった。 残酷、暴力タグは一…

【注意】 ・この話はフィクションでありファンタジーです。実在の人物・団体・宗教・民俗・地名その他諸々と似たような名前があっても何も関係ありません。また、特定の人物・団体・宗教・民…

民俗学者の四谷哲郎と大学生の飯出悠次が調査に訪れた夷島では、異形の神像を崇める特異で不可解な信仰が存在していた。 早速調査に乗り出す二人だったが、島民さえもその信仰について知って…

　ある事情で九州の田舎町に引っ越してきた平賀真信は、同級生の住む屋敷で殺戮現場を目撃してしまう。 　狗神を使役する美しくも面倒くさがりな少女は、国家に仇なす者を処分する樺冴家の当…

異形『怪』道中（いぎょう『かい』どうちゅう） 1/21 続編更新始まりました。 https://kakuyomu.jp/works/1177354055365182771 ※…

　現代の忙しない日々に疲れ迷い込んだ先は、魔法と奇妙な信仰に守られた小さな村でした。 　想像を実現してくれる魔法は、各家で独自の発展を遂げながら村を構成しています。少年アユムはか…

Eudaemonics（ユーデモニクス） エピソード・ゼロは6月12日21時に更新しました。 それに伴い、1話の内容を添削します。 【祝】8200PV！　カクヨムコン4中間選…

異端の民俗学者・貝木稀人（かいき　まれひと）。 彼は怪異が実在するなどという世迷い言を繰り返すため〝プロフェッサー怪奇学〟と望まない綽名で呼ばれていた。 数少ない教え子であるエキ…

目立たぬような佇まい　土地神の目から逃れるために 名前を持たない沼に棲み　時おり人を引きずりこむ

　密林に覆われたマヤの地で、泉の水底から目覚めたジャガー大神は、考古学者月護教授の願いを聞き入れ、魂が散ってしまった教授の息子、顕の体内で、人間としての暮らしを始めた。迦陵頻伽か…