先日、1月8日は成人の日でしたね。新成人の皆さん、成人おめでとうございます。これから大人としてデビューした方々に一言アドバイスです。「年上の人からのアドバイスは素直に聞きましょう」。先輩や上司のアドバイスなんて小言や自慢話ばかりじゃないかって？ いえいえ、そんなことはありません。先輩や上司は貴方が未来に体験するであろう失敗や成功を先んじて経験している有識者です。例えるならゲームの攻略本みたいなものです。どうして失敗してしまったのか、どうすれば成功するのか。人生の攻略情報が詰まっているんですよ。小言や自慢話ばかり返ってくるなら質問をしましょう。「成人になったら何をしておくべきですか？」と。相手によっては投資とか、留学とか、恋愛とか様々な回答があると思います。どんな答えでも貴方の人生を決める重要な選択肢になるはずです。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ともいいます。大人になったからこそ、他人の意見に耳を傾ける「大人の余裕」を持ってみませんか？
業界大手のアドラステア魔石工房に入社した新米魔石技師メリアドールが配属された特注部門は、他の部署では手に負えない無理難題を丸投げされる窓際部署だった。そんな特注部門を切り盛りする先輩ステラ・ディーヴァは、美人で誰より優れた天才技術者だが、仕様書に欠陥があれば徹底的にダメ出ししてくるスパルタ上司だった。
石に魔法のプログラムを刻む魔法石技術によって人々の暮らしは一変した。しかし魔法石を開発するには要件定義が欠かせない。
それなのに特注部門に回ってくる顧客たちは、何故か支離滅裂な要求ばかりで仕様が決まらない。ただのお仕事の苦労譚というだけでなく「顧客が本当に欲しかったもの」を探っていくミステリーでもあるんです。
ときには身分を偽り、ときには貴族の屋敷に潜入し、違法スレスレの調査を繰り広げることで次第に見えてくる依頼の真実とは？
メリアを容赦なくしごくステラですが、すべては顧客を第一に考えているから。厳しくするのもメリアを一人前の技師として成長させるため。それをメリアもちゃんと理解して、ステラを尊敬していく二人の関係が尊いんですよ！
意見が二転三転する顧客相手にメリアとステラの汗と涙のお仕事ぶり、現代のサラリーマンなら思わず共感してしまうこと間違いなし。
（新作紹介「カクヨム金のたまご」／文＝愛咲優詩）
ある日、ごく普通の高校生・須井淳は、夜の公園で不良に絡まれていた女子高生・大川愛を助ける。実は彼女の正体は大人気アイドル『megumi』だった。須井を頼って同じ高校に転入してきた大川は、彼に友達作りの手伝いを頼んできて……。
平凡な男子高校生と人気アイドルのシークレットラブコメです。
ヒロインの大川は人気沸騰中の美少女アイドル。しかし、彼女の願いはアイドルとしてではなく、ただの女子高生としてクラスメイトとお喋りしたり、放課後に友達と遊んだりする普通の学校生活なんですよ。
一緒にゲームセンターに行ったり、授業中にちらっと目線を合わせたり、大川と須井との密やかな交際が甘酸っぱくてたまらないんですよね。
しかし正体を隠しても男子たちの注目の的になってしまう美少女オーラや、他人の動きを見ただけで自分のものにしてしまう特技はアイドルの才能を感じてしまいます。
大川は平穏な日常をおくるために頑張っているのに、ＤＶ気質な父親に連れ回されたり、厄介なストーカーファンに狙われたりと、彼女の学園生活は波乱が待ち受ける。
須井は果たして彼女の学園生活を守れるのか。恋も友情も難しい、青春のもどかしさを描く学園ラブコメです。
（新作紹介「カクヨム金のたまご」／文＝愛咲優詩）
突如襲来した異星人によって壊滅した地球。かろうじて冷凍睡眠カプセルで脱出したプロゲーマーの少女ケイト・アーカイブは、輸送船エンハンブレに拾われる。宇宙海賊に襲われたところを人型戦闘機グランシードで出撃し、撃破したケイトはテストパイロットとして雇われ仲間とともに地球を取り戻す戦いへと身を投じていく。
ゲーマーとしてのテクニックとオタクの発想力でエースパイロットとして大活躍するという展開にロマンがあっていいのですよね。
ケイトの見た目は幼女で生粋のゲーマーではあるけれども、地球が滅ぶ直前まで戦っていた抵抗勢力の生き残りでもあって、性格は勇ましい、頼もしい、逞しいの三拍子。騒動や事件に遭遇すれば率先して事態を解決に導いていくパワフルなバイタリティに圧倒されるんですよ。
未来人や異星人が想像もしない、変形ユニットや合体ユニットなど、旧時代のアニメやゲームのネタを切り札にして、あっと度肝を抜く展開もオイシイんですよ。
ロボットアニメの悪ノリ全開の勢いがなんとも痛快なスペースアクションＳＦです。
（新作紹介「カクヨム金のたまご」／文＝愛咲優詩）
