第三話『継承』への応援コメント
なるほど……。
第一話から第二話まではかなりサスペンス寄りだったのですが、第三話は割と怪異譚のよく分からないが影響だけはあるという終わり方の構造ですね。
つまり第三話までで美緒は語り手から外れる構成になっていて、例えるなら『知っている』側に回るという構造になっているという構造です。
ただこの作品には物語のエンジンや構造は強固ですが、どこに向かっているか分からないという問題がかなり残っていますね。
もちろんこの未知の体験はワクワク感に繋がることもありますし、物語の構成的にはアリです。
なのでこの構成を活かしつつ、どこに向かっているかを読者に伝えるためにこの作品の場合はせっかくの完全三人称であることを活かして、敢えてナレーションのような文章で『何かが起こりそうな予感』を読者に示すのはアリだと思います。
そしてここからは感想なのですが、前回、私がこの話は人の価値とは何かを問う物語であるというようなことを言ったような気かましますが、少し言い直しましょう。
これは人の価値というより、人間らしさとは何かに踏み込もうとする『人間讃歌』の物語です。
それはそれとして……また家系図が複雑な一族ですね。
特に登場人物が名前で呼ばないことも多いので、誰が誰だかの整理が必要かもしれません。
そういう意味では、登場人物の一覧が見れるようになったのはありがたいですね。
作者からの返信
北上悠さん、今回も深く鋭いコメントをありがとうございます!
「人間らしさとは何かに踏み込もうとする『人間讃歌』」。
このお言葉、本当に震えました。まさに私がこの物語の泥沼の底で描きたかった終着点がそこにあるので、序盤でそれを見抜いていただけて感無量です。
第3話の構造についても、仰る通りです。美緒はここで「語り手」から「システムを知る側(因果の起点)」へと役割を変えます。
というのも、次回の第4話からは、
ラストに登場した「かほ」の視点へと移り、
物語が本格的に「血の因果」へと足を踏み入れるからです。
北上悠さんの予見の正確さに驚かされています!
ちなみに視点についてですが、
実は第1話のみ三人称で、
第2話以降は、各キャラクターの「一人称多視点」で物語が進行していきます。
ただ、北上悠さんに「完全三人称」と感じていただけたのは、私が各キャラクターの主観だけでなく、
彼らが狂っていく様を「客観的な因果」として描こうとしているのが伝わったからかもしれません。
ある意味、とても嬉しい錯覚でした!
違っていたらすみません……
ご提案いただいた「何かが起こりそうな予感」を示すナレーション的な表現、
今後の展開で読者が迷子にならないための『足場』として、非常に勉強になります。
一人称の語りの中に、どうやってその『確信』を紛れ込ませるか、意識して練ってみますね。
最後に「名前で呼ばれない人物」についてですが……
3話のラストに登場した「かほ」の友人のことでしょうか?
実は、彼女は次回4話で名前が判明し、
後々とんでもない形で物語の核に絡んでくる重要人物の一人です(笑)
家系図を確認しながら、この複雑怪奇な「人間讃歌」の行く末を、引き続き見守っていただけたら嬉しいです!
第二話『微睡』への応援コメント
コメント失礼します。
仄暗い雰囲気と、甘美で艶めかしい表現が上手く組み合わさっていて、センスとバランス力を感じました。
キャラクターの心理の動きも、一貫性とキャラクター自身の考え方の偏りがしっかり考慮されているのを感じて、レベルの高さを感じます。
ここで言っていいか分かりませんが、自主企画のご参加、ありがとうございます。
作者からの返信
瀬戸しーさま
コメントありがとうございます!
雰囲気のバランスだけでなく、
キャラクターの「心理の偏り」というまさに私が物語設計において最も苦心し、
かつ心血を注いでいる部分を読み解いていただけて感激しております。
本作は「CSE文学(複雑系創発文学)」として、
登場人物たちが抱える一貫した「歪み」が、
外部や他者とぶつかった瞬間にどう「化ける」のかをテーマに据えています。
そうした設計意図を感じ取っていただけたことは、
これからの執筆において大きな励みになります。
この物語は三世代に渡る壮大な因果の物語です。
現在の静かな微睡みのような空気も、
物語の進展とともに激しく変容していきます。
ぜひ、
この歪んだ愛の行く末を最後まで見守っていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします!
第二話『微睡』への応援コメント
なるほど、西洋美術の視点が入ってるのですね。
光と影の使い方に留まらず、対比の概念をかなり意識してるのではないでしょうか? モチーフの使い方がかなり象徴的です。
ここで予言しますが、この話のテーマは『人間の価値とは何か』です。
人の価値とは肉体か精神か、そういう普遍的なテーマを現代的にブラッシュアップした話ですね。
そして以上の点から、西洋史におけるルネッサンス期の価値観にかなり影響を受けているのではないかと私は推察しますが、如何でしょうか?
作者からの返信
北上悠さん、本当に鋭い考察をありがとうございます!
ルネッサンス期の価値観と対比構造、まさにその通りです。
「人間の価値とは、肉体か精神か」
序盤の物語を牽引する非常に重要なテーマ(変数)として配置しています。
そこを第2話の時点で完璧に読み解いていただけて感動しました!
ただ……実は、私の小説のアプローチでは、
「序盤テーマすらも創発のための材料(変数)」
として扱っています。
もちろんテーマなので、「形を変えながら物語の底を流れ続けるもの」なのですが。
第十九話『脚本』への応援コメント
ここまで仕込む源田の邪悪性
胸糞悪い……、です。
次が気になってしまいます。
背徳感がこの作品の面白さ。
などとコメントしてしまう……
ごめんなさい。
精一杯、褒めています。
作者からの返信
白神ブナさま
最大級の褒め言葉、本当にありがとうございます!!
源田という男は、ただ暴力を振るうのではなく「人間の愛や献身」を逆手に取って地獄を作る、真の悪魔として描いています。
その「胸糞悪さ」を感じていただけたなら、作者として本望です。
そして、「背徳感が面白い」と言っていただけて本当に救われます!
謝らないでください(笑)
むしろ、倫理と快楽の間で生まれるその「背徳感」こそ、私がこの物語で一番味わっていただきたい感情なんです。
快斗の地獄の選択がこの先どうなっていくのか……
引き続き、この背徳の檻を楽しんでいただけたら嬉しいです!