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  • 第32話
    『表面のボア革は迷宮の酸っぱい瘴気と黒い泥水を限界まで吸い込み、深刻な皮膚病のようにひび割れ、表面には黒や緑のカビがびっしりと繁殖している。

    箱を補強するためにリアンが自ら施した手縫いのステッチは腐り落ちて千切れ、箱の口がだらしなく半開きになっていた』

    キーアイテムの扱いに不整合があるのはちと残念です。

    作者からの返信

    ご指摘ありがとうございます。

    道具箱については、序盤からリアンの職人としての魂や、ゼクスとの過去を象徴するキーアイテムとして扱ってきたものですので、今回のご指摘は非常に重要だと受け止めています。

    第32話では、一度この道具箱を物語上の区切りとして扱い、リアンがゼクスとの過去や未練に決別する印象を強く出したい意図がありました。
    その意図を優先するあまり、「傷んだ道具箱」の描写を強くしすぎてしまい「リアンが大切に保全してきたもの」ではなく「放置されて朽ちたもの」のとして当初は描いていました。

    そのため、第47話でリアンが道具箱を大切に手入れしている描写や、真鍮の留め具を閉じる描写との間に差異が出てしまっていると思います。
    ここは全48話を通したキーアイテムの扱いとして、こちらのチェックが足りていませんでした。

    修正方向としては、道具箱そのものを「捨てたもの」「朽ちたもの」とするのではなく、リアンが何度も補修し、油を差し、手入れしながら使い続けてきたものとして描き直す予定です。
    そのうえで、五年前にゼクスが蹴り飛ばしたときの傷や、真鍮の留め具の歪みだけは完全には消さず、リアンがあえて残してきた過去の痕跡として扱いたいと思います。

    第32話で退出させるべきだったのは「道具箱そのもの」ではなく、「ゼクスとの信頼の証としての意味」だと整理しています。
    第47話についても、留め具が新品同様に直っているような印象にならないよう、歪みは残っているが、手入れされ、噛み合わせだけは調整されている、という形で整合を取るつもりです。

    重要な部分なので、ここは慎重に修正したいと思います。
    今週末に第32話と第47話を中心に、道具箱まわりの描写を最終調整します。

    丁寧に読んでいただき、ありがとうございました。
    ご指摘のおかげで、キーアイテムとしての道具箱の意味をより強くできそうです。