18話 まちぼうけのガーゴイルへの応援コメント
「注意:ガーゴイル二体あり。宝は回収済。無視すること」――命懸けの大冒険の答えがこれなの、あまりにも綺麗なオチで笑ってしまいました(笑)。一方で、主人も宝も失ったのに何百年も命令だけを守り続ける「まちぼうけのガーゴイル」という存在には、地雷竜とはまた違った寂しさがありますね。
失敗した兄弟を笑いながらも、最後には「生きて帰ってきただけ、儲けものだ」と教える先輩夫婦も相変わらず温かく、失敗そのものが次の生還に繋がる経験になっているのが好きです。
作者からの返信
知識や事前確認がいかに大事か、という回でした。特に地図は先人の足跡と経験の集積だと思います。ただ、地図が正確であるかは別問題です。
まちぼうけのガーゴイル、個人的にお気に入りです。命令に従い続ける魔法生物の悲哀。それも人間の感覚ではありますが。
17話 口は禍の元への応援コメント
プリム、これは思った以上にフリーデの「師匠」という立場を大事にしていたんですね。拗ね方は恐ろしく面倒くさいのに、「アタシの師匠はプリムだけだよ!」で機嫌が直ってしまうあたりが実に可愛いです(笑)。
一方で、フリーデの魔術が「照明で閃光」「種火で爆発」「練習杖を三本破壊」と、これまでぼんやり見えていた魔術の不得手さが具体化されたのも面白かったです。三姉妹の豪快な戦い方と賑やかな姉妹関係も、一話でしっかり印象に残りました。
作者からの返信
結構プリム側からの矢印が大きいです。ただしフリーデはあまり気付いていない模様。ただ素直な性格ではないので完全に面倒臭い彼女。
三姉妹のキャラも個人的にはお気に入りです。術士なのに脳筋発想なところが。
16話 特記地形への応援コメント
地雷竜の「大穴の底から、空を見上げ続けて」という描写が印象的でした。本来は空を飛ぶはずの飛竜が、巨大になりすぎたために空へ帰れないという境遇には、討伐対象の魔物でありながら不思議な哀愁がありますね。
そして母親の「どれだけ無様な姿を晒してでも、生きて地上に帰ってくるんだ」という言葉は、これまで火竜亭で何度も描かれてきた“生還すること”の重みが凝縮されていて胸に残りました。息子の「親父の遺品を持ち帰る」という約束にも、前回から続く親子の物語がしっかり繋がっています。
作者からの返信
ダンジョン探索ゲームの階層主やエリアボスのポジションを落とし込んでみた回でした。今回は魔物側のストーリーが強めでした。迷宮に狂わされるのは必ずしも人間だけではない。
15話 兎と警句への応援コメント
死を覚悟した兄弟の別れと、女術士の涙ながらの告白が、まさか全部「警句の勘違い」だったとは……この盛大な肩透かし、好きです(笑)。特に女術士の「あなたの後ろを歩いてる時が、一番安心できた」という本音に対して、青年戦士も「次からは、しっかり守る」と返してしまうので、勘違いから始まったのに二人の関係は確実に一歩進んだ感じが可愛いですね。
そして最後の手記で、冷静に解説していたサザーランドまで「私も股下をくぐられたことがある」と白状する締めも綺麗でした。
作者からの返信
ベタな勘違いギャグですがこういのも好きです。いざという時に本音が出るというありがちな場面を宿屋の一幕として落とし込みました。若者たちの青春回でもありましたね。
サザーランドは今まで生き延びているのがかなり幸運です。そういう意味で天職。
14話 迷宮の掟への応援コメント
「骨を見たら、天井を見ろ」という短い教訓に、先人たちが積み重ねてきた生死の経験が詰まっているのが格好いいですね。特に「地上に連れて帰ってやるのが、一番の弔い」という母親の言葉は、迷宮の掟を単なる略奪ではなく、死者から生者へ繋がるものとして描いていて胸に残りました。
そして父の遺品を取り戻したい息子へ、その教訓が受け継がれているのも切ないです。最後には世代も種族も違う四人が同じ料理を囲んで笑っている、この作品らしい温かさがとてもよく出た回でした。
作者からの返信
遺品については、明日は我が身となれば略奪ではなく弔いのような冒険者文化ができるのではないかと想像しました。種族も世代も関係ない、それは迷宮も火竜亭も一緒です。
13話 会議は踊る、されど探索は進まずへの応援コメント
慎重派・心配性・臆病という、絶対に探索が進まない三人組の噛み合わせが絶妙ですね。「死神の指先を食べたから今日は縁起が悪い」という結論を、学者らしい理屈で大真面目に正当化していく流れ、このギャグ好きです(笑)。
それでもリズの「生きて帰ってくることが何よりの仕事」という言葉を通すと、彼らの臆病さも迷宮では立派な生存能力に見えてくるのが面白いです。タイトル通り、会議だけは見事に踊り続けていますね。
作者からの返信
名前のない冒険者たちの中でも学者三人組は結構お気に入りです。彼らの屁理屈がギャグになるので。
研究が目的、勇敢さの欠片もない冒険者がいてもいいのではないかと思いました。そしてそれを受け容れる火竜亭という場所です。
12話 嵐の淑女②への応援コメント
アクスライン婦人、まさに「嵐の淑女」でしたね。「独り言」という体裁で火竜亭に王族まで呼び込もうとする強引さが実に彼女らしく、それでも最後にはリズとの長い付き合いと信頼が感じられるのが素敵です。特に「リーゼロッテ、貴女が教えてくれたことではなくて?」という一言には、二人の過去を一気に想像させる重みがありました。
そして、どんな大人物が訪れようとも最後は「火竜亭へ、ようこそ」に帰ってくる締めが、この物語の芯を改めて示しているようで好きです。
作者からの返信
まさに嵐の淑女でした。
古くから知人、腐れ縁の関係性が好きです。リズは珍しく雑に扱うのは客であるよりも先に友人であることが前面に出るくらいの付き合いだからですね。
11話 嵐の淑女①への応援コメント
これまで「人騒がせな道楽人」として名前が出ていたアクスライン婦人ですが、今回はその行動力の根底にあるものが見えて、一気に人物像が深まりましたね。「分かりませんわ。でも面白そうでしょう? いいえ、面白くしてみせますわ」という台詞が、彼女の生き方そのもののようで格好いいです。
魔物食も単なる珍味ではなく、農業に適さない巡礼街が生きていくために発展させてきた「日常」だったという背景も印象的でした。それを今度は「名物」に変えようとする婦人の構想によって、これまで描かれてきた火竜亭の料理が街全体の物語へ繋がっていく感じがします。
作者からの返信
度々名前を出していたアクスライン婦人の登場回でした。婦人のような善寄りだけど自由奔放なキャラ造形が好きなので楽しかったです。周りから厄介者扱いされているところまで含めて。
本来なら好き好んでするものではない気がするんですよね、魔物食。必要性に迫られて発展してきた街の歴史の背景というかたちにしました。
10話 妖精の底なし箱への応援コメント
ついに本物の遺物を引き当てたフリーデが、得意満面になった直後に全財産を異次元へ失う落差が見事でした。このギャグ好きです(笑)。冷静に追い打ちをかけるプリムと、悲劇すら嬉々として記録するサザーランドの反応も、それぞれの性格がよく出ています。
また、「不味く進化した魔物」と「便利すぎるが致命的に不安定な遺物」という二つの生存・失敗戦略が並ぶ構成も面白く、火竜亭らしい知的な可笑しさがありました。
作者からの返信
ファンタジー作品で見かける無限収納を自分なりに落とし込んでみました。フリーデはこんな便利なものが広く普及していない理由をよく考えてみるべきでした……。
殻が固い、おまけに不味い、到底食べたいとは思えない進化したはずなのに、甲殻を狙って襲ってくる人間たちがいることに魔物もさぞ驚いたことでしょう。思わぬ落とし穴はどこにでもあるものです。
9話 白い羊、黒い羊への応援コメント
今回は、賑やかな火竜亭の日常に、迷宮の底知れない不気味さが差し込んでくる回でしたね。強がる兄の震える手と、それに気づかないふりをする弟の姿が、二人の性格と関係性を端的に表していて胸に残ります。
「黒い羊」が戒めのための作り話なのか、本当に存在する怪異なのかを断定しないまま終えることで、迷宮への畏れが深い余韻となって残りました。最後にリズへ添い寝を頼むフリーデも可愛いです。
作者からの返信
怪談っぽさを出してみた回でした。虚勢を張っていますが兄にもしっかり効いてます。兄弟の冒険者としての寿命はしっかり延びました。
似たような冒険者の噂やジンクスはたくさんありそうです。黒い羊の真相は迷宮の闇の中……
8話 迷宮茸学のすすめへの応援コメント
「知らないこと」がそのまま死に繋がる迷宮の厳しさと、知識を受け継ぐことで命を守れる温かさが、茸料理を通して綺麗に描かれていました。口下手な有角族の夫と、柔らかく補う風精の妻という熟練夫婦の関係も素敵ですね。
毒茸だった眠らず茸が、正しく扱えば極上の旨味になるという展開も、この作品らしい魅力に満ちています。最後に新人二人へ同行を申し出る場面には、冒険者たちの間で命が繋がれていく優しい余韻がありました。
作者からの返信
火竜亭の従業員だけではなく、冒険者たちに注目した回でした。
茸に限らず知識がなくて食中毒は現実にも有り得るよな、と思いながら書いていました。危険だらけの迷宮の中なら尚更ですが。戦闘能力だけではなく、知識や慎重さも迷宮で生き残るために必要な能力ということでしょう。
ベテラン二人も帰る者と帰らない者を見てきたうえで、帰る者が増えることを願って新人たちを指導しています。生き残るということは残される側でもありますから。
7話 令嬢と従者②への応援コメント
偽霊銀の判別に冠蛇の毒を使うという、前の料理回の素材が思わぬ形で活きてくる展開が面白いですね。そして、家一軒分の価値がある霊銀の皿を平然と日用品にしているリズの規格外ぶりが、最後のスプーンまで含めて実に痛快でした(笑)。
また、豪快に肉を食べるラメルハートと、静かに甘味を味わうトールの対比も可愛らしく、プリムが二人に合わせて料理を選んでいることに、口には出さない細やかな気遣いを感じます。
作者からの返信
作風的に女将無双をさせようと思ったらこのようなかたちになった回でした。長命種で感覚がおかしくなってるやつですね。
何だかんだ言っても常連客の二人を大事に思っているプリムでした。当初案は二人して甘味を食べる予定でしたが、お嬢様がもりもり肉を食べてるのってなんか良いなと思ってちょっと変更になりました。
6話 令嬢と従者①への応援コメント
ラメルハートの眩しいほど真っ直ぐな善意と、それを前に壁を作るプリムの態度が、静かな緊張を生んでいて印象的でした。特に、同じ「折れ角」であるトールが何も言わず水を見つめる場面に、彼なりの事情やプリムとの過去を感じさせる余韻があります。
そこへ偽霊銀の事件が持ち込まれ、宿の相談席から街の問題へ自然に物語が広がっていく流れも面白いですね。最後のリズの「単純だが、確実な方法」が何なのか、引きも鮮やかでした。
作者からの返信
ラメルハートにそのつもりはなくても、プリム目線では金持ちお嬢様の余裕や同情に感じて冷たく当たってしまう感じです。差別意識のなさは親の教育の賜物です。近くにトールがいるというのもありますが。
また、巡礼街の体制に少し触れる回でした。街の古株ですが、宿屋の女将として中立的な立場を保っているので頼られがちです。
5話 折れた角、張りぼての翼②への応援コメント
プリムの「折れた角」と、サザーランドの「張りぼての翼」が静かに重なって見える構成が、とても印象的でした。失ったものを抱えながらも、プリムは凛として立ち、サザーランドは研究への情熱を失わない――二人の強さがそれぞれ違う形で伝わってきます。
そして、壮絶な過去を語った直後に「味の資料が少ないのです!」と熱弁を始めるサザーランドが実に魅力的ですね。巻末の手記が彼女の著作だったと分かり、これまでの積み重ねが人物として立ち上がる瞬間にも驚かされました。
作者からの返信
このエピソードは前後編ともに種族の価値観を描く回でした。陽気な変人は見ていて楽しいですよね。
元々設定大好き人間なので、迷宮探索で魔物を描かない分、どうやって設定を伝えるかの苦肉の策が手記でした。サザーランドの変人っぷりを表現するという意味では結果的に良かったと思います。
4話 折れた角、張りぼての翼①への応援コメント
普段は柔らかな微笑みを崩さないプリムが、暴れる地竜を三発の魔術で鮮やかに沈める場面が、とても格好いいですね。その直後に投げつけられる「折れ角」という侮蔑と、「慣れていますから」という静かな一言が胸に刺さりました。怒りを露わにするフリーデと、それを制するプリムの対照から、二人の信頼関係もしっかり伝わってきます。
作者からの返信
本作品でも貴重な戦闘シーンがある回でした。擦り減ってしまったプリムにとって、当たり前に怒ってくれるフリーデはかけがえのない存在です。口では冷たくあしらいますが、実はとても信頼しています。ちなみに、リズにとってプリムも娘のようなものなので迂闊なことを言うと炙られます。
3話 激辛ドラゴンステーキ②への応援コメント
猛毒の冠蛇が、リズの知識と火妖としての力によって少しずつ「料理」に変わっていく工程が、調理でありながら戦闘のようで格好いいですね。特に、恐る恐る口にした新人たちが、辛さに悶絶しながらも「うまい」と手を止められなくなる流れが痛快でした。
「よく食う奴は、よく生きる」というリズの言葉も、食べることが生き抜く力に直結するこの作品らしく、強く印象に残ります。
作者からの返信
初の調理描写なので頑張りました。台所という戦場を支配する女将さんでした。食と命というのはどうしても切り離せないものだと思います。冒険者たちの食を支えることで命も支える。当たり前のようで大事な役割を火竜亭が担ってくれればと思って描きました。
2話 激辛ドラゴンステーキ①への応援コメント
リズが新人相手に「いたいけな少女」を演じるくだり、このギャグ好きです(笑)。常連たちが揃って反応に困っている様子まで含めて、火竜亭の日常とリズの茶目っ気がよく伝わってきました。
そして、猛毒の冠蛇を前に「食べるのよ!」と言い切る豪快さが、巡礼街ならではの食文化を鮮やかに見せています。最後に厨房の空気が一変し、調理を「怪物を料理へ変える戦い」として描く締めが格好よく、後半への引きも強いですね。
作者からの返信
火竜亭名物の新人いじり回でした。見た目にだまされてはいけないという迷宮の心得を授ける女将のありがたい計らいです(笑)。
毒があろうと食べれるかどうか試行錯誤するという巡礼街の食文化、ある意味日本的であるかも知れませんね。
1話 火竜亭へ、ようこそへの応援コメント
第一話にして、この作品が「迷宮攻略」ではなく「帰ってくる場所」の物語なのだという軸が、とても気持ちよく伝わってきました。命懸けの探索から戻った冒険者たちが、温かいシチューを前に一気に人間らしい表情を取り戻す場面が印象的で、「生きて帰れば、飯が食える」というリズの言葉が作品全体を象徴する一節として胸に残ります。
また、フリーデを中心に、飄々としたリズ、ゆるい笑顔で容赦ないプリム、寡黙なメグナードと、従業員たちの掛け合いだけで宿の空気が自然に立ち上がってくるのが心地よかったです。最後の「宿の構造がまた変わってます」という締めも、この宿ならではの不思議さが覗いていて、思わず笑ってしまいました。
作者からの返信
冒険ほど派手ではないけれど活き活きとしている、冒険者たちの帰る場所、止まり木になる場所が火竜亭のコンセプトです。帰る者、帰らない者もいる日常の中で、「生きて帰れば、飯が食える」という言葉は冒険者たちへの激励であり、帰還を願うリズのささやかな願いでもあります。
癖のある看板娘たちと女将、まだまだ不思議を秘めた火竜亭を今後とも宜しくお願いします。
8話 迷宮茸学のすすめへの応援コメント
「危険な迷宮素材も知識があれば美味しい料理になる」という世界観が印象に残りました!!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
これからも色々な魔物料理を出していきたいと思います
8話 迷宮茸学のすすめへの応援コメント
とても楽しく読ませていただいてます。
食事の描写と提供してくださる情報量もお見事です。
先の物語も楽しみにしてますね。
作者からの返信
ありがとうございます!
食事描写は今後も力を入れていきたいですね。
コメントを励みに頑張ります。
5話 折れた角、張りぼての翼②への応援コメント
手記を書いた魔物学者はあなたでしたか!
大変興味深く読ませていただいてますm(_ _)m
作者からの返信
魔物学者さん、実は密かに登場してました。
コメント励みになります。ありがとうございます。
19話 断崖と塔への応援コメント
なんと、アクスライン婦人がただの豪快な名士ではなく、「断崖」と「塔」を生み出して地位を築いた一流の鍛冶師だったとは……! 「思い通りにならない、だから面白い」という若き日の言葉も、今の彼女の「面白そうならやってみる」という生き方にそのまま繋がっていて、とても腑に落ちました。
そしてリズが「奴の職人としての腕は間違いなく一級品」と本人のいないところでは認めているのも、この二人の長い付き合いが感じられて好きです。
作者からの返信
色々な意味でハングリーなアクスライン婦人。彼女の成り上がりの一端でした。奇岩竜の加工を手伝った火妖がリズ。それはそれは長い付き合いです。