いけ好かない奴 前編への応援コメント
アスタ、本当に“いけ好かない”ですね……。ですが、その薄気味悪さの奥に「相手を一人の意思ある存在として扱う」徹底した姿勢が見えて、非常に印象的でした。
特に「まだ怒れるかどうかを」という台詞、かなり刺さりました。怜の怒りを“危険”ではなく、“自我が残っている証”として見ているのが、この部隊らしい価値観だと思います。
そして怜が「干渉しないで!」と叫ぶ場面。あれは拒絶であると同時に、“自分の未来を自分で決めたい”という初めての意思表明でもあって、胸に残りました。
作者からの返信
アスタは特殊な被験体の末裔なだけあって、いろいろと「損」な役回りにあえて自分から引き受ける大人で、軍人です。
完全に冷血になりきれない、本人の意見を聞きたいと、隊長に自分から許可を貰いに行く辺り、彼もまた完璧ではないと自覚しています。
完璧主義でありながら……。
対して、主人公の怜だって人間なんです。
年相応の反抗を出しても、「存在や決意を拒絶する大人」はいても、「面と向かって叱る大人」は今まで現れませんでした。
この大人なら、自分の本心を聞いてくるかもしれない。
怜にとっても、「賭け」だった。
探り合いへの応援コメント
今回は「静かな会議回」なのに、ずっと緊張感が途切れませんでしたね。特にアスタの、“優しい口調のまま逃がさない”感じが非常に印象的でした。
シアリーもまた、子供扱いされる側から一歩進み、「願いを持って責任を背負う側」に立ち始めていて、その成長が眩しいです。
後半の施設に関する分析もかなり不穏でしたが、「白すぎるのが不自然」という一文が、この世界の嫌なリアリティを端的に表していて、とても良かったです。
作者からの返信
アスタは完璧主義かつ、強い実利主義者であって、容赦なく現実を突きつけるタイプなんです。
相手がそれは子どもだろうと、同情など一切抱きません。
ただし、シアリーのように曲げず、真っ直ぐに自分に反論出来る相手にある程度の融通を通したりと、完全に冷徹な人でもありません。
そんな彼は怜と出会い、彼女をどう見るのか、これから決まります。
あと、シアリーの先祖とアスタの先祖は、グロリアスの前身と言える部隊の副隊長と部下の関係であり、今代まで関係が続いています。
時々出てくる「ブルース社」のトップも、先祖が二人の先祖と同じ部隊の一人であり、アスタがイギリス英語なのは、一時期イギリスで暮らしていたからです。
モン・ローとアスタへの応援コメント
新キャラ二人の登場、空気が一気に変わりましたね。モン・ローの軽さと、アスタの整った静けさの対比がとても鮮やかで、同じ「軍曹」でもここまで色が違うのかと面白く読みました。
病室の外での“覗き見”めいたやり取りには思わず笑ってしまいましたが、その裏でしっかり状況を見極めている視線があり、ただの軽口で終わらないのが良いですね。
そして中庭のシーン、「選択を尊重するか」という直球の問いが、この物語の軸を改めて突きつけてきて、静かな緊張感がとても印象的でした。
作者からの返信
グロリアスのメンバーでも、圧倒的強者な二人ですが、ただ戦闘力が強いのではない。個性の強さも魅力であると思い、一時期ハマっていた配信の登場人物をモチーフにしてみました。
実は軍曹でも「一等」「二等」とかにカテゴライズされています。
それに寄せたキャラ造形にしてみました。
グロリアス。専属軍医を含めてまだまだ隊員がいますので、乞うご期待。
孤独ですか?への応援コメント
今回は怜の「孤独」の輪郭が、これまで以上にはっきり見えた回でしたね。施設で“帰る場所”はあっても、“寄りかかれる相手”はいなかったのだと分かって、だからこそ「一人は嫌」という呟きが本当に重く響きました。
そして隊長の接し方がとても良いです。理解したふりをせず、無理に励まさず、「ここにいるだけだ」と言い切る距離感が、この人物らしくて印象的でした。
最後の「生きても、いいの?」から「少しだけ、やってみる」までの流れは静かな場面なのに、怜の人生が確かに前へ動いた感覚がありました。
作者からの返信
隊長は研究機関の施設で、怜と同じくらい心神共に傷ついた人達を助けてきました。
怜のように、確かめようと「試し行為」を行う被験体を正面から受け止めてきた経験が、こういった場面で活かされています。
隊長も元強化兵士で、助け出されてから、前のグロリアスの隊長や隊員に近い事をしていた過去を持っています。
だから、過去の自分に重ねてしまった。
有閑話①への応援コメント
今回は少し肩の力が抜けた回でしたが、そのぶん二人の「生活感」が見えてきて、とても好きなエピソードでした。シアリーの部屋が“誰かを迎え入れる余白”を最初から持っているのが、無意識の優しさみたいで良いですね。
一方で、怜の「欲しいと思う余裕がなかった」という描写は静かに重く、救急箱だけが自分の持ち物として大切にされているのが胸に残りました。
後半のミコラと隊長のやり取りも空気感が絶妙で、「あの二人」が来るだけでベテラン側が露骨に嫌そうになるの、非常に良いフックです(笑)。
作者からの返信
怜にとって自分の持ち物と言えるのが、救急箱と書き切れた男物の黒縁メガネしかない。
メガネは唯一、預けられた時から持っている物。救急箱もそのメガネと同じくらいなんです。
いっしょにいよう!への応援コメント
「選ばせる」という形がここまで丁寧に描かれるのは見事で、怜にとって初めての“押し付けられない関係”が静かに立ち上がっているのが印象的でした。シアリーの拙い言葉での「ずっと待つ」という宣言、あまりに不器用なのにまっすぐで、胸に残ります。
そして「いっしょににげる」の一言には思わず笑ってしまいましたが、その軽やかさが怜の心を確かに緩めているのが良いですね。
最後の「一緒に暮らそう」は大胆ですが、ここまで積み重ねてきた関係だからこそ、不思議と自然に受け止められる流れでした。
作者からの返信
シアリーは「背負うと宣言したなら、もう怜を放って置けない! 責任をもって一緒にいたい! 一緒にいられるなら、どこまでもついていく!」って押しかけ女房っぽい行動になってしまった。
怜が軍の施設に行っても、また施設で自殺未遂を起こして、一緒に学校に行けないのはイヤだったんです。
なら、自分の元にいれば一緒に学校行ける。一緒に逃げたければ逃げれる。
一途過ぎるんですよ。
救えるのはへの応援コメント
シアリーが「助ける」と言い切る場面、拙い日本語だからこそ余計に覚悟の強さが際立っていて印象的でした。怜が「しばらく、生きてみる」と応じる流れは小さな一歩なのに、とても大きな変化に感じられます。
後半では、隊長との対話で“保護”から“選択”へと話が進むのが見事で、物語の軸がはっきり定まった感覚があります。
「それを伝えるのは君の役目だ」という一言が、シアリーの立場を一段引き上げる決定的な場面でした。
作者からの返信
シアリーは天真爛漫のようで、政治家の娘らしい強かさを持っています。
彼女のもう一つの武器「交渉と対話」を、隊長との対話で活かせたシーンになれたら幸いです。
隊長は一方的で事を進める人間でもありません。
どんな相手の意見にも耳を傾け、そのリスクを教える。
それでも進むと決めた人の背中を押す、導き手のような存在なんです。
壊れた心への応援コメント
窓へ向かう怜の静かな決意と、それを止めるシアリーの必死さの対比がとても強く胸に迫りました。特に「初めて自分を引き止める体温」という感覚が、この場面の核心を見事に表していると思います。
また、完全に理解できない言葉の中から「一緒」という響きだけが残る描写が美しく、二人の距離のあり方を象徴していました。
最後に袖を掴む仕草へ収束する流れが静かで、それでいて確かな変化として心に残ります。
作者からの返信
ここまで追い詰められた子どもの最後の手段。
いろんな未来があるのに、追い詰められた痛みや苦しみに耐えられず、「自殺」を選んでしまう。
誰かが自ら命を絶とうとする人を引き留めて、心を救いたい。その人の周りの環境から引き離す。
シアリーは、怜の「死の選択」から引き留めて、それ以外の選択肢が存在する事を教える。
それが「一緒にいたい」という、年相応の願望であった。
答えがない、どうするか?への応援コメント
医師の「身体は完成度が高すぎて、壊れているのは心」という指摘が非常に鋭く、怜という存在の核心を突いていて印象に残りました。
さらに隊長が自分の過去と重ねながら「引き受ける」と決断する流れが静かで重く、覚悟の深さが伝わってきます。
その一方で、最後に窓の外をただ見ている怜の描写があまりにも空虚で、大人たちの選択と彼女の内面の距離が胸に響きました。
作者からの返信
能力の高い子どもを、何としても守ろうとする大人。
そんな大人の都合と勝手に、振り回されて疲れた子ども。
それを対比するために、投稿ギリギリまで結構書き直しました。
私ができることへの応援コメント
空席になった隣の席を見るシアリーの仕草が、静かでありながらとても胸に残りました。何もないはずの場所に「誰かがいない」ことを何度も確かめてしまう描写が印象的です。
後半では一転して、怜が「もう普通に戻れない」と明言されることで、物語の段階がはっきり切り替わるのが見事ですね。
それでもシアリーが「逃げない」姿勢を選ぶ流れに、彼女の覚悟と優しさの両方が感じられました。
作者からの返信
恐らく、ミコラ伍長も同じ歳の子に酷な話をするのは、結構苦しかったと思います。
だが彼も軍人である以上、ある程度の感情を殺さないと、シアリーに伝えづらかったはず。
シアリーもそんな彼の心情を察しつつ、自分も覚悟を決める事を選んだ。
先祖に申し訳つかないから、家柄だから……ではなく、一人の友達として向き合う覚悟を選んだのです。
戻れないからへの応援コメント
シアリーの「学校に行こうね」という願いが、言葉の壁を越えて怜の胸に少しだけ残るのが良いですね。「いらない」と言われた記憶よりも、わずかに強く残るという描写に救いを感じました。
一方で後半、怜の回復速度が本格的に“異常”として扱われ始め、日常から検査と判断の領域へ移っていく緊張感があります。
「検査という名の猶予」という締めが、この先の重さを静かに予感させて印象的でした。
作者からの返信
シアリーが一方的な約束が、怜には救いであるが、その約束が叶わないと諦めている。
もうただの中学生に戻れないと知らされて、もう自分の意思なんか誰にも届かない。
生きている事に輪郭が消えてしまったんです。
穏やかとは程遠い時間への応援コメント
怜の空白のような時間に、シアリーがそっと入り込んでくる描写がとても静かで、丁寧でした。言葉ではなく「そこにいる」という在り方が、怜の凍りついた内側を少しずつ緩めていくのが伝わってきます。
特に「いたいのとんでいけ」の場面、拙さと優しさが重なっていて、胸がじんわり温かくなりました。
最後の「勝手にしなよ」に棘がなくなっているのも、二人の距離の変化がよく表れていて印象的です。
作者からの返信
シアリーに会えなくなる恐怖は、錯覚などではなくて、自分の中に芽生えた感情だと理解した瞬間は、横に寄り添うのを許した瞬間でもあった。
動くは、受け継げられた「栄光」への応援コメント
朝の病室で、男の不在に怜がわずかに心許なさを覚えるところが印象的でした。守られているとはまだ言えないけれど、昨夜とは違う何かが芽生え始めている感じがあります。
一方で、施設の実態が「能力者狩り」と繋がっていく展開は、一気に物語の水面下が見えてくる迫力がありました。
そして勢い余って病室を通り過ぎるシアリー、このギャグの抜け感が好きです(笑)
作者からの返信
冷静さを取り戻しても、現実は受け入れなられない。
誰だって受け入れがたい現実を、突きつけられる瞬間がある。子どもだろうが大人だろうが、変わらない。
そしてグロリアスのメンバー1号の初登場です。
この時点では名前が決まっておらず、ここだけ「青年」で通していました。
「ブルース社」も、後日専門用語に追加しますので、どんな会社か察してもらえると……。
シアリーは日用品を揃える予定だったが、青年から連絡が来て、無事を知りたくて予定を一部変更して直接来ました。
彼女らしさを出せて良かったです。
命の『価値』が付けられるへの応援コメント
怜の「殺してよ」という叫びと、それを真正面から受け止める男の静けさの対比が非常に印象的でした。感情をぶつける側と、切り分けて言葉を置く側――その構図が緊張感を一層際立たせています。
特に「否定された事実と、いらない存在かどうかは別だ」という一言は、冷たいのに確かに救いにもなっていて、胸に残ります。
最後に怜が「保護対象」として抱き上げられる場面も、状況は過酷なままなのに、わずかに重さが変わった感覚があり、とても良い余韻でした。
作者からの返信
彼も怜の感情が理解できるからこそ、同情ではなくてあえて冷たく接する。
ただ冷たく接するのではなくて、怜の冷静さを取り戻させるため、こちらは敵意は一切ないと証明させるために必要な言葉で語る。
人間味が薄いですが、どんな相手でも真正面から受け止める。
それが『隊長』なのです。
夜中を彷徨うへの応援コメント
病院という「守られるはずの場所」で、なお彷徨い続ける怜の姿がとても印象的でした。生き延びた直後にもかかわらず、安堵ではなく怒りと衝動だけで動いているのが、彼女の壊れかけた内面を強く物語っています。
特に、骨折すら“無いもの”として歩き出す描写には、痛みよりも先にある異常さと切実さが感じられました。
「逃げるためではなく、殴るために歩く」という締めも鋭く、緊張感が途切れないまま次へ引き込まれます。
作者からの返信
今の彼女にどこが安全なのか分からない状態で、分からない相手に救われた。
生きている事は、売られる事でもある。
痛みに非常に鈍いのに、怒りと衝動で完全に痛み消えています。
邂逅への応援コメント
雨の中での対峙から一転して“確保”へと移る流れ、緊張の質が一段変わる瞬間がとても印象的でした。怜の限界状態と、それでも噛みつこうとする意志が痛々しくも強く胸に残ります。
そして、現れた人物の静かな圧と無機質な判断の中に、わずかに見える「人として扱う視線」が絶妙ですね。
最後に力尽きて意識を手放すまでの流れが鮮やかで、まさにタイトル通りの“邂逅”だと感じました。
作者からの返信
まさか対象として監視していた怜の突然の行動に、グロリアス1の事・隊長は即座に保護しないと危険だと単身で行動。
彼は研究機関で戦闘用に造られた人造人間であり、過去のグロリアスに保護された経緯があります。
無機質な軍人のように見られがちですが、彼も一人の人間として、大人として、怜を『人間』として見ています。
事態急変への応援コメント
院長室での会話を聞いてしまう場面、あまりにも静かに、しかし決定的に何かが壊れていく感覚が胸に刺さりました。怜が涙ではなく“冷え”として受け止めてしまう描写が、かえって痛々しいですね。
その直後の窓を壊す一連の行動も、衝動というより行き場のない感情の発露として描かれていて印象的でした。
最後に「自由だ」と感じる一瞬と、そのまま走り出す姿が、切実で目を離せない余韻を残しています。
作者からの返信
この時点で、怜の心は『存在意義』から『希死念慮』に切替わった瞬間。
なのに簡単に死ねない身体だから、逃げ出すしか選択肢がなかった。
飛んだ瞬間だけ、自由であった。
その刹那を知って、怜は走り出す。
ここから『邂逅』までの話の流れは、怜の最初の転機として静かさを残しながら、事態が急変した瞬間と衝撃を残したのです。
水面下の対話への応援コメント
シアリーの中で「任務」と「個人の感情」がはっきり衝突する場面、静かながらも強い緊張を感じました。「No!」と反射的に叫ぶ一瞬に、彼女の本心が露わになっていて印象的です。
一方で、すべてを“対象”として扱う側の冷静さが対照的で、その温度差が物語に重みを与えていますね。
ゲームの中では迷いなく動けるのに、現実では揺れる――その対比が、シアリーの心の揺らぎをとてもよく表していると感じました。
作者からの返信
グロリアスが正しいのは分かっているけど、日本でできたはじめての友達が、隣の席から消えてしまうのがいちばん嫌だった。
ただでさえ、教室からいない扱いをされているのを見て、余計怖かった。
なので、グロリアスも怜を強制的に確保するのが悪手と判断し、一時保留を取った。
交差点への応援コメント
一週間という時間を経てなお変わらない怜と、少しずつ距離を縮めていくシアリーの対比が、とても丁寧に描かれていますね。人混みの中であえて距離を詰め、「ここじゃ邪魔」と場所を移す流れは、二人の関係が次の段階に入ったことを感じさせました。
特に、歩幅を落として置いていかない怜のさりげない変化が印象的で、言葉以上に伝わるものがあります。
静かなやり取りの中で、確かに“交差”が起きたと感じられる一話でした。
作者からの返信
怜は言葉より行動で示す。
どうしてここまで踏み込んでくるのか、シアリーを少しだけ知りたかった。
彼女の日本へ来た理由を、通じないなりに察して、自分にはない感情に惹かれていきます。
Gloriousへの応援コメント
シアリーがついに「グロリアス」へ連絡を入れる場面、物語が一段深い層へ踏み込んだ感覚があり、静かな緊張が走りました。日常の中の違和感が、確かな“兆候”として扱われる流れがとても印象的です。
一方で、怜の帰宅シーンは痛みと無関心が重なり合い、胸に残るものがありました。心配すら「同じ音」として遠ざけるその在り方が、彼女の孤独の深さを強く感じさせます。
シアリーの追跡と怜のすれ違いが、そのまま二人の距離を象徴しているようで、余韻のある一話でした。
作者からの返信
シアリーがただの転入生ではない、一家が軍とも密接な関係である。
グロリアスが、自分の先祖の部隊の延長線の存在だからこその繋がり。
アメリカでも能力者狩りが横行しており、日本より多いからより神馬質になっているんです。
そうとも知らず、怜は今回もケンカ。警察に運よく見つからずに、施設へ帰っても、職員から掛けられる薄っぺらい言葉が怜のノイズにしかなっていない。
職員はそんなつもりは一切ないのだが、怜の耳にはそうとしか感じられないほど、他者への拒絶が強くなっている。
無関心であった。への応援コメント
賑やかな教室の中心にいるシアリーと、そのすぐ隣で完全に切り離されたように存在する怜の対比が、とても鮮やかでした。
「ちゃんと挨拶ができる人なんだ」というシアリーの小さな発見が、怜の人物像に静かな奥行きを与えていますね。
同じ空間にいながら“見ている世界が違う”という感覚が丁寧に描かれていて、その隔たりが今後どう変わっていくのか楽しみになります。
作者からの返信
怜がただの反抗期バリバリの常習犯ではない。
素行の悪さで壁があるのは確かだけど、一通りの礼儀はできる。
シアリーはよく人の表情や動きを観察するので、怜が粗暴な子ではないと感じ始め、同時に彼女の『異常』を見つけてしまうのです。
心、ここに非ずへの応援コメント
怜が救急箱を念動力で動かす場面、あまりに自然に描かれていて、「これが彼女の日常なのか」と静かに驚かされました。
一方でシアリーは、昨日の出来事を引きずりながらも、怜の背中に“相方”の可能性を見ているのが印象的です。
最後の挨拶が返らないのに「近づけた気がした」と受け取るシアリーの感性が、とても可愛いですね。
作者からの返信
十代後半に書いた小説が、今の物語の土台のような話であり、超能力の描写をけっこう調べました。
アメリカのその手のドラマとかどっぷり見ていましたね。
対してFPS関連はあまり詳しくないので、配信者の方の配信の切り抜きやアーカイブを見ながら執筆していましたね。
先祖には背中を預けられる相手がいた。
自分の心の隙間を埋めるには、自分だけの『相棒』を求めていた。
きっと、あの子も同じものを求めている。
そう考えてたのです。
暴力は『日常』への応援コメント
校門前の一連の流れ、「暴力が日常」という言葉の重みがまざまざと伝わってきました。怜の戦いが感情ではなく“処理”のように描かれているのが印象的で、その異質さが際立っています。
そして、シアリーが引き金を引く瞬間――守られる側から踏み出す決断は、とても静かでありながら大きな転換点に感じられました。
戦闘後の「別に」というやり取りも含めて、二人の距離が確実に変わったことが伝わってきて、余韻の強い一話でした。
作者からの返信
初見を惹きつけるには、やはり怜の『暴力』とシアリーの『覚悟』を合わせないと、二人のストーリーは始まらない。
むしろ、ここから始まる。
ここで、読者が『先を読みたい』と感じて追うか、『これはジャンル的に無理だ』と言って去るか。
ここで決まる。
アメリカの転入生への応援コメント
転入生シアリーの登場で、静かだった教室の空気が一気に色づくのが印象的でした。無関心を貫く怜と、ためらいながらも真っ直ぐに関わろうとするシアリーの対比が、とても美しく浮かび上がっています。
特に「She didn’t hurt me.」の一言は、周囲の空気をやわらかく跳ね返すようで心に残りました。
怜の中でわずかに棘がほどける気配も含めて、二人の関係の始まりとしてとても魅力的な一話だと思います。
作者からの返信
最初こそ、日本語台詞で統一しようとしていました。
しかし、小説で英語の台詞を使い、周りが戸惑うシーンを作るにはちゃんと英語にしなければいけないなと思い。グーグル翻訳でシアリーの台詞を英語にかけて、彼女の日本語の台詞を意識した英文に変えるために、AIに補助してもらいました。
じつは英語ダメダメなんです、自分。
趣味の関係で、外国人の方々と毎年会うのに……。
序章への応援コメント
冒頭から、怜という少女の置かれた立ち位置が淡々と積み重ねられていく描写が印象的ですね。補導すら「日常」として処理される世界の温度の低さが、彼女の孤立をより際立たせているように感じました。
「弱い者を狙わない」という一線が静かに示されることで、単なる粗暴さではない彼女の芯が垣間見えるのも良いですね。
進路や将来を“視界の外”に置いているという締めくくりが、この先の物語に不穏な余韻を残していて、惹きつけられました。
作者からの返信
彼女はあくまで「自分の存在意義」がほしいだけなんです。
自己顕示欲と承認欲求の塊。それを主張する方法が、『暴力』って術。
弱い者を狙わないってのも、普通に生きている人を攻撃したくないっていう本心が隠れています。
自分は普通じゃないから、『普通に生きている人』を平気で傷つける人間を、サンドバッグにしています。
アメリカの転入生への応援コメント
孤立して生きる怜の隣に天真爛漫なシアリーがやってくる対比が面白かったですが、周囲から問題児扱いされて避けられている怜に対して偏見を持たずに真っ直ぐ接するシアリーの存在が印象に残りましたね。怪我を心配されて戸惑う怜の反応からは人との関わりに不慣れな様子が伝わってきましたし、クラスメイトの忠告を意に介さず自分の目で見たものを信じるシアリーの性格も好感が持てます笑
作品フォローもさせていただきましたので今後も投稿頑張ってください〜!お互いに執筆楽しみましょう!
作者からの返信
作品フォローと感想ありがとうございます。
シアリーは、どんな人でも良い所と悪い所は必ずあると言う考えの持ち主です。
良いことはいいねを言って、悪い事には悪い・ダメとしっかり言える子。
実際自分で相手を見て、観察し、どう接するか。それが政治家の娘であるシアリーの処世術でもあります。
怜はそんなシアリーの素性を知らないし、興味もないです。だけど偏見なく自分を見てくれたシアリーに、わずかに心が揺れています。
彼女に忠告したクラスメイトは、後々再登場予定です。
邂逅への応援コメント
傷だらけで誰にも心を開かない霜月怜と、つたない日本語でまっすぐに彼女へ向き合うアメリカからの転入生シアリー。この二人の不器用でアンバランスな関係性が、たまらなく愛おしいです!
周りから恐れられる怜が抱える、痛々しいほどの孤独と絶望。そんな彼女の分厚い壁を、シアリーの純粋な思いがどう溶かしていくのか――読んでいるこちらの胸までギュッと締め付けられます。
ただの学園ものかと思いきや、背後に潜む「能力者狩り」というダークな世界観とのギャップにも一気に引き込まれました。
冷たい雨の夜、限界まで逃げ続けた怜が迎えた緊迫のシーン……!
彼女たちの過酷で美しい非日常の幕開けを、ぜひ多くの人に味わってほしい傑作です!
作者からの返信
感想ありがとうございます。
怜は孤独に慣れすぎて、真っ直ぐに接するシアリーを得体の知れない存在と拒絶ています。
怜はこれからたくさんの得体の知れないグロリアスの隊員たちと会い、少しづつ自分がしたい事に輪郭を持たせていきます。
日常を生きたいだけなのに、つきまとう非日常をグロリアスやシアリーと一緒に向き合っていく。
怜は望み通りに中学校を卒業できるのか、ご期待ください。
いけ好かない奴 後編への応援コメント
今回、本当に良かったですね……。怜が「怒り」だけではなく、“誰かの隣にいたい”という願いを、自分の言葉で口にした瞬間に胸を掴まれました。
特に「ホームシックのチビの横に……いたい」という言い回しが絶妙で、不器用な怜らしさと、もう完全には孤独へ戻れなくなっている感じがよく出ています。
そしてアスタも、最後まで“救済者”ではなく、「選択肢を守る側」に徹しているのが印象的でした。薄気味悪いのに、妙に誠実なんですよね、この男。
作者からの返信
アスタの元ネタは、とあるVさんがいっとき参加していた企画のキャラを意識して描いた青年です。
なので、演じていたキャラをそのまま「アスタ」として出した、程度です。彼の立ち位置はあくまで「道標」であって、「救済者」ではないのです。
彼以上に薄気味悪い「専属軍医」が後日現れます。
「彼女」も、怜にとって色々な意味で心許せる相手であり、同時にアスタ相手だと弱いので…、そのあたりを書ければいいなと…。
そんな軍医より薄気味悪い敵(?)も現れるので、長い目で読んで頂けたら幸いです。
シアリーと同棲生活こそ、施設暮らしだった怜の不安定な情緒を大きく揺れる日々の始まりで、怜の荒んでいた心が良くも悪くも変化する。
シアリーと暮らし、一緒に送迎されて、怜は別の悩みや生き方に苦しみを抱きます。
怜がその苦しみをバネに、前に走れるのか、更に心を閉ざすのか……。自分すらもわかりません。
ただ、シアリーと一緒にいたいと決意した心は嘘偽りもない怜の意思だという事だけを知って欲しい。