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  • 古池への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    「古池」という静謐なタイトルや、詩の短さからは想像もつかないほど、五感を鋭く刺激する言葉の連なりに、スマートなカッコよさを感じました。

    ■ 全体を読んでの感想
    冒頭の風が家々を鳴らす引きの構図から始まり、真鴨の一群へとクローズアップして、濁った水底へと沈み込んだかと思ったら、最後には眠る亀たちの夢みる空へとカメラを向ける。
    この、マクロとミクロを自在に行き来する鮮やかなカメラワークに、短い詩とは思えない広大な空間の広がりを感じました。

    ■ お題「比喩」について
    本作において分かりやすい形で使われていないように見えますが、詩の全体にもっと応用的な技術が散りばめられていて、それが「質感」を与える重要な役割を果たしていると感じました。

    「風たちの身じろぎ」という擬人化
    直喩や隠喩ではありませんが、風という形のない存在を、あたかも意志を持って動く「身じろぎ」と表現したこと。この擬人化によって、家々を鳴らす風が単なる自然現象ではなく、生命感を持った「気配」として立ち上がっていますね。

    「尾羽の鋏で水面を裂いた」という隠喩的発想を用いた共感覚的な異化
    鴨が泳ぐ視覚情報を、「鋏(はさみ)」という金属的な硬質感と、「裂く」という触覚的・聴覚的な痛みを伴う動詞で表現する。これこそが、比喩と共感覚(シナスタジア)が高度に融合した「異化」の表現だと感じます。この鋭利な比喩があるからこそ、後の「濁った水底」の静寂がより一層際立っているのではないでしょうか。

    ■ 最後に
    「本日晴天、本日晴天」という、通信の合図のような繰り返しの結び。
    ダイナミックに世界を巡ったカメラが、最後にこの一言でパチンと現実へ戻されるような、心地よい余韻を感じました。単なる天気の報告ではなく、詩全体の静寂や調和を祝福する「象徴」にもなっているのでしょうか。
    短い文章にこれほどまでに技術を盛り込んだ詩を読ませていただき、ありがとうございます。
    また、あなたの感性のレンズが捉えた「世界の断片」を、ぜひ部室に届けに来てください。お待ちしております。

    作者からの返信

    @naimaze部長、応援コメントをありがとうございます。
    コメントを拝読し、詩についてもっと学びたいと思いました。
    恥ずかしながら「異化」という言葉を知らず、早速調べました。
    部長からの言葉を励みに今後もがんばりたいと思います。
    素敵な企画をありがとうございました。