第11話 小さな手への応援コメント
今回は耀の後悔と気づきがとても深く胸に沁みました。「惚れてたことすら忘れるなんて」という独白が重くて、彼がようやく“家庭”そのものを見つめ始めたのだと感じます。
そして後半、奏と手を繋ぐ場面が本当に素晴らしいですね。小さな手の感触に戸惑う耀の描写に、父親としての実感が初めて宿る瞬間のようなものがありました。
最後、凛がブランコを揺らしてから二人を追いかける描写も、とても静かで優しい余韻でした。
作者からの返信
ありがとうございます。
耀がこんなに小さな子に触れたのは、大人になってからはおそらく初めてで、やはり戸惑いの方が大きかったのでしょうね。凛がそれに気づいて、少し緩んだ気持ちをブランコを揺らす動作に込めました。少しずつ、凛が耀への緊張を解いていく描写です。
第10話 風船への応援コメント
風船の場面、とても良かったです。耀の「壊されても面白い」という感覚と、凛の「人が作ったものは大事にするの」という教え方、その両方にそれぞれの人柄がよく出ていました。
特に、耀が素直に「ごめん」と頭を下げる場面が印象的ですね。以前の二人なら生まれなかったやり取りだと思いますし、そこに小さな変化を感じました。
そして最後、眠る奏の手に風船が残っている描写が本当に優しい余韻でした。「おじちゃま」という距離感が、今は切なくも温かいですね。
作者からの返信
ありがとうございます。耀と凛の結婚時期の雰囲気を掘り起こすのが思いがけず難しかったというか、書きながら「なるほど、けっこう緊張感あったのね」と気がついたりしてました。
丁寧に読んでいただいて本当に嬉しいです。あらためて、感謝を。
第9話 内庭への応援コメント
内庭の場面、とても美しかったです。紅葉を通して「部屋にいるけど、お庭にもいる」という耀の説明が、そのままこの物語の人間関係にも重なって見えました。離れていても、どこか繋がっている――そんな感覚がありますね。
また、車内のやり取りが本当に穏やかで、奏の存在が二人の間の空気を少しずつ変えているのが伝わってきます。耀が自分でも名前を付けられない感情に戸惑う描写も、とても静かで好きです。
作者からの返信
ありがとうございます。数寄屋作りの説明をどう書こうかだいぶ悩みました。奏にはわからないだろうな、と思いつつ、読んでくださる方にわかって頂ければ、と考えながら書きました。そこに感想をいただけてとても嬉しいです。
第8話 懐石とお子様プレートへの応援コメント
懐石料理とお子様プレートの対比がとても鮮やかで、三人それぞれの立ち位置が自然に浮かび上がる場面でした。奏の無邪気な「同じのがいい」という気持ちと、それに応える凛のやわらかな対応がとても愛らしいです。
一方で、二人の間に流れる沈黙が過去の関係を思い出させて、静かな切なさも残りますね。それでも、耀が二人を見つめながら少しずつ何かを感じ取っていく様子が、とても印象的でした。
作者からの返信
ありがとうございます。
初めての面会日、やはり大人はぎごちないものだろうと思いました。お子様プレートは、あちこちのメニューを眺めながら作り上げた、私の理想のプレートです。
第7話 思い出になるへの応援コメント
凛の提案する「期限」という考え方がとても繊細で、子どもを守ろうとする母の覚悟が強く伝わってきました。耀がその重さを受け止めていく過程も静かに胸に響きますね。
「思い出になる」という言葉が少し切なく、それでも優しさに満ちていて印象的でした。最後の再会の場面、奏の無邪気さと対照的な大人二人のぎこちなさが、とても良い空気を生んでいると思います。
作者からの返信
ありがとうございます。
実際にこの条件で面会日を設けるとなると、期限を切ったほうがいい、という意見が多かったんです。初めからパパはいないのだから、ずるずる会い続けるよりいいだろうと。それでこの結論にしました。
第5話 考えてくれへの応援コメント
「奏」という名前に込められた願いがとても美しく、凛の母としての強さと優しさが静かに伝わってきました。耀が養育費を「子供の権利」として捉える姿も、彼なりの誠実さが感じられて印象的です。
そして最後の「月に一度でもいい」という申し出、不器用ながらもどうしても繋がりを持ちたいという思いが滲んでいて胸に残ります。去り際のスマートさと、その裏にある熱のギャップもとても良いですね。
作者からの返信
実は、奏という名前をどうやって思いついたのか覚えていないんです。ただ、とてもよく似合う名前だな、と思ってます。
耀、熱のある男なのに、カッコつけと不器用さでかなり誤解されるタイプです。
お時間を割いてこんなに丁寧に感想をくださったこと、心から感謝いたします。
頂いた感想を糧にして、今後もまた精進いたします。
第4話 一杯のコーヒーへの応援コメント
凛の内面が丁寧に描かれていて、過去の記憶と現在の再会が静かに重なり合う構成がとても印象的でした。かつて「優しい人」だと思った耀と、何も見えなくなっていった結婚生活との落差が、胸にじんと響きます。
そして「一杯のコーヒー」をめぐるやり取りに、二人の距離や価値観が凝縮されているのが見事ですね。耀の「養育費を払いたい」という言葉も、不器用ながら誠意を示そうとする姿として強く心に残りました。
作者からの返信
ありがとうございます。恨みというよりは諦め、それを前面に出したいなと思いました。諦めてしまう方が、気持ちの断絶は深いですから。
養育費、現実でもせめてこれが最低ラインにあれば、という気持ちも少しあります。
第3話 にんじんへの応援コメント
張り詰めた空気の中で、奏の「にんじん」をめぐるやり取りがやわらかな光のように差し込んでいて、とても印象的でした。耀が思わず大袈裟に褒めてしまう場面、そこに凛が思わず笑いをこぼす瞬間が、三人の距離をほんの少しだけ近づけたように感じます。
「おじちゃま」という呼び方や「あーん」のやり取りも愛らしく、ぎこちなさの中に温もりが宿るのがいいですね。最後に凛が「明日」と応じる流れも、静かですが確かな前進として心に残りました。
作者からの返信
ありがとうございます。
奏がいなければ、ギスギスしたまま終わっていた、そんなイメージで書きました。
とても丁寧に読んでくださっていること、心から感謝いたします。
第2話 シチュー食わないか?への応援コメント
必死に凛と奏を探し回る耀の姿に、焦りと後悔がじわじわと滲んでいて胸に残ります。レストランでの母娘のやり取りがとても愛らしく、特に人参をめぐる会話の温かさが印象的でした。
その中で「シチュー、食わないか?」という一言が、過去と今を静かに繋ぐ言葉として響きますね。ぶっきらぼうでありながら、耀なりの不器用な優しさがよく表れていて好きです。
作者からの返信
ありがとうございます。
耀の不器用さと凛の繊細さ、これが噛み合わなかったんでしょうね。言葉がないと、人はなかなか理解できないものだな、と考えています。
第46話 報いへの応援コメント
コメント失礼します。
「結局、俺はあいつに惚れるようにできている…」
すごい表現だと感じました。
そして輝が抱える心情を如実に表した言葉だと。
耀の揺れ動く感情が見事に描かれる回でしたね。
何にも変わっていない…
このような葛藤はとてもリアリティがあり、スーッと理解が入ってくる心地がしました。
お仕事に動きがあるみたいで、どんな流れに進むのか気になるところです。
作者からの返信
ありがとうございます。
誰かを好きになるって、なんかそんな感じだと思うんです。惹かれるところって割と同じだったりしますもんね。価値観が恋愛感情になるんだろうなって。
だから、誰かを好きになるのって、自分がそうなるようにできてるんですよ、きっと。
第43話 パパへの応援コメント
コメント失礼します。
恋に対して慎重になる凛の気持ち、とてもリアルだしよくわかります。
4歳の子が真似して「間島さん」と呼ぶところが、なんともかわいいですね。
そして最後の「パパ…」
これはもうっ…しびれますね。
以前のコメントのお返事でおっしゃってましたが、最近のコンビニの冷凍食品、たしかにクオリティが高くて驚きですよね。
こんな時代において、凛はどう心に決めていくのか…
やはり物語に温かみを感じ、とてもしっくりきます。
作者からの返信
ありがとうございます。シングルマザーの恋については、いろいろ言われるところはありますが、でも一人の人間ですから、 誰かと人生を共にしたい、という気持ちは自然なものですよね。
でも子供がいるとなかなか自由にもならないし、難しいところだなあ、なんて考えてます。
第29話 ロロ・ピアーナへの応援コメント
ここ数話がもう、じんと泣けてしまって……
人の想いって、こんなに綺麗なのに、どうしてうまくいかないんでしょうね……
作者からの返信
ありがとうございます。
うまくいく、いかないは別として、でも誰かや何かに一生懸命になるってすごく尊いことなんじゃないかな、なんて思ってます。そのこと自体が宝物になるのかも、なんて。
第35話 父親になりたいへの応援コメント
コメント失礼します。
俺、父親になりたいって思った…
とてもしびれました。
時間だけが教えてくれることがありますよね。
ひとりで育てることができると思ってても、実際にやってみると何度も心が折れそうになったり、でもうまく相談できなくて…
まさに世界中のママの心情を見事に描き出した場面だと感じました。
奏のことを第一に考えてあげる視点を持つことで物語全体が明るい方向へ進み、スプーンにのった冷凍食品のピラフの温かみが伝わってくるようでした。
とても素晴らしい回だったと思います。
作者からの返信
ありがとうございます。
たとえ血が繋がっていても、それだけで解決することってあまりないと思うんです。血の繋がりではなくて、どれだけ一生懸命になれるかじゃないのかな、なんて考えてました。
ところでコンビニの冷凍食品、ほんとに美味しいんです。最近、お気に入りです。
第23話 クリスマスだからへの応援コメント
コメントを失礼します。
クリスマスにまつわるこの回のお話は、特に繊細なタッチを感じました。
奏がぐちゃぐちゃにペンを走らせる姿に微笑ましくなり、そして凛の心情の揺れがまたこまやかで・・・ジーンと響くものがありました。
ささやかなやりとりの中で繊細な心情を描けるのは、まさに砺波真帆様の素晴らしい持ち味・・・そんな印象を受ける回でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
なんか照れちゃいます。凛は強くて脆くて、でもきちんとしてて寂しい人でもあって。もうちょっと雑に生きたら?と隣に座る友だちのような気持ちで書きました。
いつも読んでくださって本当にありがとう。おかげさまで力をいただきました。心から感謝しています。
第12話 どんないろがすき?への応援コメント
今回は、車の中の静かな会話が本当に良かったです。以前なら交わされなかったはずの「好きな食べ物」や「子どもの頃の話」が自然に出てくるだけで、二人の距離が少しずつ変わっているのが伝わってきます。
特に後半、「面倒じゃない。会いたい」という耀の言葉が強く胸に残りました。責任感ではなく、自分の意志として奏に会いたいと思っていることに、彼自身が初めて辿り着いた瞬間のように感じます。
そして、凛が「あなたは大好きだったのよ、と言ってあげられるのは嬉しい」と語る場面も切なくて優しいですね。この物語らしい温度を感じました。
作者からの返信
ありがとうございます。
耀の感情を読み解いてもらってとても嬉しいです。
耀にとって子供は"記号"でした。それが少しずつ生きた人間になって行く、そのプロセスの初期です。まだ自分の娘という実感は浅いでしょうが、少しずつ、彼の気持ちが奏へ向かって開いて行く過程を書きたくて、このエピソードを選びました。
凛は、まだ心を開いてはいませんが、それでも父親としては認めつつあるのでしょうね。複雑な気持ちでいると思います。