故人への応援コメント
お祖父さまの「ええぞ」は、たぶん魔法の言葉。
三音しかないのに、是非も善悪も人生の面倒くささも、全部いったん棚に上げてくれる。
しかもマグロ付き。
これは強い。
人は誰しも、理屈じゃなく“まあええか”で許された記憶を心の基礎工事に使って生きている。
故人たちの話は、正直に言ってとても誠実。
何もできなかったという事実を、無理に美談にしないし、かといって自分を断罪もしない。
その距離感が、すごくmahipipaさんらしい。
人間は対話不能、という冷めた認識を置きつつも、それでもキーボードに向かって感情を薪にして書き続ける。
その姿は、どこか滑稽で、だからこそ人間味がある。
悲しみを完全に克服するヒーローじゃなく、“まあ、生きてはいる”人の背中として、妙に信頼できる。
死者はいつも優しいという一文も、残酷なくらい正直。
優しいから救われるし、都合よく解釈してると分かっているからこそ、その優しさを抱えたまま生きていける。
矛盾を矛盾のまま持って歩く感じが、ものすごく地味に強い。
そして最後の、“誰かが助かったら、やっぱりほっとする”。
ここが、一番の救い。
大きな使命感でも、崇高な倫理でもなく、ただ“ほっとするから”。
それで十分じゃないか、とおいらの心まで軽くしてくれる。
たぶんこの文章自体が、すでに誰かの夜にそっと置かれている椅子みたいなもの。
座ってもいいし、黙って通り過ぎてもいい。
でも、あると助かる。
お祖父さま風に言うなら、きっとこれも「ええぞ」です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
心がぱさぱさに乾いてしまった時、彼の少し間延びして、老いて枯れた「ええぞ」をしばしば思い出して回復することがあります。
先に行った人たちが、今はゆっくり過ごしているのを願うばかりです。
なんかその辺のドライとウェット半々の気持ちあたりが今まで作ってきた作品にも籠もっているのかもしれませんね。
視線への応援コメント
視線は刃にも灯にもなる。
そんな逆説を、藪に身を沈めた語り手の呼吸がやわらかく証明する。
目という小さな器官に宇宙を見てしまう感性は、怖さと同時に美しさを連れてくる。
魔女裁判や森とタタラ場の比喩は、世界を斜めから照らす街灯みたいで、少し笑えて少し沁みる。
警官との距離感も、救われた事実だけを置いて去る潔さがいい。
許さない、でも動かない。
その選択の静かな強さが、岩陰の温度で読後に残る。
視線から逃げる権利は、ここでちゃんと、優しいユーモアに守られて生きている。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
結局、この虎めいた尊大さの裏の臆病さこそ、今まで自分が生きて来られた理由かなとも思います。
あなたの笑いはギャグじゃなくてユーモアだって言われたことがあります。
コメントの単語でちょっとそれを思い出しました。ありがとう!
過客への応援コメント
分かれぬまま。
これは自己紹介というより、静かな漂流記。
説得を諦め、理解を手放した人が、それでも他者の心の縁にだけは触れてきた軌跡。
物語は派手に跳ねないのに、仕事の回数や数字が妙に可笑しくて、ふっと笑うと同時に胸に残る。
名を残さず、人の夢の中にだけ偏在する生き方が、少し寂しくて、でもやけに格好いい。
理解できなくても、解釈はできる。
その距離感が、この語りを心地よくしている。
作者からの返信
コメントありがとうございます。SynapseBloomでもちょっとだけありましたね、分かり合いの話題。
上を見れば……って卑屈になってしまうことも多々あるんですけれど、やっぱり我流で戦ってきたのも本当で、そこまで否定することはないなーと思いながら書いています。
不定期にまた乗っけると思うので、味付けは濃いめですがお気軽にどうぞ!
過客への応援コメント
冒頭の「人と人は基本的に意思疎通ができない」が、諦めではなく「生き延びるための姿勢」として置かれているのが印象的でした。
「在野の傭兵個人事業主」「深い水の底へ潜る」の比喩も世界観が一貫していて好きです。名を売る、売らないの話が、私には仕事の哲学として読めました。
読後に残ったのは、孤独の宣言ではなく、孤独のまま相手の夢を抱えに行く人の姿。
素敵な読み物ありがとうございました。
作者からの返信
どうも、実はあなたの目の前にいてみずまんじゅうを名乗る得体のしれないものは傭兵らしいです。
傭兵だから、なんにも語ることはないよなって思うけど、一度ぐらいはちゃんと自分のことについてまとめておきたいなと思いました。
SynapseBloom側から入ると面食らいそうな内容の不定期掲載です。対戦よろしくお願いします。
公募という多に向けた生き方と同時に、一対一という生き方もある。そしてそういう風に至る来歴がある。
そんなお話です。
編集済
食性への応援コメント
シンプルで丁寧な味覚の楽しみ方、素朴だけど奥深い。
誰にも邪魔されずに、何もつけずにかじる瞬間の幸せ。
味覚の楽しみは我慢じゃなく、細やかな喜びを拾うこと。
mahipipaさんの文章、静かだけど生き生きしてて、読んでてお腹も心も満たされる。
と言いたいが、絶賛減塩生活中で濃い味が恋しいおいらとしては、今日だけ密かに醤油1・味醂1・砂糖1の濃い味を食したい(笑)。