応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    いや、どこからつっこもうかw
    これはさすがの一篇ですね。語りのキレと密度が違う。

    まず、「本名で活動している」という事実を軸にしながら、ペンネーム遍歴へと展開していく構成がとても自然で、しかもずっと面白い。
    「ぴん子」から「ステラ・キャロ」への流れ、ここは完全に掴みとして成功しています。ユーモアが強いのに、ちゃんと“名前とは何か”のテーマから逸れていない。

    中盤の「愛生」という名前の話も良いですね。
    読みの珍しさやコンプレックスの裏返しとしての愛着、さらに両親の離婚へとつながる展開。このあたりで一気に深みが出る。軽やかな語りの中に、きちんと重さを入れているのが巧いです。

    そして後半。
    「名前で見返してやる」という動機が出てくることで、名前が“武器”として機能し始める。この転換が効いています。母親のエピソードも、笑いと哀しみが同居していて非常に人間的。

    ラストの「猫瓜あかい」もいい締めです。笑っちゃった。
    遊び心がありつつ、「名前は作れる」というテーマに回収されている。

    情報量は多めですが、作者のキャラクターと合致しておりそれがまた魅力になっています。この過剰さを売りに転じさせるごり押し加減が、他の人にはない一番の魅力かもしれません。

    総じて、“名前=人生の履歴書”として伝わってきます。しかも笑わせながら。

    これは技術以外のなにものでもありません。

    おもしろかったです!

    最高w

  • とても強いエッセイです。生き様、人となりが自然に伝わってきます。

    名前の話でありながら、「どう生きたいのか」という人生の問いにしっかり昇華しているのが素晴らしいですね。師匠の一言をきっかけに内面へ潜っていく流れが、このエッセイの核になっています。

    却下を重ねる過程も効いていて、「流されていた人生」への気づきに説得力があります。さらに平等院鳳凰堂の場面で具体性が加わり、「凰華」という名前にしっかりとした意味とイメージが宿ります。

    ラストも、師匠の言葉と現在がつながり、「名前=生き方」がきれいに回収されています。

    前半を少し絞るとさらに引き締まりますが、テーマの強さがしっかり伝わる良い作品です。

  • 加藤知子/永遠に人まかせへの応援コメント

    とても魅力的なエッセイです。

    語りの軽やかさがまず良いですね。「吾輩は〜」の導入から自然に引き込まれ、そのまま最後までテンポよく読めます。ユーモアがありつつ、中身もしっかりあるのが強みです。

    構成もきれいです。
    子どもの頃の名前へのわだかまりが、父との後日談を経て「少し好きになれた」に変わる流れがしっかり効いています。父の人物像も短い描写で立ち上がっていて印象的です。

    そしてラスト。「人まかせ」がペンネームの誕生で肯定に転じる着地が見事です。自分の言葉から生まれた名前という点もよく効いています。

    中盤を少し絞るとさらに締まりますが、全体として“自分を笑いながら書ける強さ”が光る良い文章です。

  • とても完成度の高いエッセイです。

    タイトルと内容がしっかり結びつき、「作家名の由来」から「もう一人の自分を生かす」というテーマへ自然に深まっているのが良いですね。特に、「心に届くものをつくりたい」という核に気づく流れで、一段作品の格が上がっています。

    「ゆころ」として名乗る恥ずかしさから、呼ばれることで実在していく過程も説得力がありますし、「どちらも私」という整理も誠実で納得感があります。ラストもきれいに余韻が残ります。

    やや説明が長い部分を少し圧縮できれば、さらに切れ味が増しますが、すでに高いレベルでまとまっています。
    自分の内面をきちんと言葉にできている、力のある文章です。

  • とても芯のある、まっすぐなエッセイです。

    「お守り代わりのペンネーム」というテーマが最後までぶれず、春樹と詠美から一文字ずつもらう発想もシンプルで強い。「ペアでいたい」という導入で、作品の核がしっかり提示されています。

    中盤の体験が特に良いですね。
    心が動かなくなった状態から『海辺のカフカ』で回復していく流れには説得力があり、「心が動く=回復」という言語化も的確です。さらに山田詠美のくだりでは、“優等生をやめてもいいかも”という解放が描かれ、二人の作家が異なる形で支えになっている構造がきれいに出ています。

    「春」と「詠」が単なる名前ではなく、人生の支えになっている点がこの作品の強みです。ラストも自然で、タイトルとよく響き合っています。

    若干説明が重複気味な部分が散見されるため、冒頭を少しだけ絞るとさらに読みやすくなりますが、誠実さと切実さがしっかり伝わる良い文章です。

  • とても誠実で、静かな熱のあるエッセイだと感じました。

    ご自身の姓「タテマツ」への愛着から始まり、そこから“名前をつけるとはどういうことか”へと自然に思考が深まっていく流れが、とても丁寧です。子どもに名前をつけたときの記憶が挟まることで、「筆名=ただの呼び名ではない」という重みがしっかりと伝わってきました。

    また、「皐月」や「立松ぱん」など、さまざまな候補を実際に試してみる過程が楽しく、読者も一緒に考えているような気持ちになります。軽やかなユーモアがありつつも、どこか真剣さが滲んでいるのが、この文章の魅力だと思います。

    そして終盤の「枩あや」にたどり着く流れがとても良いですね。祖母から名前を借りるという発想によって、筆名に“自分のルーツ”と“こうありたい姿”の両方が重なり、一気に意味が深まります。ここで、このエッセイのテーマがしっかり結晶していると感じました。

    筆名を考えるという行為を通して、自分自身を見つめ直していく。その過程が、無理なく、しかし確かな手触りで描かれていて、とても好感の持てる文章でした。丁寧に言葉を選ぶ姿勢が、そのまま作品の魅力になっています。


  • 編集済

    とてもまっすぐで、やさしい余韻の残るエッセイです。

    冒頭の「7.7.7」という導入が印象的で、自然に物語へ引き込まれます。その数字が開業の日につながり、「いい始まりの予感」へと着地する流れがとても良いです。

    この文章の核は「居場所」という言葉ですね。名前の由来だけでなく、本に救われた実体験がしっかり語られているから、「Hökkoti Books」という名前に体温があります。本との距離感も誠実で、「自分と向き合うのは自分」という視点が押しつけがましくなく、すっと伝わってきます。

    後半の本屋のエピソードも良いです。失恋から本屋へとつながる流れで具体性が生まれ、「息継ぎをした」という表現も印象的でした。

    テーマ・体験・名前がきれいにつながった完成度の高い一篇です。
    このままでも十分伝わっていますが、今後どう育てていくかがもう少し見えると、さらに強くなると思います。

  • ネコヤナギさん、ご参加ありがとうございます!

    名前の由来をたどりながら読んでいくうちに、ひとつの植物が人生の節目と静かに重なっていくのがとても美しく感じられました。
    地下の雑貨屋での最初の出会いの描写も、育児のさなかに本に救われた時間も、どちらも音が小さくて、でも確かな手触りが残ります。

    「真っ直ぐさ」と「柔らかさ」を併せ持つ存在になりたい、という思いが、そのまま文章の佇まいになっているのが印象的でした。
    夜明け前に本を読む場面には、胸の奥がきゅっとなるような共感があります。

    この輪のなかに、静かであたたかな芽吹きを運んでくれてありがとう。
    ネコヤナギという名前が、これからも多くの読書の時間に寄り添っていくのだろうなと思える、素敵なエッセイでした。

  • KATEkate☻さん、ご参加ありがとうございます!

    屋号の由来から始まって、食・運動・睡眠へと話が巡っていく流れがとても心地よく、文章そのものが「循環」を体現しているように感じました。
    カテカテという響きの可愛さの奥に、「糧」というまっすぐで強い思想がしっかり根を張っているのも素敵です。

    身体の声に耳を澄ませて、試して、選び取ってきた時間が、無理なく言葉になっていて信頼できる。
    読んでいるこちらまで、少し背筋が伸びて、深呼吸したくなるようなエッセイでした。

    この輪のなかに、こんな健やかな循環を持ち込んでくださってありがとうございました。

  • こすもさんだあ。ご参加ありがとうございます!

    筆名の由来を拝見しながら、ああ、いい仲間が来てくださったなあ、と思いました。
    アナグラムという遊び心が、読書体験や日常の会話、偶然の出会いまで自然につながっていて、名前にこすもさんの歩いてきた時間がちゃんと宿っているのが伝わってきます。

    「こすも」という名前の選び方も含めて、無理がなくて、やさしくて、可愛い。
    肩の力が抜けた語り口なのに、書き手としての誠実さがにじんでいるのも好きです。

    書き手つながりの、ふんわりとした輪のなかで咲いているこすもさん。
    そんな方とこうしてつながれるのがうれしい、そう思えるエッセイでした。


  • 編集済

    興味深く拝読しました!

    ペンネームへの想定外の反応、面白いですね。

    吸血鬼、アナグラムですと、私はカーミラから入った世代です。カーミラ、マーカラ、ミラーカと、やはり本名とアナグラムでないと名乗れなかったのですね。


    犬飼愛生さん、人違いだったらすみません。
    もしかしてニフティサーブのF文学にいらっしゃった方ではありませんか。

    と、ここまで書いて、やっぱり人違いだったような気がしてきました。
    もう一度過去のログを見てみます。大変失礼しました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!とても良いお題だったので生徒さんの課題とさせていただきました。アナグラムのペンネームはとてもおもしろい発想でした。
    生徒さんの作品は月末までに順次アップしていくのでまたご覧いただけましたら幸いです。わたしくの作品も一番最後にアップいたします。

    ニフティサーブ……どうだったかな。私自身はずっとこの名前で詩を書いていまして、あまり深入りはしてなかったのですがかつて現代詩フォーラムなどにちょっと投稿した記憶はあります。なにはともあれ長く書いてきて、こうしてみなさまと出会える機会があり大変ありがたいことだと思っています^^
    今後ともよろしくお願いいたします!