第一章 テオの店への応援コメント
第一章、まず情景の解像度が非常に高いと感じました。
ひび割れたアスファルトを「オレンジ色の血管」に喩えるあの一文で、この世界は“死んだ文明の身体”なのだと一瞬で理解させられる。あそこが強烈でした。
全体の色も赤茶色で統一されていて、乾きと滅びが視覚的に染み込んでくる。
特に蛇口が“嘔吐するような音”を立てる場面は、文明の死が聴覚で伝わる瞬間で、かなり印象に残っています。
読んでいて一番強く感じたのは「疲労」でした。
暑さや渇きもあるけれど、それ以上に“終わらない消耗”がずっと続いている感覚。描写が丁寧だからこそ、読者も同じ速度で歩かされる。そこは確実に没入を生んでいると思います。
一方で、その丁寧さがやや長く感じる瞬間もありました。
ストーリー自体は大きくは動かず、改行も少ないため、読者側の呼吸が少し詰まる。
ただ、それは欠点というより“意図的な重さ”にも見えます。この世界の停滞感とシンクロしている。
構造的に面白いと感じたのは、「手を引く」という行為が繰り返されている点です。
あれがこの章の感情アンカーになっている。
水でも銃でもなく、“手を引く”。
文明が崩壊しても残っているのは、その行為だけ。
そこに兄妹愛の核がある。
そして小さな変化。
希望を見つけ、少し安堵し、油断しかける。
「ほんの少し休もう」というあの瞬間。
あそこがこの章の心理的ピークだと思いました。
まだ大きな事件は起きていない。
けれど、この章は確実に“関係性の地盤”を作っている。
文明が死んだ世界で、何が残るのか。
その答えとして兄の手がある。
派手な展開ではないけれど、終末世界のリアリティと兄妹愛の芯が静かに刻まれた導入章だと感じました。
作者からの返信
とても丁寧なコメントをいただき、誠にありがとうございます! 作者が力を入れた部分を、判りやすく解説していただいて、感激しております!
「手を引く」にもご注目いただき、ありがとうございます。歳の離れた兄妹という設定なので、兄の愛や不安を表現するならこれかなあと。物語全編を通して「手を引く」には作者も気を遣いました。
文章の長さ、読みにくさは確かにご指摘の通りです。いや僕はすごく読みやすいんですけどね笑 投稿時はweb小説の約束事を把握しておりませんでした。少し直していこうかなと考えております。
コメント誠にありがとうございました。
第六章 ミセス・クラインとドクタ・ウィニコット(6)への応援コメント
ディストピア感ある風景、そこにいる2人の兄妹を想像するだけで胸が痛みますね。ハンナのことを思うお兄ちゃんが素敵です。スヴェルスカが出てきて、わぁ魅力的な女性だ!って思ってたらやっぱりそうなりますよねw
作者からの返信
コメント誠にありがとうございます!スヴェルスカに物理で勝てるキャラっていないんじゃないかな、ってぐらい強いキャラなので、また時々見に来てください!
第十四章 ツリュックトレーテン(2)への応援コメント
将軍様の心身が心配です…
作者からの返信
お読みくださり誠にありがとうございます!
この将軍様、書いてるうちに好きになってきたのでこの後もひと働きしてもらいます!