異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~

マロン64

第一話 配信者ユウキの転移

 俺はキャンプが趣味の配信者だった。

 名前は設楽祐樹。


 いつも自家用車で車を持ってソロキャンプをするのが趣味だったんだ。

「今日は八ヶ岳のキャンプ場でソロキャンプでもしようかな!」

 俺はいつも通り車を走らせていたんだが。


 峠を越えようとしている所でカーブからトラックが飛び出してきた。

「うわ、マジかよ。避けられない!」

 軽自動車に乗っていた俺はあえなく、トラックに衝突され命を落とした。

 享年二十五歳。他愛もない人生だった。


 

 **



 俺はトラックに引かれたはずだったが、白い空間にいた。

「設楽祐樹さん、起きてください」

「うーん。俺はトラックに引かれたはずで……」

 

 目を開けると女神のような美貌の天使の羽を生やしたお姉さんがいた。

 白銀色の髪色に左目は紫色、右目は青色のとても小顔でモデルの様な美人さんだった。

 え? これってどんな状況だ?

 俺は首を傾げる。


「貴方はトラックに引かれて命を落としました。ですが神との縁があり、異世界での生を与えることにしました」

「え? 俺、神様の知り合いなんていないよ?」


 俺の目の前にヤンチューブの配信画面が現れる。

 美人の神様はカタカタとコメントを打つようにすると配信画面にいつもコメントしてくれていたマリアさんというユーザーのコメントが現れる。


「マリアさん⁉ いつも配信を見てくれていた?」

「はい。私です」


 マジかよ。めちゃくちゃ美人のアイコンでこんな人がなんで俺の配信見てるんだろうと思ってたんだよな。


「貴方はキャンプ配信を愛し、愛された男です。私の権限で異世界で過ごしてもらおうと思います」


 確かに俺のキャンプへの情熱は結構なものだと思う。

 マイナス十度の雪山でソロキャンプする配信とかもしたっけな。


「そんな権限を勝手に使ってもいいのか?」

「元々異世界人を転移させることはその世界の停滞した文明を育てることに寄与しています。私はそもそも初めて日本の人を転移させるので大丈夫です」


 なるほど。よくわからんがいいらしい。

「キャンプ道具とかは持っていきたいんだが、どうしたらいいんだ?」

「安心してください。スキルを与えます」


 俺がもらえるらしいスキルはこれだ。


 スキル「配信」

 ・現代地球に向けて配信ができる。

 ・プラットフォ―ムはヤンチューブ。

 ・コメント閲覧やスパチャをもらえる。

 ・スパチャは異世界のお金やポイントに変えれる。


 

 キャンプ用品を自由に出せる。

 鑑定が使える。

 アイテムボックスとやらの小さい空間に収納ができる。

 簡易クラフトとやらができるらしい。


「これらのスキルは異世界についてから、実際に使ってみてください」

「分かったよ。なんて世界に行くんだ?」

「ガーディアン・ワンダーランドという世界です。貴方は最初に飛ばされるところは人里から少し離れた森にしておきます」


 あ、森って野生動物がいると危ないんだよな。俺はラノベは少ししか読んだことないけど魔物っているのかな?


 俺が逡巡していると、マリアが答える。

「そうですね。剣と魔法の世界なので魔物もいますよ」


 あれ? 俺の考えも読まれてるじゃん。こんな所までラノベと一緒だな。

「森の奥に行かなければ、危険な魔物はいないので大丈夫です」

「いや、でも、もしってあるじゃん?」


「では魔法も使える様にしましょう」

「マジか? どんな魔法なんだ?」

「どんな魔物とも対話できる魔法です」


 それは、うーん。すごいのか?

 交渉に失敗したらガブっといかれない?


「大丈夫です。交渉に成功すれば……」

 失敗したらどうなるんだよ!


「ウフフ、設楽祐樹さんの配信が楽しみです」

 この女神、全然人の話聞いてねえ!


「それではガーディアン・ワンダーランドにレッツゴー!」

「俺の話を聞け~!」


 俺の意識は暗くなり、視界が暗転していくのを感じた。

 どうなるんだ? 俺の異世界転移は?


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