第15話 再会の影
北山奥地の谷間で、父娘はついに再会を果たした。
しかし、喜びに浸る間もなく、背後で不穏な気配が
動いた。黒ずくめの敵が再び姿を現す。
「父さん、また……」
あかねの声は震えている。父は剣を握り、娘を守る
ため前に立つ。剣士として、父として、全力で戦う覚悟だ。
敵は素早く攻撃を仕掛け、雪の谷に鋭い光が交錯する。
リィナとリオネルも戦闘態勢を取り、父娘を守りつつ
連携で敵の動きを封じる。
まさきは剣の感覚を研ぎ澄まし、一瞬の隙を突く。
踏み込みと斬撃、旋回の連続で敵の攻撃をかわし、
反撃を重ねる。父としての思いが剣に力を与える。
敵は魔力を帯びた刃を放ち、周囲の岩を砕く。
雪が舞い、視界が一瞬遮られる中、あかねは父の
背にしがみつき、必死に耐える。
「大丈夫だ、あかね!」
父の声が雪嵐を貫き、娘を勇気づける。
まさきは全力で剣を振り、ついに敵の動きを封じた。
戦闘の後、谷は静寂を取り戻す。黒ずくめの敵は
雪の中に姿を消したが、脅威は去っていない。
父娘と仲間は互いに息を整え、絆を再確認する。
「父さん、怖かった……でも、もう離れない」
あかねは涙を浮かべ、父の背に身を寄せる。
まさきは優しく抱きしめ、温かさを感じながら誓う。
夜、谷間の洞窟で焚き火を囲む三人。
まさきは剣を磨きながら考える。北山奥地の危険、
敵の影、そして娘との再会――全てを乗り越える覚悟を
再確認する時間だった。
翌朝、雪が止み、北山奥地は静かに光を浴びる。
父娘と仲間は、再会の喜びを胸に、さらに奥地へ進む
準備を整える。再会の影は消えずとも、父として、
剣士として、まさきは一歩も退かない――
北山の試練は続くが、父娘の絆は確実に強くなった。
佐原まさきの旅は、まだ終わらない。
娘との未来を守るため、剣は揺るがない――
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