第3話 守るべきもの

ブラウンの瞳をした少女の名は、リリー。


「お前ら、もう掃除に戻れ!」


ジェームズは、リリーだけを連れて、

キッチンへ行った。


「腹減ってるだろ、今メシ出してやるからな。」


冷蔵庫を開けながら、ふと思いついたように、

ジェームズは言う。


「リリー、今日からパパと呼ぶんだぞ。」


7歳の子供だったが、

リリーは、その言葉に震え上がる恐怖を感じた。



「あのクソ野郎…」


ジャスパーもエディも、

ジェームズがリリーに対して、あってはならない思いを抱いている事を、言葉にしなくても、わかってしまった。


「エディ、いいな、わかってるな?

これからは俺たちで、あいつを守らなきゃいけねえ」


エディは、少し泣きそうな顔になりながら、

それでも、強く頷いた——。

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