第33話 ※この作品はフィクションです。


「……ふん。ランキングが落ちた程度で死にたがっていたとは、前の人格はよほど繊細だったらしい」


 ​冷めた独白が、静まり返った部屋に落ちる。

 鏡に映る自分は、確かに「俺」だが、中身はもう以前の抜け殻とは違う。

 賞賛のコメント? 読者からの生温い「お疲れ様」?

 そんなものは、泥水でも飲んでいた方がマシだ。

 ​慰めなど、敗者に向けられる死体蹴りでしかない。

 結果。数字。順位。

 それが全てだ。この世界において、それ以外に価値など存在しない。

 ​俺は端末を起動し、カテエラ(カテゴリーエラー)で爆死した自作のページを開いた。


 無惨な数字。嘲笑うような空欄。

 だが、この「不運」こそが、最高のスパイスになる。


 ​「やられたままは、趣味じゃない。……まずは」


 

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