転校生の移住地へ

立松希惟

第1話 転校生の挨拶/転校生の再移住

⭐️転校生の挨拶⭐️


5月の眩しい朝、夢沢ゆめざわ小学校3年だった早谷昌記はやたにまさきは、先生が転校生を紹介しているのを見ていました。

教壇に長めのおかっぱ頭でピンクのカーディガンを着た女の子が立っていました。先生が黒板に縦書きで大きく椿明夏つばきあきかと大きく書いてくれました。それが明夏との出会いでした。明夏は、遠慮がちに

「皆さん、初めまして。椿明夏と申します。よろしくお願いします。」

と言いました。昌記も明夏も目立たない子でしたので、昌記と明夏がお話することはありませんでした。でも昌記の目には明夏の着ていたピンクの

カーディガンが焼き付きました。


⭐️転校生の再移住⭐️

10月になったある日、先生が明夏を教壇に立たせて

「皆さん、椿明夏さんは転校します。移住先は朝丘市です。」

と言いました。そして明夏は

「椿明夏です。朝丘に転校します。お世話になりました。」

と言ってお辞儀しました。昌記はその時の明夏の服装は覚えていませんでしたが、朝丘と言う地名は、昌記の心に深く刻まれました。

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