見かけはただの高校生。副業は占い師~平安から令和へ派遣された?安倍セイメイの甥の泰親
京極道真
第1話 ここはどこだ?平安から令和へ時空超え
「なんだこの甘い匂いは?」
俺様は匂いにつられて庭に降りた。
「ボーン。」
「痛い。」
頭にボールが当たる。
半袖に短いズボン。
見たことない薄着の男子が俺様に
ぶつけたボールを取りに来た。
「ごめん。キック失敗して飛ばしてしまった。頭痛くないか?」
「痛いぞ。」
「そうか。それは悪かった。
でもお前、見ない顔だな。
何年生だ?」
「何年生?元服はこの間、済ませたばかりだ。」
「えっ?お前、大丈夫か?
ボールで頭の打ちどころが悪かったのか。」
「お前こそ、何を言っているんだ。
そんな薄着の庶民が貴族に軽々話すものではない。」
「えっ?ほんと、大丈夫か?」
俺様は頭をさすった。少し痛いが問題はない。
だが、それよりここはどこだ?
広い土の広場で
男子達がたくさん玉蹴りをしている。
俺様が知っている蹴鞠の形と少し違うが。
「なあお前、名前は?
俺はサッカー部のハヤトだ。1年B組だ。
見ての通り放課後の部活中だ。」
「お前は?」
「俺様はあべのヤスチカだ。」
「へーえ、結構古風な名前だな。
ほんと平安貴族って感じだな。」
「ハヤトか。だからさっきから貴族だと言ってるだろう。
それにあれ、この服は?」
「うちの学校の制服だ。」
「制服?」俺様はあわてた。
「袖がない。袴も無い。なんだこの姿は?」
「ヤスチカ。ほんと大丈夫か?」
俺様はパニック状態。
そこへ家来のウドが。
「ウド。助けてくれ。
俺様は鳥羽天皇の皇后の美福門院へ呼ばれてきていたのだが、
甘い匂いに誘われ庭に出たら、気づくと
ここにいた。
いったいどうなっているんだ?」
「ヤスチカ様、ヤスチカ様は陰陽師ですよね。
ご自身のことは陰陽師の力で
把握できませんか?」
ウドは「コホン」と咳ばらいをして。
「ヤスチカ様。ご説明は後にします。
ではハヤトですか。
ヤスチカ様のことは私が面倒を見ます。
きっと頭の打ちどころがいけなかったのでしょう。
ですが、じきに治るでしょう。
私はヤスチカ様のお世話役のウドだ。
明日からこの早見高校に転校することになっている。
ヨロシク。」
「そうなのか。転校生か。一緒のクラスだと言いな。」
「じゃあ。」
「じゃあ。」
ハヤトが振り返り「ヤスチカ、お前、面白いな。また明日な。」
ハヤトはグランドにもどった。
俺様はウドを見た。
「ウド。この状況の説明をしてくれ。」
「分かりました。
その前にクレープお食べになりませんか?
ヤスチカ様。甘-いですよ。」
「そうか。甘いか。行くぞ。」
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