Side Rion


涙と鼻水が溢れてきて、思わず啜ってしまった。



「キャッ、誰かいるの?」

「そういえば、この部屋で最近事故があったらしい。」

「事故?」

「幽霊かもな。」

「黒宮社長、お部屋変えましょう?」

「あぁ、そうしよう。」



服を着た2人がいなくなったことを確認して、私はクローゼットから出た。


ティッシュで溢れ出る涙と鼻水を拭いた。



「莉音。」



急に後ろから抱きつかれて、心臓が止まるかと思った。



「莉音。」

「なんでここに、え、さっきの人は?」

「いるわけないだろ。」

「な、なんで?」

「なんでって。俺が知らない女とキスしたら嫌だろ?」

「へ?」

「だから泣いてんだろ?」

「そんなの、」

「莉音。どう思った?」

「見たくなかった。」

「そうか。」

「さっきの人とキスしたの?」

「してない。」

「でも前にしたんでしょ。」

「それは、」


「嫌だ。」


「莉音?」


「麗央が知らない人とキスするのは見たくない!麗央のバカ!!」



何故か嬉しそうな麗央がたくさんキスをしてきた。


額、瞼、頬、鼻、唇、いろんなところにキスが落ちてきた。



「くすぐったい。」

「やっと気づいてくれた?」

「うん。」

「俺のこと好きって言えよ。」

「麗央好き。大好き!」

「莉音の全部頂戴。」

「え?」

「嫌ならやめるから。

俺の全部受け止めてよ。」

「麗央?」



再開したキスは徐々に激しいものに変わり、麗央の舌は熱かった。


「莉音は何もしなくていいから。」

「麗央、ン、」

「可愛い声だけ聞かせて。」

「ァ、ン、」


気づけば服が脱がされ、下着すらつけてなかった。


今までに感じたことないくらい身体が熱くなって、麗央に抱きついた。



「怖い?」


首を横に振ると、麗央が抱きしめてくれた。


「今から莉音の中入るけど、痛かったらやめるから。」


それから麗央がゆっくりと、私の中に入ってきた。


今までとは全然違う感覚で、気持ちよくて声が溢れた。


初めはゆっくり動いていた麗央も、だんだんとスピードを上げ、少し息を漏らした。


この行為が、こんなにも幸せなことだって知らなかった。


「莉音、気持ち良すぎ。」

「麗央、」

「莉音の中ヤバい、」

「麗央、なんか変になっちゃう、」

「イクの?力抜いて、」

「麗央、」

「俺もイキそ。」


それから快感の波が、身体中を襲った。

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