ガチャ運ゼロの俺が異世界転生したら、確定演出が見えるようになった件 〜ハズレ枠の「召喚士」が、確率操作でSSR美少女たちを無限回収して最強ハーレムを築きます〜
第27章:天使の輪っかはドーナツの味がするらしい
第27章:天使の輪っかはドーナツの味がするらしい
ヒュンヒュンヒュンッ!
無機質な空間を、光の矢(レーザー)が雨あられと飛び交う。 数百体におよぶ『量産型殲滅天使』の群れ。 それらは感情のないのっぺらぼうの顔をこちらに向け、機械的な連携で包囲網を狭めてくる。
だが。 俺の計算では、彼らの勝率は――**0%**だ。
「はぁっ! 邪魔だ、鉄屑ども!」
先陣を切ったのは、白銀の聖騎士シルヴィアだ。 彼女の振るう『聖剣デュランダル』が、青い軌跡を描いて天使の胴体を両断する。
『ギ、ギガ……エラ……ー……』
斬られた天使は火花を散らし、ただのスクラップとなって床に転がる。
「皮肉なものだな。神の尖兵を斬るのが、神から授かった聖剣とは!」 『お姉様、ナイス剣技です! もっと斬りましょう、あんな偽物の翼なんてへし折ってやりましょう!』
聖剣(ハッキング済み)もノリノリだ。 本来なら同族相撃つ行為だが、今のデュランダルにとっての正義は、勇者ではなくシルヴィアにあるらしい。
「分析。敵の装甲材質はセラミック複合材。関節部の強度はCランク」
その横で、アリスが舞う。 彼女はレーザーの弾幕を最小限の動きで回避しながら、天使の懐に潜り込む。
「不用意です」
バキィッ!
アリスの掌底が、天使の仮面を粉砕する。 さらに、墜落した天使を足場にして跳躍し、空中の別の天使をモップの柄で叩き落とす。
「清掃作業、進捗率30%。……マスター、これらは『生ゴミ』と『燃えないゴミ』、どちらに分類すべきですか?」 「『産業廃棄物』だ。リサイクルに回せ!」
俺は叫びながら、戦況全体を俯瞰する。 天使たちは個々の戦闘力も高いが、真の脅威はその「統率力(リンク)」だ。 彼らはネットワークで意識を共有し、一糸乱れぬ連携攻撃を仕掛けてくる。
――だが、ネットワークで繋がっているということは、**「ハッキング」**も可能ということだ。
「リリス! あいつらの回線(リンク)、乗っ取れるか?」
俺が振ると、後方で優雅に腕を組んでいた魔公爵が、妖艶な笑みを浮かべた。
「愚問ね。……私の『闇』は、光すら侵食するわ」
リリスの影が床を這い、無数の触手となって天使たちに絡みつく。 物理的な拘束ではない。影が天使の回路に侵入し、強制的に命令を書き換える。
『ギ、ガ……? 標的……変更……』 『味方ヲ……排除……セヨ……』
「うふふ、さあ踊りなさい。壊れるまでね」
リリスが指を鳴らすと、数十体の天使が突然反転し、味方の天使に向かってレーザーを乱射し始めた。 同士討ち。 完璧だった連携が一瞬で崩壊し、戦場はカオスと化す。
「よし、陣形が崩れた! ポム、残飯処理だ!」
「わーい! いただきまーすなのじゃー!」
俺の号令と共に、ポムが砲弾のように飛び出した。 彼女の狙いは、天使の頭上に浮かぶ、光り輝く「輪(ヘイロー)」だ。 あれはただの飾りじゃない。高純度の魔力が凝縮されたエネルギータンクだ。
ガブッ!
ポムが空中の天使に飛びつき、その輪っかを齧り取った。
「ん〜! サクサクしてて、中はトロトロ! 揚げたてのドーナツみたいなのじゃ〜!」
ボリボリ、ムシャムシャ。
ポムは次々と天使を飛び石のように渡り歩き、輪っかだけを器用にスナック感覚で食い荒らしていく。 エネルギー源を奪われた天使たちは、糸が切れた人形のように次々と墜落していく。
「……すげぇな。神罰を『おやつ』にするとは」 「カロリー計算が追いつかないよ……」
俺とルナは呆れつつも、その圧倒的な光景を眺めていた。 数分後。 数百体いたはずの天使軍団は、完全に沈黙していた。
床一面に広がる、機械の残骸。 無機質なサーバールームに、再び静寂が戻る。
「……ふぅ。準備運動にもならなかったわね」 リリスが退屈そうに髪を払う。
「お腹いっぱーい! もう光る輪っかは見たくないのじゃ……」 ポムは満足げに膨れた腹をさすっている。
俺は残骸を踏み越え、部屋の中央に鎮座する巨大なサーバータワーへと歩み寄った。
「さて。雑魚払い(前座)は終わりだ。……出てきたらどうだ? 管理者(GM)さんよ」
俺が声をかけると、タワーの表面にあるモニターが一斉に明滅した。
『――警告。深刻なシステム障害を検知』 『バグの発生源を特定。……排除を開始します』
タワーの前空間が歪む。 無数の光の粒子が集まり、一つの人型を形成していく。
性別はない。年齢もない。 全身が幾何学的な光のポリゴンで構成された、神々しくも無機質な巨人。 この世界を創造し、管理し、そして弄んできた元凶。
【個体名:デウス・エクス・マキナ(運営神アバター)】 【権限:世界改変(Admin)】
『……ようこそ、イレギュラーたち。我が箱庭の秩序を乱す者よ』
脳内に直接響くような合成音声。 アバターは俺たちを見下ろし、感情のない声で告げた。
『相馬レン。貴様の存在は、私の計算式にはない「エラー」だ。……即刻、削除(デリート)する』
アバターが手をかざすと、空間そのものが軋み、俺たちの周囲に赤い「照準(マーカー)」が無数に浮かび上がった。
「削除だと? 随分と上から目線だな」
俺はニヤリと笑い、一歩前に出た。 背後の最強メンバーたちが、それぞれの武器を構える。
「あいにくだが、俺たちはエラーじゃない。……お前の古臭いシステムを書き換えるための、最新の『アップデートパッチ』だ!」
俺の『確率視』が、神の身体を覆う膨大なソースコードを捉える。 どんなに完璧に見えるプログラムにも、必ずバグはある。 そして、俺の目はそれを見逃さない。
「いくぞ、みんな! 神殺し(システムダウン)の時間だ!」
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