第15話 完全覚醒と迫る異世界の影
朝日が窓から差し込み、街は静かに目覚めていた。
ゆきみはベッドに座り、昨夜の戦いを振り返る。
封印は完全に解除され、力は全て現代でも使える状態だ。
「これが…私の全力」胸の奥で、力の鼓動を感じる。
たかしも隣で装備を整え、真剣な表情で頷く。
「封印が完全に解除されたなら、今回の挑戦は格段に有利だ」
ゆきみは微笑み、剣型アプリを握り直す。
完全覚醒した力を現代でどう活かすか――それが試練となる。
街中では、ゆきみのランキング1位達成のニュースが拡散されていた。
配信ポイントと視聴者数は爆発的に増加し、
Sランク完全攻略を超えた英雄として注目される。
「現代の勇者…異世界帰りの力がここに」
だが、その平穏は長くは続かない。
ギルド本部から緊急連絡が入る。
「逢坂さん、都市中心部に異常な魔力波動が観測されました。
未確認の超高難度ダンジョンが出現しています」
「また…新しいダンジョン?」
胸が高鳴る。完全覚醒した力を試す時が来たのだ。
たかしもPC画面を確認し、眉をひそめる。
「今回の相手は未知の領域だ。慎重に、だが全力で挑もう」
二人は都市中心部へ向かう。
光の渦が揺れ、冷たい空気が辺りを包む。
廃ビル群を抜け、ダンジョン入口に到達すると、
銀マントのライバル探索者も同じく待ち構えていた。
「頂点は譲らない」
ゆきみは剣型アプリを握り、微かな光を確認する。
完全覚醒の力が刃に宿り、異世界の勇者としての記憶が蘇る。
「今回こそ…全力で戦う」
ダンジョン内は暗く、湿った石畳が軋む。
壁には古代文字と魔力の残滓が漂い、緊張感が満ちる。
「階層構造を把握する」
ゆきみは慎重に観察し、罠やモンスターの位置を確認する。
最初の部屋で大型モンスターが襲いかかる。
完全覚醒した力でも油断は禁物だ。
ゆきみは動きを読み、地形と罠を駆使して敵を誘導する。
「左から誘導! 壁の障害物を活かす!」
たかしが指示通りに動き、二人の連携が光る。
視聴者コメントが流れ、絶賛と驚嘆の声が画面を埋め尽くす。
「完全覚醒…現代でここまで使えるのか!」
深層に進むと、罠とパズルが連続する。
浮かぶ紋章、圧力盤、天井からの落下物。
「慎重に…一つずつ確認する」
ゆきみは異世界で培った観察力と戦術を最大限に活かす。
罠を回避しパズルを解き進む中、剣型アプリが眩い光を放つ。
「これが…封印解除の完全覚醒!」
胸が高鳴る。全力を現代でも引き出せる瞬間だ。
階層最奥で、ボス級モンスターが姿を現す。
銀マントのライバル探索者も同時に部屋に入る。
三つ巴の戦いが始まり、頭脳、心理戦、戦術、そして全力の力が試される。
「右に誘導! 光の障壁を使って!」
ゆきみの指示で、たかしが動き、連携が完璧に機能する。
モンスターは罠にかかり、ライバルも行動を制限される。
視聴者は画面越しに息をのむ。
剣型アプリが強く光り、封印の力は完全に現代で使える状態となる。
「全力で…行く!」
ゆきみは断片覚醒を超えた力で攻撃を集中させ、
ボスモンスターを最終的に討伐する。
ダンジョン出口に向かう二人。
外の光が包み込み、街のネオンが入口を照らす。
超Sランクダンジョン完全攻略、封印完全解除、ランキング1位確定。
現代での勇者としての地位と影響力が確立された瞬間だった。
だが、街の外縁で新たな光の渦が揺れる。
異世界由来の未知の魔力が現れ、さらなる脅威の兆しを示す。
「…まだ、終わりじゃない」
胸に刻まれた決意が、次なる戦いへの覚悟を力強く押し進める。
完全覚醒のゆきみ――
現代の勇者として、未知の脅威に立ち向かう日々は続く。
視聴者、仲間、ライバル、そして世界そのもの。
すべてが、彼女をさらに高みへ導く力となっていた。
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