第8話 同じ日の中に、違う重さがある
朝は、いつもどおりだった。
コーヒーを淹れて、
ニュースを流し見して、
着慣れた服に袖を通す。
何も変わっていない。
それでも、
鞄を持ち上げたとき、
ほんの少しだけ、
重さを意識した。
実際に重くなったわけじゃない。
中身が増えたわけでもない。
意味だけが、増えていた。
仕事中、
無意識にペンを回している自分に気づく。
意味のない線。
文字にならない形。
それでも、
余白を探している。
夜、
机の上に紙切れを置く。
今日は、
書き足さない。
代わりに、
眺める。
一行だけの言葉が、
少しずつ、
行間を連れてくる。
問いを抱えたまま、
生活は続く。
それで、
もう十分だと思えたことが、
少しだけ、想定外だった。
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