4話 魔法が使えない俺とフュージョンおじさん

「剣舞・水鳥流月」


この剣術は、『縮地』の素早さを腕に活用し、まるで、水面の鳥が動いた波紋によって、月が揺れ動くかの如く、あらゆる攻撃に対応する剣術だ。


これ基本1体多数とかの集団戦で使うやつだから、こんなしょぼい攻撃で使うなんて、正直ショックだけどね。


「すごい・・・あの無数の散弾をいともたやすく弾き返すなんて・・・!!」

「ば、馬鹿な!ま、まぐれだ!適当に振り回して!うまくいっただけだろ!!!」

「はぁー。おっさんはもうちょっと、先見の目を養った方が良いと思うよ?」


こんなしょっぼいドラゴンといつまでも相手してらんないし、とっとと終わらせるか。


「んじゃ!痛かったら教えてね!あ、死んだら教えられないか!」


基本技能『跳躍』を使い、双頭の目の前までかっとび、抜刀二閃。


首から頭が二つ転がっちゃたね、ぐろっ。


「・・・ありえない!ありえない!!こんなこと!!!ありえんぞ!!!!」

「たくやさん!!すごすぎます!!」


こんくらいは普通でしょ・・・、ああ王都騎士は腐敗してるから、こんなこともできねえんだったな。


「許さん小僧・・・!見せてやろう!!これが王様から与えられた力だ!!!!恐れ慄け!!!魔法が使えない自分を悔いて恥じろ!!」


おー、ドラゴンとおっさんが光って合体したぞ!


あれすっげえかっこいいな、俺もやりたい。と思ったけど、両腕がドラゴンの頭とか、フォーク持てなくなるからやっぱいいや。


角とか羽根とか、メルヘンなのも俺好みじゃないし。


「ま、まさか!ドラゴンとバーグさんが合体するなんて・・・!!こんなこと、人知を超えてますよ!!」

「ハハハハハハ!!!!怖かろう!!!これが力!!これが恐怖!!!これが!!!最強だ!!!!」

「いやいや、雑魚と雑魚が合わさっても、雑魚じゃん」

「ふん!減らず口を!!今からその生意気な口が効けぬくらいの恐怖を植え付けてやるわ!!!」


手が頭になったもんをこっちに向けて、火炎放射と冷凍ビーム出してきてるけど、えーどうしよう。


すっごいかっこいい・・・


「死ね!!!!魔力の奔流に飲まれるがいい!!!」

「危ない!!逃げて!!たくやさん!!」

「だーかーらー!何回も言ってんの!わかんない?おっさんさー」


2本の照射光線を剣で受け止る。


流石に、単発じゃないから消えないなあ。


「どうした!!さっきの威勢は!!!お前なんぞ赤子の手を捻るものだ!!ハハハハハハ!!!!」

「だめです!!このままじゃ・・・っ!」


いや別に大丈夫なんだけど・・・まあこのままあっち行ってもいいかな。


ん?後ろが光ってるな?あ、アンジェか。


アンジェなんかぶつぶつ呟いてるけど、何言ってんだろ。


『全てを滅する神の槍よ、今ここに邪悪なるものに迅雷を・・・』

『トール・ブレスター!!』


うお!でっけえ雷の槍!どっから出てきたんだ?しかも、おっさんめっちゃ苦しそうじゃん。


「ぐああああああ!!!!!!ジェシカ!!!!貴様アアア!!!!!!」

「はあはあ・・・!たくやさん今です!!!!」


おお、光線が止んだ。魔法ってすごい便利なんだろうなあ、羨ましい。


援護とか特にいらなかったけど、まあ疲れるくらい頑張ってくれたし、その頑張りに報いようじゃないか。


「ありがとうジェシカ!君のお陰だ!!」

「は、はい!!たくやさんの力になれて嬉しいです!!!」


可愛いなあ、っとそんなこと考えてる場合じゃないな!『縮地』で近づいてっと。


「ガキが!!!図に乗るな!!!」


へー、ドラゴンの頭って意外と石みたいに堅いんだなあ。ぜんっぜん関係ないけどね。


おっせえし。


まず、左手首と頭のつなぎ目を切断っと。


「ぐああああ!!!!!こいつ!!こいつ!!!魔法も使えぬお前が!!お前ごときが!!!人間以下の万歳で!!!」

「ねーおっさん?何枚におろされたい??2枚?3枚??」


次、右手、次角2本、両羽、両肩・・・って、手首切断する必要ないじゃん!


うわー人間の切断面グロ・・・、いやこいつもう人間じゃねえや。


んで、最後に心臓刺して、はい終わり。









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