第2話 相棒の言葉
その時、捕手の健太が立ち上がり、ゆっくりとマウンドへ歩み寄ってきた。 彼は成瀬の胸元をグローブで軽く叩き、ニカッと笑った。
「顔が硬いぞ、エース。お前の真っ直ぐ、今日が一番走ってる。」
「……健太。でも、次は佐竹だ。さっきのイメージが消えない。」
健太は成瀬の視線を真っ向から受け止めた。
「いいか、成瀬。お前が投げるんじゃない。俺たちの三年間の軌跡を投げるんだ。俺のミットだけ見てろ。絶対に逸らさない。」
健太はそう言葉を残してマウンドを降りていく。
その言葉のおかげで、成瀬の顔には笑みが浮かびリラックスをすることができた。 周囲の騒音が遠のき、視界には健太の構えるミットだけが鮮明に浮かび上がる。
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