これは、一人の英雄の物語ではない。
そして、一柱の女神だけの神話でもない。
滅びを繰り返す世界を、
ただ観測する存在だった旧神ヌトセ=カームブル。
彼女は、人間の「意志」と出会い、
その在り方を静かに変えていく。
神に抗い、愛し、守ろうとした者たちの選択は、
神話の流れそのものを書き換えていった。
『アリオン・サーガ 前日譚』では、
神と人が初めて真正面から向き合った瞬間を描き、
『ヴァイキング時代―スカンジナビア半島編』では、
剣と信仰が交錯する北の地を舞台に、女神が時代を駆け巡りながら
数多の命と別れ、その意志を見届けていく。
これは、神話が終わる物語ではない。
終焉の中から希望が生まれ、
その選択が遥かな未来――現代へと受け継がれていくまでを描く、
長大な叙事詩のコレクションである。
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