第41話

⑤ 逃げた客


その日、

新規のフリー客が来た。


四人打ちだった。


座った瞬間から、

視線が合わない。


壁の時計を見ない。

点数表も見ない。


ため息を混ぜながら、

ずっとこちらを見ていた。


やりにくい卓だった。


局は進む。

その客は、私に振り込んだ。


「ロン」


平和、一盃口、一気通貫。

そして、清一色。


ダマテンだった。

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