Op.Ⅵ "Debile"

私は、それまで本能を元に行動していた。だが、例の1件から心と行動原理が大きく変化した。

あの屑達は死んでも許さないという激情のような感情が芽生えていたのである。職員には申し訳ないと思ったが、それ以上に私を差別したあの愚かな屑達を殺してやりたいという感情が抑えきれないでいた。謝罪はまだ聞いていないが、日に日に奴等の焦りが増大しているのを感じている。それは、職員からの圧だ。差別についての和解をしないと彼らに損があるのだろう。だからこそ、そんな軽薄な謝罪をしようとしている奴等を許そうという気持ちからはどんどん離れていった。 差別の内容に関してはどうでもいい。性差についても腕についても、それは仕方のないことだ。だが、それを差別という行動に移した奴等は超えてはいけない一線を超えた。皮肉なことに、私は奴等よりも賢かった。故に今の感情をぐっと強引に抑え込み、今のままの行動を続け、彼らに職員からの罰が下るまで耐えた。実際に彼らには何かのペナルティが課されたようだった。

心なしか、私は心がすっきりしたような気がしていた。だが、私が奴等に対する態度を変えることは無かった。 その時にはもう、孤児院そのものにはそこそこ慣れていた。

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