D:家にて海斗とのひと時

 雛菊ちゃんと別れ家に帰る。


「ただいま」

「お帰り」


母さんの声を聴きながら靴を脱いでいるとあることに気づく。海斗の靴がない。まさか、また?


「母さん、海斗は?」

「まだ帰ってないわ。はあ、これで3回目かもしれないわね」


僕らの門限は18:00。今は17:55、このままだと海斗は門限破り、それも3回目。

1回目は

「気を付けなさいよ」

と一言。

2回目は

「3度目は罰を与えるわよ」

と10分ほど説教。そして3回目、いったいどうなるのか?普段は優しい母さんの雰囲気がちょっと怖くなってる。ここは一時撤退。


「母さん、お風呂わいてる?」

「ええ」

「じゃあ、入ってくるね」


ゆっくりお風呂に入って出てくるとリビングでは床に正座している海斗とそれをソファーで座ってみている母さん。ああ~、門限すぎちゃったのか、海斗。母さんの背後には鬼の幻も見えるよ。海斗は僕に気づき何かを訴えてくるけど首を振って部屋へ戻る。母さんの怒りが収まるまで頑張って海斗。


ガチャ

「ただいま。お、大地風呂上りか?」


父さんが帰ってきた。いいタイミングなのか悪いタイミングなのか。さすがに何もわからずリビングに入るのはヤバいよね。


「父さん父さん」

「どうした、大地?」

「今母さんリビングで激おこ」

 

頭に指を立てて怒りのアクションを表現する。


「何があったんだ?」

「海斗が今月3回目の門限破っちゃって」

「ああ、そうか。ちょっと母さんと話してくるか」


父さんはそのままリビングへ向かう。


夕食後、自室で宿題していると


こんこん


「はい」

「大地、宿題教えて」

「いいよ」


 海斗が持ってきたのは算数と英語。


「で。今日はどうしたの?」

「エアーホッケーが白熱しちゃって。気づいたら帰宅時間から過ぎまくってたわ」

「前もそうだったじゃん。で、罰は何だったの?」

「今月はもう外で遊んじゃダメだって。それと来月のお小遣い半分」

「うわぁ、きつ。それだけ母さん怒ってたもんな」

「マジで怖かったんだから。でも来週はもう遊べないな」

「家に誘えばいいんじゃない?家なら門限忘れないだろうし。でも母さんには相談しなよ」

「そうか。ちょっと聞いてくる」


海斗はそのまま母さんの元に行く。少し待ってると


「母さん、いいって。でも

・一週間に一回

・事前に連絡すること。その日いきなりはダメ

・母さんが親御さんと連絡を取ること

だって」

「よかったじゃん」

「うん。大地、宿題終わったらゲームしような」

「11:00までだよ」

「ようし、早く終わらせるぞ」

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