第45話 好き6
次の日。
シンさんを待つ。
午後にはなってしまうだろうと予想はついた。
その間、私の部屋に入るだろうから掃除したり、普段適当に置いてある物を押入れに放り込んだ。
13時半頃、ようやくメールがあったけれど「15時回ってしまう」とガッカリな連絡で。
ベッドに腰掛けていた私はベッドにドスンと転がった。
せっかくプレゼントの服着たのに。
「……」
うつ伏せて、ため息をつくと同時に携帯が揺れた。
「シンさんかなっ」
私は勢いよく起き上がり携帯を確認する。
そして、ガックリと頭を垂れた。
………誠司だ。
メールを確認する。
"昨日、車から降りて来たとこ見たよ。やっぱりアイツと付き合うの?俺じゃ駄目なの?"
え?
何これ。
誠司、何言ってんの?
私達を見てたの?
どこにいたの?
ゾッとした。
メールを見ながら、
付き合ってるって言って諦めて貰うか、このまま無視するか悩んだ。
どうしよう。
私はとりあえず誠二のメールアドレスを着信拒否した。
…怖い。
***
シンさんは結局16時前にやってきた。
インターホンが鳴り、ドアスコープを覗く。
…シンさんだ。ホッとしてドアを開けた。
「お疲れ様です」
「遅くなってごめん。あ、服、着てくれたんだ。
すごく似合うよ、嬉しい」
彼は微笑んで私の髪を撫でた。
「ホントにありがとうございます。えっと、とりあえず、部屋入りますか?」
「うん、良かったら着替えさせて貰っていいかな?」
「あ、どうぞどうぞ。狭いですけど」
シンさんは服が入っているだろう大きめのカバンを持っていて、狭い玄関に入り靴を脱ぐ。
「お邪魔します」
彼は、狭いダイニングキッチンを通り越し、8畳の、物が沢山詰まった部屋に向かった。
片付けたと言えど、ちょっと恥ずかしい。
「…女の子らしい部屋だな」
シンさんはネクタイを外しながら私に言った。
私は水の入ったケトルを火にかける。
「雑貨が多くて騒がしい部屋だって親には言われますよ。あ、日本茶がいいですか?それともコーヒー…」
振り向くと、シンさんは私に背を向けていてワイシャツを脱いでいて、中に着ている真っ白なシャツが見えた。
私は急いでケトルの方を向く。
細くもなく太くもなく引き締まった良い体。
よくTVやネットで見るような、韓国の俳優さんみたいに鍛えた体って感じ…。
シャツ越しでも分かる。
「日本茶」
シンさんが着替えながら私の問いかけに答えた。
「に、日本茶ですね」
男性の裸を見たこと無い訳じゃないのに…
なんか、ドキドキする。
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