安希と幸加とレディースウェア/試験抜粋編

立松希惟

大学編第6話 夏休みに幸加のお部屋で重たいお話

抜粋編読者に対する御説明

浅香安希あさかあきは高校3年。

恋人の雪沢幸加ゆきざわさちかは大学1年。

2人の夏休みの7月下旬のお話です。

————

安希は久々に幸加のお部屋に来ました。時計は午後2時を指して暑い盛りでした。

幸加が

「ちょっと待ってね。麦茶持ってきます。」

と言って階下に降りて、幸加のお部屋に麦茶を持ってくれました。

「どうもありがとう。」

安希はそう言って麦茶を飲みました。そして、

「ああ、おいしかった。今日は暑いから冷たい麦茶色で生き返りました。」

安希がそう言うと幸加は

「あのねお母さんの喫茶店のお仕事、今日は夏期繁忙期で夜7時半までなの。だから、あたしがうちの晩ご飯作らなきゃいけないけど。午後5時まではあなたとの時間にできるの。それでね、あたしとあなたが良く使っているカップ付きタンクトップにハイビスカス模様入りが出たの。ちょっと着てみてね。」

幸加がそう言うので、安希は幸加からカップ付きタンクトップを受け取りズボンとTシャツを脱いで後ろ向きになって着ようとしました。すると幸加は、

「安希ちゃんちょっと待ってね。今日は安希ちゃんの素肌のお胸、見せてほしいの。」

と言いました。

「うん、いいよ。でも今日の幸加ちゃん、やけにお熱いねぇ。」

安希はそう言いながら、幸加の方に向き直りました。去年体力作りと水泳でちょっと鍛えた高3男子の筋肉と素肌とカップ付タンクトップ着用でできた胸下の筋とちっちゃいお胸が見えました。

幸加は少しドキッとしながらも言いました。

「安希ちゃんの受験勉強邪魔しないように、我慢しているんだけれど、大学はカップルさん達いっぱい見るし、あたし、さみしくなっちゃうの。この前に会ったのは5月だし、安希ちゃんも受験勉強でお疲れなので、気分転換も必要だなっと思って、思い切ってお呼びしたの。」

幸加が言うと安希は、

「幸加ちゃん、あたしだってさみしかったよ。」

と言って幸加の頬を両手で持って幸加に長いキスをしました。幸加もお返しに長いキスをしました。キスが終わると安希は幸加を抱き締めようとしました。すると幸加は手でそれを制して言いました。

「ちょっと待って、安希ちゃん。あたしも抱き合いっこしたいけれど、ちょっと大事なお話があります。」すると安希は

「そのお話ってなあに」言いました。すると幸加は、

「あたしね、たくましい男の子よりもかわいい女の子の方が好きなの。ちょっと変わってると思うけれど、最近そう気付いたの。だからね。安希ちゃんを素肌にすれば男の子そのものなんだけど、あたしの願いは、安希ちゃんがあたしの前で素肌でいる時もできるだけ女の子で居て欲しいの。安希ちゃんは驚くかもしれないけれど。あたしの気持ちはそうなの。」と顔を赤らめながら言いました。

「うーむ。」と言って安希は沈黙しました。

幸加はドキドキしながら安希の返事を待ちました。ホントは5分ぐらいでしたが、2人は1時間くらい時が止まったように感じました。

「実はあたし。」安希が重い口を開きました。

幸加は聞き耳を立てました。

「あたしも心の底に秘めてたことがあるの。女装しする男の娘は普通なら男の子の彼氏作ってカップルになるの。見た目は普通のカップルですね。

でも、あたしも実は幸加ちゃんと同じみたいに、たくましい男の子よりもかわいい女の子が好きなの。だから、彼氏がいるよりも可愛い彼女がいる方があたしには良いの。こうして幸加ちゃんと女の子同士でいるの嬉しいです。ありがとう、幸加ちゃん。」安希がそう言ったので幸加は安堵して安希に微笑みかけました。そしてすぐに表情を険しくして言いました。

「でも男の子の身体と本能は強烈ですよね。男はオオカミなのよって言いますね。実際どうなの?」すると安希は、

「10億年前に有性生殖が始まって以来、性が異なるものがくっついて、子孫ができるようにして命が受け継がれています。ですので、人間も男女が交わって子孫作りするのがめちゃ楽しいように仕組まれています。人間の場合、生殖能力を持ってから結婚して子作りできるまで、めちゃ長いのでぶっちゃけ、生殖本能との対応に手を焼いています。ですから、いずれ幸加ちゃんと素肌で触れ合って愛し合う時が来たら、生殖本能めがどう反応していくか予測つきませんね。」

と言いました。すると幸加は、

「きっとそうだと思っていました。あたしが恋人との安希ちゃんと身体で深く愛し合うことについては、おりおりどこまでできるかしっかり話し合って、本能が暴走しない限りお互いに許せる愛し方をしましょうね。」と言いました。すると安希は、

「重いお話になりましたが、不同意の行為はダメですから、なるだけ本能の暴走を防いで幸加ちゃんの言う通り、お互い許せる愛し方をしましょうね。詳しいお話はまた、その時その時に伺いますね。」と言いました。すると幸加は、

「非常に重たいお話を聞いてくださってありがとうございました。さて、これから、ちょっと実技をします。」と言いました。

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