第3話:早すぎた再会
Side:環 4/14 朝
教室に着くなり友人の水下優花(みなもとゆうか)が話しかけてきた。
「おはよー、環。聞いて聞いて!」
「おはよう、優花。何かあったの?」
優花の話によれば、今日は入学式から休んでいるクラスメイトが登校してくるらしい。
前から気になっていた隣の席の人物に、今日会うことができるようだ。
それから優花と他愛のない話をしているうちに、私は今朝の事などすっかり忘れていた……
始業のチャイムが鳴ると各々が自分の席へと戻り始める。
そのうちに担任が教室に入ってきて、
「はい。皆さん静かに。おはようございます。
今日はこのクラスの一員である祇嗣君が来たので紹介するわね」
「入って来なさい」と言われ教室に入ってきたのは、どこか見覚えのある顔だった。
彼を見たクラスメイト達がざわつく中、
まるで気にしていない様子で、彼は自己紹介を始めた。
「初めまして、祇嗣宕真です。よろしく……」
途中で彼と目が合った。
「あっ!今朝の猫の人!」
思わず口に出していた。彼も覚えていたのか、
「あぁ、今朝会ったな。…………失礼なやつ」
彼から出た言葉を遮るように、クラスメイト達が驚いた様子で私を見た。
優花達の方から「何かあったの?」と声が掛かる。
その様子を見ていた担任が、
「ん~?咲代さん、知り合いだったの?
まぁ隣同士だし仲良くしてあげてね」
その後、彼は黙って隣の席に座った。また黒いオーラが出ているような気がした。
なんで今日はこうも良い事がないんだろう……
私は占いなんてもう信じないと心に決めた。
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