第9話 歌は、救いにも刃にもなるへの応援コメント
音楽というのは人の感情領域に直接作用する効果があるそうですね。
人間は目で見るものだけでなく耳や鼻でたくさんの情報を得ているということなんでしょう。
我考える故に我あり。
考えることを放棄してしまえば自分という存在を手放してしまうということなのかな。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
音が感情に直接触れてくる、という感覚に共感していただけて嬉しいです。
視覚だけでなく、耳やその他の感覚を通して受け取る情報は、ときに理屈を越えて人の内側に入り込んでくるものだと思います。
だからこそ「歌」は、救いにもなり、同時に刃にもなり得る――そんな両面性を持たせて描いています。
また、「考えること」と存在の結びつきについてのご考察も、とても興味深く拝見しました。
思考を手放すことが安らぎになる場合もあれば、逆に自分自身を曖昧にしてしまうこともあるのかもしれません。
その境界がどこにあるのか。
そして、カインや楽師が何を選び取っていくのかも含めて、引き続き見ていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
第8話 揃いすぎた音は、壊れるへの応援コメント
強要された秩序、安定はどこかに綻びを生んでしまいますね。
世界は回り続ける、人は変わり続けるものだから。
それでも無理矢理軌道修正をさせ、そぐわない者は切り捨てる。
それを優しさと呼んでいますが、欺瞞にしか見えません。
強制的な優しさは決して丸くなく、ささくれだった表面で削り取っていく。
静かで残酷だなと感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
「揃いすぎた音」が生む綻びに目を向けていただけて、とても嬉しいです。
おっしゃる通り、人も世界も本来は揺れ続けるものなので、
それを無理に揃えようとすると、どこかに歪みが生まれてしまうのだと思います。
また、「優しさ」として提示されるものの中にある違和感や痛みについても、まさに描きたかった部分です。
守るための仕組みであるはずのものが、いつの間にか削り取る側に回ってしまう――その静かな残酷さを感じ取っていただけて励みになります。
その“優しさ”が本当に誰のためのものなのか。
そして、そこからこぼれ落ちるものが何なのかも含めて、引き続き見ていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
第7話 聖堂は、歌わずに鳴っていたへの応援コメント
自由と秩序。
一見すると相反する理念。
秩序だけが重視される空間に、自由な音を持ち込めば不協和音になってしまう。
自由がなければ発展はない。秩序がなければ安定はない。
教会では完全に秩序の方に重きを置いてるんでしょうね。
だけど人類はそれをどうにか両立させようとしていろんな政治体制を生み出してきた。
そうやって発展してきた。
だけどその発展に取り残されてしまう弱き人々は心の安定を求めて神にもすがる。
一概に間違いだとは言い切れない深さがある。
そんなことを考えてしまうお話しでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
自由と秩序という相反するものについて、ここまで深く受け取っていただけてとても嬉しいです。
まさにおっしゃる通りで、どちらか一方だけでは成り立たず、人はその間で揺れ続けてきたのだと思います。
この街や教会は、あえて秩序の側へ大きく傾いた状態として描いていますが、
そこにいる人々がすべて単純に「間違っている」と切り捨てられるものではない、
という感覚も大切にしている部分です。
安定や救いを求める気持ちそのものは、とても自然なものだと思うので。
その上で、「自由な音」が入り込んだときに何が起きるのか。
不協和音として排されるのか、それとも別の形に変わるのか
――その揺らぎも、この先の物語の一つの軸になっていきます。
さまざまな視点から受け取っていただけたこと、本当に励みになります。ありがとうございました。
第6話 選択は、音になるへの応援コメント
まだまだ謎が多く、このやりとりが何を表すのか、それに何の意味があるのか。
考察が捗りますが、同時に先の展開も気になる上手いやり方だと思います。
昨今の読者層は簡易なものを求める傾向がありますが、わたしはこの本格ミステリのような静かながらも激しいやり取りをしている作品が好きです。
遅読ですが、最後まで追わせていただきたいです♪
作者からの返信
コメントありがとうございます。
やりとりの奥にある意味を考察しながら読んでいただけて、とても嬉しいです。
すぐに全てが明かされる形ではなく、少しずつ積み重なっていく構造を意識しているので、そう感じていただけたのは本当に励みになります。
また、本格ミステリのような静かな応酬がお好きとのこと、とても心強いお言葉です。
派手さよりも「噛み合わなさ」や「言葉にしきれない部分」が滲むやり取りを大切にしているので、その点を楽しんでいただけて何よりです。
遅読とのことも、まったく問題ありません。
この物語はむしろ、少しずつ噛みしめながら読んでいただけると、違った見え方も出てくるかと思います。
最後まで追っていただけるとのこと、本当に嬉しいです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
第5話 静かな確認への応援コメント
謎に満ちたやり取りのようで、いくつかヒントが散りばめられていましたね。この物語は二度読んでも面白いかもしれません。
眠れない街で過ごした一夜の後に訪れた審問官。やはり眠らない街は怖かった。
眠らない街と聞いてわたしは東京や大阪を思い浮かべてしまいました。
不夜城。
聖譜というのはなんだか中世の地動説に似ているような気がしました。
声高に教会の意に反することを叫べば糾弾される。時には命が危うくなることも。
教会にとって都合のいいように事実を捻じ曲げて解釈することを強いられるのはまさにガリレオのようですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
散りばめたヒントに気づいていただけて、とても嬉しいです。
一度目と二度目で見え方が変わるような構造は意識している部分でもあるので、そう感じていただけたのは励みになります。
眠らない街についても、まさにおっしゃる通りで、現実の不夜城のイメージをどこかに重ねながら描いています。
ただ、この街の場合は「眠らないこと」そのものが、少し別の意味を帯びているのですが……そのあたりも今後触れていければと思います。
また、聖譜と教会の在り方についてのご考察もとても興味深く拝見しました。
歴史の中で繰り返されてきた「正しさの扱われ方」とどこか通じる部分は、確かにあるのかもしれません。
その構造がこの世界でどのように機能しているのか、そしてそこにいる人々がどう向き合っているのかも含めて、引き続き見ていただけると嬉しいです。ありがとうございました。
第4話 王都、祈りの音が支配する街への応援コメント
祈りが音を揃えるならば、教会のある場所ではさらに揃ってしまうのでしょうね。
その祈りを信心や救いではなく「確認」と捉えたのは面白いですね。
信仰心を自分の存在証明とする。
それを盲信というのかもしれません。
それは生きる意味を見失った人たちの最後のよすが。
それだけでこの街の人たちの心が見えるようでした。音は雄弁ですね。
そして雑多な音で気分が悪くなるというのは人に酔うという感覚に似ているなぁ。
二人のやりとりはまだ謎に満ちた面もありますが、徐々に明らかになっていくんでしょう。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
祈りによって音が揃う、という捉え方に気づいていただけて嬉しいです。
教会という場では、それがより強く現れる――そんなイメージで描いていました。
また、「確認」という言葉にも触れていただきありがとうございます。
信仰や救いというよりも、自分がそこに属していること、自分が崩れていないことを確かめる行為としての祈り、という側面はこの街の在り方を考える上で一つの軸になっています。
おっしゃる通り、それはある種のよすがでもあり、同時に危うさも孕んでいるものかもしれません。
音としてそれが表れることで、内面がより直接的に伝わるようにできたらと考えていました。
雑多な音に「酔う」という感覚も、まさに近いものとして描いています。
情報量が多すぎることで、世界そのものに揺さぶられるような状態ですね。
そして二人の関係についても、少しずつですが確実に輪郭が見えてくるはずです。
引き続き見守っていただけると嬉しいです。ありがとうございました。
第3話 教会の声は、祈りよりも静かだったへの応援コメント
自由と秩序という相反する状態の中、祈りを重視する人々はそれらを両立させることができるということでしょうか。
深いテーマだと思います。
なぜその音を聞ける者は狙われることになるのか。
続きが楽しみです。
作者からの返信
自由と秩序という一見相反するものを、祈りという形でどう受け止めているのか――そのあたりは、この世界の人々の価値観を考える上で大きなテーマになっています。そう感じ取っていただけてとても嬉しいです。
そして、なぜ「その音」を聞ける者が狙われるのか。
その理由も、物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていきます。
遅筆ではありますが、引き続き楽しんでいただければ幸いです。
いつもコメント本当にありがとうございます。
第2話 片腕の傭兵は、沈黙で嘘を隠すへの応援コメント
人間というのは微細な音まで聞くことが出来れば様々な音を発しているそうですね。
筋肉の収縮、血流、骨のきしむ音。
それらを武器にアシストするとは。
聖なる譜面。いったい何を指すのか今は分かりませんが、興味を惹かれます。
作者からの返信
人の身体は、実はとても多くの音を発していると言われていますよね。
筋肉の動きや血流、骨のきしみといったものも、もし本当に聞き取れたなら、きっと全く違う世界の見え方になるのだろうと思いながら描いていました。
それらの音を「戦いの中でどう使うのか」という部分は、二人の関係性にも関わる要素なので、楽しんでいただけたなら嬉しいです。
そして「聖なる譜面」が何を意味するのか。
今はまだ断片しか見えていませんが、物語が進むにつれて少しずつ輪郭が見えてくるはずです。はず・・・w
引き続き読んでいただければ嬉しいです。ありがとうございます。
第1話 盲目の楽師は、血の匂いを聴くへの応援コメント
哀しみの音を持つカインという名前。
カインとアベルからでしょうか?
ひとつでも感覚を遮断されれば、他の感覚が研ぎ澄まされると言いますね。
健常者には理解できない世界を丁寧な描写でわかりやすく表現していて、すんなりと物語に入っていくことが出来ました。
引き続き読み進めていきますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
カインという名前に気づいていただけて嬉しいです。
おっしゃる通り、どこかで聞いたことのある響きを持つ名前ですよね。
そこに込めた意味については、物語が進むにつれて少しずつ見えてくる部分もあるかもしれません。
また、楽師の感覚の描写についても丁寧に読んでいただきありがとうございます。
視界が閉ざされた世界で、彼がどのように「音」で世界を感じているのかは、この物語の大事な要素なので、そう言っていただけてとても励みになります。
引き続き読んでいただけるとのこと、本当に嬉しいです。
カインと楽師の旅を、どうぞこれからも見守っていただければ幸いです。
第10話 揃え直す音への応援コメント
風が硬いという表現、なんか好き。
秩序が崩された時、慌てて戻すために余計にすがる。それはもはや盲信であり狂信に近い。
そして狂信は容易に排斥へと向かってしまうもの。
異端審問。
魔女裁判。
信仰心は適度に距離を置かないと。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
「風が硬い」という表現に目を留めていただけて、とても嬉しいです。
この街の空気感や、どこか張り詰めた感覚を音や質感で伝えられたらと思いながら書いていました。
また、秩序が崩れたときに人がより強くそれにすがってしまうという点、まさにその通りだと感じます。
不安や揺らぎが大きいほど、「正しさ」にしがみつこうとする――その先にあるのが排斥や狂信へと繋がっていく流れも、この物語の中で描いている部分です。
異端審問や魔女裁判のように、「守るためのもの」が誰かを切り捨てる形に変わってしまう危うさ。
そこにどこまで距離を取れるのか、あるいは取れないのかも含めて、引き続き見ていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。