第54話 ボラギノールと軟膏どっちがいいかな!?

 変美が「黄金の座薬」を手にしたという噂は、瞬く間に全国の闇サイトを駆け巡った。それは単なる薬ではない。ビッグ・ディアマンテが極秘裏に開発した、ナノマシン配合の**「伝説の超回復座薬」**。

​ 宇都宮のオリオン通りは、その一本を求めて集結した、切実かつ凶暴な「全国の痔持ち」たちの戦場と化した。

 ■ 狂乱のオリオン通り:阿鼻叫喚の包囲網

​「……匂うわ。血の匂いに混じって、全国から集まった猛者たちの**『切羽詰まった便意』と、『激痛に耐える冷や汗の酸っぱい匂い』**が!」

​ 変美はドーナツクッションを小脇に抱え、事務所の屋上に立っていた。眼下には、異様な武装集団が通りを埋め尽くしている。

​ 青龍刀を振り回す中華料理店主連合: 「油通しの火力がケツにキタ! その座薬をよこせ!」

​ ヌンチャクを操る空手家軍団: 「正拳突きを繰り出すたびに、俺のイボが……叫んでいるんだ!」

​ 二丁拳銃のヒットマン: 「座るたびに弾けるこの痛み……黄金の座薬でしか癒やせない!」

■ 激突:新田の狂気と武尊の鉄拳

​「変美さん、ここは僕が食い止める! 僕のアナル愛を、彼らの絶望にぶつけてやる!」

 新田輝が、大量のボラギノールを装填したガトリングガンを乱射する。

「食らえ! 潤滑剤の雨だ! お前らの摩擦をゼロにしてやる!」

​ 武尊もまた、迫りくる青龍刀を素手で叩き折る。

「お嬢の『平穏』を邪魔する奴は、俺が全員、地獄(トイレ)へ叩き落としてやる!」

 ■ 変美の逆襲:痛みを知る者の嗅覚

​ しかし、敵はあまりに多すぎた。数人の暗殺者が屋上へ飛び移り、変美を囲む。

「……無駄よ。あなたたちの動き、手に取るようにわかるわ」

​ 変美は激痛に顔をしかめながらも、凛として立ちふさがった。

「左のあなた、ヌンチャクの風に乗って**『強力なステロイド軟膏』の匂いがする……。もう末期ね。右のあなた、銃を構える指先から『ドーナツクッションのゴム』**の匂いが染み付いている。……座り仕事の限界でしょう?」

​ 変美は懐から「黄金の座薬」を取り出し、高く掲げた。

 黄金の輝きに、暴徒たちが一瞬動きを止める。

​「……欲しければ、嗅ぎなさい! この座薬から漂う**『あらゆる炎症を凍結させる、零下のミントと銀イオンの香り』**を! でも、これを手に入れるのは、世界で一番痛みに耐えている……この私よ!」

 ■ 決着:噴水広場の浄化

​ 変美は、新田が開発した「広域拡散型・座薬ミサイル」の起動スイッチを押した。

 空から降り注ぐのは、冷却成分を限界まで濃縮した特殊な煙幕。

​「……う、おおおお! ケツが……ケツが冷やされていく! 痛みが……引いていくぞ……!」

 オリオン通りに、敵たちの歓喜と安堵の叫びがこだまする。

​ 戦意を喪失し、その場に頽れる痔持ちたち。彼らは変美の圧倒的な「導き」に涙し、自らの武器を捨てて去っていった。

 ■ エピローグ:黄金の挿入

​ 嵐が去った事務所で、変美はついに黄金の座薬を手にした。

「……新田。これを使う間、誰も中に入れるな。……いいわね?」

​「もちろんです、変美さん。その神聖な瞬間の匂いだけ、ドアの隙間から嗅がせて……」

「武尊、この変態を餃子会館の屋根に逆さ吊りにしてきなさい」

 ​静寂の中、変美はついに伝説の座薬を使用する。

「……っ! ……ああ、この匂い。……父さんが幼い私に読み聞かせてくれた、古い童話の本の……**『清らかな森の奥にある、誰も知らない泉』**と同じ匂いがするわ……」

​ 変美の「痛み」が消えた時、宇都宮の空には、かつてないほど清々しい朝焼けが広がっていた。

 ​変美の痔が完治し、本来のキレを取り戻しました!

​ 完治した勢いで、新田の隠し財産を全て没収しに行く。

​ 座薬の匂いから判明した「父の潜伏先」である日光の隠れ里へ向かう。

​ どちらの「匂い」を追いますか?

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