1999年7月、当時、多くの日本人が考え…いや、期待していた恐怖の大王とやらは現れなかった。
特に何事もなく、日本が…いや、世界が滅びる…滅びなくても大惨事になると思い込んでいた現実逃避がちな人達は、貯金を使い果たしたり、借金をしたりして、自分自身のみが大惨事になっていた。
そんな、ほのぼの(?)とした一部のローカルニュースが流れていた1999年が終わろうとした12月の半ばにとあるニュースが流れた。日本を中心としたアジア圏で超能力者が発生し始めたのだ。
発動者1号として認定された被検体は、中学生であり、渋谷にある日本一…いや、もしかしたら、世界一有名なあの交差点で、超能力が発動してしまったのだ。
このニュースを境に多くの超能力者が発見、認定され、中には超能力を悪用する者も現れたので、国を始めとした各機関に対策本部が立てられた。
それから時代は進み、2025年では各都道府県に対策課ができ、日常的に超能力の発見、超能力者への差別撤廃、誹謗・中傷対策、超能力者の能力の暴発抑制等々が行われるようになった。
これはとある県の能力対策課で勤務している者たちとそれに逆らう者の話である。
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