『銃士の合成者』/アリスさま
『銃士の合成者』:1
【作品】:『銃士の合成者』
【作者】:アリスさま
【URL】:https://kakuyomu.jp/works/822139842308585502
本作を拝読時点での、読者さまからの各評価。
【★ / レビュー数】:3 / 1件
【コメント数】:1件
【フォロー数】:1件
【PV数】:7 PV
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今年、連載を開始したばかりの異世界ファンタジー作品。本作には、当企画へ参加いただいた直後から注目しており、本来であればもっと話数が増えてからの感想投稿を予定していたのだが。あらすじに工夫を凝らすなど、随所に作者さまの試行錯誤の様子が垣間見えるために、現在投稿されている時点までを拝読する。
タグを見るに、〝合成者〟はキメラと読むのだろうか。非常にわかりやすいタイトル。〝人体実験の被害者〟という表現が、ややショッキングではあるが。
さて、本編。くだんの人体実験シーンからの開始。とはいえ、「拷問」が含まれる作品の参加をNGとしている私でも正視できる程には、マイルドに抑えられている。
この世界にはスキルがあり、主人公のそれは「魔物の肉体の一部を自身に取り込む」というものであるようだ。いわゆる「ラーニング」に近い部類ではあるが、自主的に行なうのではなく、強制的に施術されるあたりに新鮮味を感じる。
この「地獄」から救い出され、舞台は数年後へ。文字で細かく説明されなくとも、しっかりと現在の状況が伝わってくる。反面、主人公の容姿は細かく丁寧に描かれており、本作の「広い意味でのヒロイン」が彼女自身であることも窺える。なにを描くべきであり、なにを簡略化すべきかの線引きが、しっかりとしている印象。
命の恩人であり、おそらくは育ての親でもある〝師匠〟に別れを告げ、転移魔法で〝冒険者組合〟へ飛ぶ主人公。この「転移魔法」に関しては、非常に扱いが難しいのだが。単なる移動のみならず、回避や脱出・逃亡にも使えてしまうため。
この手の能力を出す場合は、早めに「使える条件」や「デメリット」を提示しておくのが望ましい。本作でも、そういった「基本」は守られており、なんらかの〝制約〟があるとのこと。読み手としては、より具体的な内容が気になるところ。そうでなければ、「後出し」や「なんでもあり」感が増してしまうためだ。
生い立ちこそ凄惨であったものの、主人公〝ライラ〟には友人もおり、口調も明るく、素直な性格に育ったようだ。これも前述の師匠こと〝ガルフ〟のおかげか。やはり、主人公が明るく前向きであることは、読み進める上で大きな原動力となる。
そして、始まる〝冒険者試験〟。このあたりはテンプレ展開といったところ。個人的には、積極的に利用すべきだと考える。地の文にある〝筋肉もりもりマッチョマン〟に面食らいはするが。本作と向き合ううえでの、一種の指標にはなるか。
くだんのマッチョマン〝ガリアード〟からの説明を受け、ライラたちは〝冒険者の巣窟〟なるダンジョンへ。この名称だと「ダンジョン内に、冒険者がウジャウジャいる」という意味になるが。「ある意味では正しい」とも受け取れるので、これはこれで皮肉の効いた、面白いネーミングであるとも思う。コウモリ(Bat)が〝バッド〟と表記されているのも、意図的なものか。また、ダンジョンが〝一種の魔物〟という設定も、オリジナリティがあって面白い。
ライラの武器は〝
愛銃と忌まわしきスキルを駆使し、瞬く間にコウモリを撃破するライラ。弾速や仕様の異なる拳銃を同時に使いこなせるのは、彼女が合成者であるためか。左右の眼の色が違っているとの前情報が生きる。非常に構成力の高い、面白い作品だと感じた。
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今回は『第1話』および『第2話』を拝読させていただきました。本作の内容をイメージしやすいタイトルで例えるならば、初期の頃の「仮面ライダー」ですね。敵に改造され、そこから逃げ出し、植えつけられた能力で活躍するという構造です。そうであるがゆえに、幅広い層に取っ付きやすい作品であると言えますね。
もちろん、本作独自の魅力も多々ありますからね。大半は、すでに本文中で述べておりますが、やはり一番の魅力は主人公〝ライラ〟でしょうか。強く、可愛らしく描かれておりますので、年齢性別を問わず好感が持てるでしょう。
また、近年の異世界ファンタジーの「テンプレ要素」も上手く取り入れられておりますので、こういった面でも非常に読みやすい作品となっております。テンプレを上手く活用すれば、読み手に負担をかけずに済みますからね。本作は、そういった要素とオリジナリティとのバランス感覚が高い作品であると感じます。
今年、連載を始められたばかりなので、最新話を追うことも充分です。続きも楽しみにしております。みなさまも是非ご一読を。
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【作品】:『銃士の合成者』
【作者】:アリスさま
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