13 クローバー

俺には高校を担任している妻がいた。

その妻は10年前に亡くなってしまった。


妻は本を読むのが好きで、記念日のプレゼントには栞をプレゼントしていた。


今日は妻の命日である。


俺は仏壇にクローバーの押された栞を添えた後、とある場所へ向かった。


妻が以前担任していたクラスの生徒の家だ。


『こいつのせいでっ!』


やっと見つけたこいつの居場所。


こいつのせいで妻は亡くなった。


こいつが妻の腹を刺したから。


結婚しようという約束を…果たせなかった。


俺の心には幸せのクローバーのもうひとつの花言葉、"復讐"心が栞のように揺れていた。

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