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すべてのエピソードへの応援コメント

  • 読ませていただきました!
    企画趣旨に則り、改善案を書かせていただきます。あくまでも現時点でわかる内容についでです。


    ・「説明」と「描写」の履き違え

    冒頭から「名前は三條颯太。~クラスの中心」「大和撫子―――兎宮真依」といったキャラクター紹介カードのような説明が続いています。小説は説明書ではありません。属性を言葉で説明せず、行動や周囲の反応で示してください。「クラスの中心」と書くのではなく、彼が動くだけで教室の空気がどう変わるかを描写します。


    ・ご都合主義な展開(ラッキーすけべならぬラッキー本被り)

    ラストの「全く同じ巻を持っていた」は、あまりに作為的です。運命感を演出したいのは分かりますが、リアリティラインを下げています。

    全く同じ本を持っている偶然よりも、「その作家のマイナーな既刊を読んでいる」や「隠そうとしたブックカバーの隙間から見えたイラストが、自分しか知らないような場面だった」など、知識があるからこそ気づけるディテールにする方が、オタク同士の共鳴として説得力が増します。せめて、「今日新刊発売だから」とか被る理由が欲しいです。


    ・文章作法とリズムの悪さ
    地の文や、通常の会話文で「www」を使うのは、Web小説の掲示板回などを除き、厳禁に近い悪手です。安っぽくなります。

    視点ブレもとんでもなくしています「僕」が先導する一人称視点なのか「御影」として描く三人称視点なのかキッチリ定めて書いてください。


    ・主人公の武器が埋もれている

    「短距離のためにこの高校を選んだ」という設定が、ただの情報の羅列になっています。
    冒頭の「雨」のシーンで、走れないことへのストレスや、足の筋肉の疼きなどをさり気なく描写に織り交ぜることで、彼がただの陰キャではなく「牙を隠し持っている」ことを匂わせてください。


    ・スロースタートは避けるが無難

    読者が最も嫌うのは「面白くなるかどうかわからない話を延々と読まされること」です。

    朝(教室)
    席を取られて陰キャ語り(状況説明)

    昼(弁当)
    颯太と会話、蜜柑乱入(キャラ紹介)

    午後(HR)
    体育祭の告知(舞台設定)

    放課後(図書室)
    【やっと物語が始まる】


    という構成です。現状9割が「状況説明」と「キャラ紹介」で終わっています。
    読者にとって、物語(=変化)が始まったのは、最後の数行だけです。
    厳しい言い方をすると、「読者は『モブ主人公の退屈な日常』に興味はない」のです。興味があるのは「その日常が壊れる瞬間」だけです。そこまでの助走が長すぎます。

    「スロースタート」が許されるのは、「こいつはタダモノじゃないぞ」という予感が冒頭にある場合だけです。良い例では、ハルヒのキョン、俺ガイルの八幡などです。

    アニメの第1話で、OPが流れる前に『主人公が朝起きて、学校行って、昼飯食うシーン(しかも陰鬱)』を10分も見せられたらどう思いますか?多分切りますよね。視聴者や読者が見たいのは『美少女との遭遇』なんだから、それをOP前(冒頭)に持って来ましょう。朝のシーンとかは、OP明け(出会った後)に回想で入れればいいんです。

    まずは1番美味しい部分をひと口読者に食べさせてから、時間が少し巻き戻る形で現在の冒頭に行くのはいかがですか?


    例えば

    「……嘘だろ」

    放課後の図書室。
    窓際の特等席で、兎宮真依は一冊の文庫本を読んでいた。

    カーストの頂点に君臨するクラスの『女王』であり、僕のような陰キャとは住む世界が違う――はずだった。

    彼女が手にしている本には、学校指定の、無機質な茶色のブックカバーが掛けられている。
    遠目に見れば、彼女は『夏目漱石』か『太宰治』でも読んでる文学少女にしか見えないだろう。完璧な擬態だ。

    だが、僕の目は誤魔化せない。

    (その厚さ……そのページの改行の量……!)

    文学作品にしては、紙が白すぎる。
    それに、さっきチラッと見えた挿絵。
    あれは発売したばかりのラノベ、『義妹メイドと幼馴染』三巻だ。
    間違いない。僕も棚から取ったばかりで、本来ニ冊入荷しているはずが一冊しかなかったから驚いたばかりだ。

    (なんで、兎宮さんが『いもめい』を……!?)

    ありえない。
    高級フレンチのテーブルに、ジャンクフードが置かれているような違和感。
    思考がショートする。逃げ出すべきか、見なかったことにするべきか。

    彼女は周囲を警戒しながら、けれどページを捲る手だけは止められないようだ。

    深刻な顔で読んでいるフリをしているが、口元が微かに緩んでいる。推しの活躍にニヤけるのを必死に堪えている顔だ。

    (……分かる。分かるよ、兎宮さん)

    その必死な姿に、僕は強烈な親近感を覚えた。
    声をかけるつもりはなかった。でも、同志を見つけた衝動が、口を動かした。

    「……あのさ」
    「っ!?」

    僕が近づいた瞬間、彼女はバッと本を閉じて胸に抱きかかえた。
    まるで、見られてはいけない秘密を守るように。

    「な、何……? 私、今勉強中で……」
    「そのブックカバー、サイズ合ってないよ」
    「……え?」
    「文豪の小説を入れるには、そのラノベ……ちょっと薄すぎるから。ぶかぶかで、はみ出てる」

    彼女の視線が、自分の手元に落ちる。
    茶色のカバーから、ポップなピンク色の背表紙が数ミリだけ、顔を覗かせていた。
    沈黙。
    彼女の顔が、耳まで真っ赤に染まっていく。

    「……み、見た?」
    「いや、タイトルまでは。……ただの勘」

    僕は自分の鞄から、全く同じ茶色のカバーを掛けた本を取り出し、彼女に見せる。

    「僕も、似たような隠し方してるから」

    これが、僕と彼女のファーストコンタクト。
    共感と、少しの秘密の共有から始まる関係だった。

    とかから始めると、良いかもしれません。

    作者からの返信

    丁寧な添削、アドバイス共に感謝します!やはり、一文目で引き込む事が大切ですよね。個人的には、ゆっくり進むのも嫌いではないのですが、暇な時間に読む勢が多いネット小説では、考えないと駄目だとわかりました!改めて、感謝を!