なんだかね、せわしないよね大人って

まるちゃん

第1話

野波悦子のなみえつこ43歳


美味しいご飯と仕事終わりの一杯が唯一の楽しみな独身貴族(自称)


今日もグータタンを見ながら女性芸能人の恋ばなに、わかるわー、うん、そう、ほんとそれなとよく分かってもいないのにひとりツッコミを入れ缶ビール片手にスルメをしゃぶっている。



仕事が恋人と思ったことは一度もない。


専業主婦を夢みたことだってある。



でも今の私には仕事しかない。




友人からの結婚報告を心から喜べなくなったのはいつからだろう。

24までだ。喜べたの。はや。

ってか何年前だ。



今はもう両親も何も言ってこないけれど

一般的に適齢期と言われているときは

友人の結婚報告を聞く時目の奥笑ってなかったな。



推し活ブームだけど

推し…か…。

推すよりも

誰かに私を推してほしい。


恋することも非現実でしかないだろうと思ってた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る