夜の空

夜の空。空に浮かぶ月。彼女はいつも姿を変える。その姿は人々のこころを動かす。時にはみちを照らし、ある時は静かにそこに佇んでいる。でも、変わらず彼女はそこにある。

夜空に浮かぶ星を眺めていると、宇宙に放り出されるような気持ちになる。私達を地につなぎ止めている力が突然失われたかのような。上にあるのに”落ちていく”そんな感じがする。空には無限が広がっているようだ。だがそこに希望がある。悲しいとき、辛いときにも夜空には変わらず星が瞬いている。私達は空に抱かれて、その優しい抱擁は心にあった氷を徐々に溶かしていく。そこにある安心感は決して劇的にでは無いがたしかに私達に届いている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る