超人達のクトゥルフ的記録達
はるむー
1章 超人高校所属の者達
第1話 超人高校
日本列島から少し離れた場所に、小さな島がある。そこには「超人高校」と呼ばれる施設が存在していた。
高校という名前ではあるが、実態は学校ではなく、特殊能力者を保護・管理するための施設である。
超人とは、一般人とは異なり、特殊な能力を持つ者たちのことだ。炎を操ったり、空中を歩いたりと、その能力は多岐にわたる。そして、それらの力が悪用されたり、暴走したりするのを防ぐために、この施設は設立された。
学年は年齢ではなく、能力の実力によって区分されている。
1年生は、能力が発現したばかりの者や、能力が比較的弱い者。
2年生は強力な能力を持ち、並の怪異であれば無傷で討伐できる。さらに2年生の上位ともなれば、世界大戦を一人で終結させられるほどの力を持つ。
3年生に至っては、世界どころか他の星を相手にしても無傷で生還できるレベルだ。
そして教師──と言いたいところだが、この施設には明確に「教師」という肩書きを持つ者は存在しない。
ただし、勝手に教師を名乗っている人物が一人だけいるのだが……。
この超人高校には、複数の「依頼」が寄せられてくる。日本本土から、警察の手に負えない事件や、明らかに怪異が関わっている案件などが送られてくるのだ。
依頼にはチームを組んで向かう者も多い。そんな中、「部活」という形で明確なグループを作った部が、ただ一つ存在する。それが「超人高校警察部」である。
そのメンバーは5人。
2年生「
1年生「
1年生「
1年生「
そして、自称教師の「
以上が、超人高校と、そこに所属する超人高校警察部についての概要である。
この場所を語ったのは、これから記す出来事の中心に、彼らが所属していたからにすぎない。
ここから先に残すのは、彼らを起点とした、いくつかの出来事の記録だ。
超人であるか否かは重要ではない。ただ、その場に関わった者たちがいた――それだけである。
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