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みぞじーβ

第1話 覗き穴

最初は、たまたまだった。

気づいた、というほど大げさなものじゃない。


同じ時間に、同じ音がする。

それだけのことだった。


壁の向こう。

あるいは、画面の向こう。

距離は近いのに、触れる理由はない。


私はただ、確認した。

危険かどうか。

変なことが起きていないか。


見ること自体は、禁止されていなかった。

誰にも言われていないし、誰にも見られていない。


だからこれは、覗きではない。

そう思った。


もし何かあれば、

知らせるつもりだった。

それはきっと、いいことだ。


人は知らないものを怖がる。

知っていれば、安心できる。


私は、安心したかっただけだ。


その日、

私は初めて

「知っている側」になった。

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