第二章 初めてのフィールドとフィールドボス
第8話 フィールドに出て、戦おう!
私が起きたら、
コハクちゃんが取り乱していた。
……ん?…え!?何があったの?
私は、眠い目を擦ってから、コハクちゃんに状況を聞く事にした。
『コハクちゃん…何があったの?』
「あっ、ソルテちゃん…えっとねぇ…」
私がフレチャを送ったら、
コハクちゃんは、私が起きた事に気付いて、
すぐに返事をくれた。
「それが、配信を切り忘れてて…」
「みゃ!?(え!?)」
「えっとその、ごめんなさい!」
え!?
配信の切り忘れ?
つまり、寝てる姿が見られてたの!?
恥ずかしいよぉ〜
でも?配信をいちいち、切ったり点けたたりも、
面倒だし点けたままで良いかも?
『大丈夫だよ!それにデスゲームだから、点けたままでいいと思うよ?』
「え!?まぁうんそうかも?ソルテちゃんが言うなら点けっぱにするね!」
『で、今日は、フィールドに行くんだよね?』
「あっうん、そうだね…昨日装備の値段をチラッと見たけど買えないからね…」
コハクちゃんは、装備を気にしてるみたい。
まぁ最初の都市で、強力なモンスターは出ないでしょ!
◇
そして私達は、宿をチェックアウトしてから、
冒険者ギルドにクエストの確認をしに来た。
「うーん、良いクエストが無いね…」
『そうだね、あっ!あれはどう?』
「うん?あっ!取られちゃった…」
『今日は、クエストを受けずに、ドロップアイテムの納品だけにしよ!』
「そうだね…」
と言う事で、クエストは受けずに、
モンスターのドロップアイテムを納品してお金を稼ぐ事になった。
「それで、どこのフィールドに行く?」
『南で良いと思うよ?門までなら行った事あるし。』
「あっ、ソルテちゃんと初めて会った所だね。」
『そう、そこからフィールドに行こう!』
「そうだね!」
この都市から南側のフィールドに行く事に、決まった。
どんなモンスターが、いるかなぁ?
◇
私達は南門を通って、フィールドに出た。
通る時、門衛さんが冒険者カードを見て驚いてたなぁ。
まぁいきなり、Cランクだからね!
「南側のフィールドは、草原なんだね!」
『そうみたいだね。』
「それじゃ、モンスター狩りをするために進もうか!」
『うん!』
そして私達は草原を歩き始めた。
道中はプレイヤーや、NPCの冒険者がモンスターと戦っていた。
それ以外に特筆した事もなく、長閑な散歩になっていた。
「かなり奥の方まで来ちゃったよ?」
『でも、奥の方が良い物が手に入るんじゃない?』
「それもそうだねぇ」
なかなかモンスターと遭遇しない。
早くモンスターを倒して、アイテムを手に入れたいのに…
「あっソルテちゃん、あれモンスターじゃない?」
「みゃ!にゃん?(え!どこ?)」
「そこだよそこ!」
コハクちゃんが指を差した先を見ると、
確かに何かがいた。
それは、玉蟲色のスライムだった。
完全にSAN値が削れそうなモンスターだった。
『…近付いてから、鑑定してみようよ。』
「そうだね!そして倒しちゃおう!」
『…うん。』
◇
私達は、それに近付いた。
『じゃぁ、鑑定するね…』
「うん!よろしく!」
(鑑定)
私は、それを鑑定した。
_____________
種族・ショゴス
分類・ミシカルレアモンスター
説明・常人が見たらSAN値が削れる。
極々稀に出現するモンスター、倒すと尋常じゃない経験値が得られるが、
一目見るだけで、常人は気絶するため討伐例はない。
出現場所・何処でも。
強さ・スライムキングの10倍の強さ。
_____________
(えぇ??)
かなりと言うか、凄く強いじゃん!
スライムキングは、わからないけど絶対強いもん!
あと、ミシカルレアモンスターって何?
「ソルテちゃん、どう?」
『…ミシカルレアモンスターだって……』
「え!かなり凄いじゃん早く倒そう!」
『キャットエンハンス、使って良い?』
「あっ!そうか、今の私達じゃ勝てないかぁ。良いよ、よろしくね!」
私は、それに対峙した。
そして、それが私に気付いて動き出した瞬間、
キャットエンハンスを発動して、
それの息の根を止めた。
◇
5分半後
「ソルテちゃんソルテちゃん、経験値が凄いよ!
Lvが100以上、上がったよ!」
『うん、私もそれくらい上がったよ。』
それの経験値はかなり凄かった。
因みにコハクちゃんは、パーティーメンバーだから経験値の半分が入っている。
「あっ進化できる様になってる!」
『え!本当だ進化できる。』
進化できる様になった、
どうしようかなぁ?
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