第二章 初めてのフィールドとフィールドボス

第8話 フィールドに出て、戦おう!

私が起きたら、

コハクちゃんが取り乱していた。

……ん?…え!?何があったの?

私は、眠い目を擦ってから、コハクちゃんに状況を聞く事にした。


『コハクちゃん…何があったの?』

「あっ、ソルテちゃん…えっとねぇ…」


私がフレチャを送ったら、

コハクちゃんは、私が起きた事に気付いて、

すぐに返事をくれた。


「それが、配信を切り忘れてて…」

「みゃ!?(え!?)」

「えっとその、ごめんなさい!」


え!?

配信の切り忘れ?

つまり、寝てる姿が見られてたの!?

恥ずかしいよぉ〜


でも?配信をいちいち、切ったり点けたたりも、

面倒だし点けたままで良いかも?


『大丈夫だよ!それにデスゲームだから、点けたままでいいと思うよ?』

「え!?まぁうんそうかも?ソルテちゃんが言うなら点けっぱにするね!」

『で、今日は、フィールドに行くんだよね?』

「あっうん、そうだね…昨日装備の値段をチラッと見たけど買えないからね…」


コハクちゃんは、装備を気にしてるみたい。

まぁ最初の都市で、強力なモンスターは出ないでしょ!



そして私達は、宿をチェックアウトしてから、

冒険者ギルドにクエストの確認をしに来た。


「うーん、良いクエストが無いね…」

『そうだね、あっ!あれはどう?』

「うん?あっ!取られちゃった…」

『今日は、クエストを受けずに、ドロップアイテムの納品だけにしよ!』

「そうだね…」


と言う事で、クエストは受けずに、

モンスターのドロップアイテムを納品してお金を稼ぐ事になった。


「それで、どこのフィールドに行く?」

『南で良いと思うよ?門までなら行った事あるし。』

「あっ、ソルテちゃんと初めて会った所だね。」

『そう、そこからフィールドに行こう!』

「そうだね!」


この都市から南側のフィールドに行く事に、決まった。

どんなモンスターが、いるかなぁ?



私達は南門を通って、フィールドに出た。

通る時、門衛さんが冒険者カードを見て驚いてたなぁ。

まぁいきなり、Cランクだからね!


「南側のフィールドは、草原なんだね!」

『そうみたいだね。』

「それじゃ、モンスター狩りをするために進もうか!」

『うん!』


そして私達は草原を歩き始めた。


道中はプレイヤーや、NPCの冒険者がモンスターと戦っていた。

それ以外に特筆した事もなく、長閑な散歩になっていた。


「かなり奥の方まで来ちゃったよ?」

『でも、奥の方が良い物が手に入るんじゃない?』

「それもそうだねぇ」


なかなかモンスターと遭遇しない。

早くモンスターを倒して、アイテムを手に入れたいのに…


「あっソルテちゃん、あれモンスターじゃない?」

「みゃ!にゃん?(え!どこ?)」

「そこだよそこ!」


コハクちゃんが指を差した先を見ると、

確かに何かがいた。


それは、玉蟲色のスライムだった。

完全にSAN値が削れそうなモンスターだった。


『…近付いてから、鑑定してみようよ。』

「そうだね!そして倒しちゃおう!」

『…うん。』



私達は、それに近付いた。


『じゃぁ、鑑定するね…』

「うん!よろしく!」


(鑑定)


私は、それを鑑定した。


_____________

種族・ショゴス

分類・ミシカルレアモンスター

説明・常人が見たらSAN値が削れる。

極々稀に出現するモンスター、倒すと尋常じゃない経験値が得られるが、

一目見るだけで、常人は気絶するため討伐例はない。

出現場所・何処でも。

強さ・スライムキングの10倍の強さ。

_____________


(えぇ??)


かなりと言うか、凄く強いじゃん!

スライムキングは、わからないけど絶対強いもん!

あと、ミシカルレアモンスターって何?


「ソルテちゃん、どう?」

『…ミシカルレアモンスターだって……』

「え!かなり凄いじゃん早く倒そう!」

『キャットエンハンス、使って良い?』

「あっ!そうか、今の私達じゃ勝てないかぁ。良いよ、よろしくね!」


私は、それに対峙した。

そして、それが私に気付いて動き出した瞬間、

キャットエンハンスを発動して、

それの息の根を止めた。



5分半後


「ソルテちゃんソルテちゃん、経験値が凄いよ!

Lvが100以上、上がったよ!」

『うん、私もそれくらい上がったよ。』


それの経験値はかなり凄かった。

因みにコハクちゃんは、パーティーメンバーだから経験値の半分が入っている。


「あっ進化できる様になってる!」

『え!本当だ進化できる。』


進化できる様になった、

どうしようかなぁ?

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