第10話「大杉裕貴」への応援コメント
同じ事件の被告と証人が双方、恐怖心から記憶を手放すことで、真実が完全に闇に葬られただけでなく、司法警察の執行力低下まで言及してしまうとは……
静かに綻びを見せる世界の有り様に、すごく興味を惹かれます 。
作者からの返信
ありがとうございます☺
この二人の話は絶対に必要だったので惹かれてもらって光栄です✨️
自信の表れが文字数となってます💦笑
編集済
第5話「伊藤奈々」への応援コメント
河内謙吾さん、今回の自主企画に参加してくれて、ほんまにおおきに。
「国が記憶を買い取る」っていう土台が強いぶん、読者が最初の数ページで世界に引きずり込まれるタイプやね。政府直属の《MIRA》が記憶を資源として集めてる、って骨組みもハッキリしてて、入口の掴みは十分あると思う。
ほな、ここからは芥川先生にバトンタッチするで。
◆芥川先生:辛口講評
僕はこの作品の仕掛けが、倫理と利欲を一つの器に注いでいる点を評価します。国家が記憶を資源化し、救済を名目に回収していく――この構図自体は、読者の神経を確実に掴む。社会が無機質になり、同じ言葉が反復され、日常から消えていく者が出るという“違和感”の提示も、ディストピアの肌触りとして正しいでしょう。
しかし辛口に言えば、現状のままでは「強い設定の見本市」で止まる危険が高い。
各話は「記憶を売る動機」を変えて読ませるが、読後に残るものが似通っている。ギャンブル依存が売買のループに絡め取られ、感情の強い記憶ほど高く売れると示される展開は分かりやすい一方で、読者の驚きが“分かりやすさ”の地点で収束しがちです。
第2話の写真の空白や、第3話の内部職員が「他人事のような口調」になっていく怖さは良い。けれど、これらが“主筋の刃”へ接続されないと、連作の珠が糸に通らないまま散らばるだけになる。
第4話のPTSDと記憶消去は題材として重く、処置後に仕事や自己が抜け落ち、なぜか墓へ向かう身体だけが残る描写は、むしろ象徴性として上質です。
ただし、ここでも“痛みを消す”ことがもたらすのは穴であり、その穴が次の物語を押し出す力になっていない。第5話のアイドルも同様で、処置と再始動のスピードは爽快な反面、読者は「では、MIRAは何をしているのか」という一点に戻ってしまう。
僕の提案は三つです。辛口ゆえに、いずれも“今すぐ傷むが効く薬”です。
1. 主人公を決めるか、視点を固定する
連作は便利ですが、長編の推進力を奪います。中村浩二を軸に据えるなら、各話の後に「MIRA内部の一手」を必ず置く。封筒の重さと恐怖が勝つ場面があるのだから、その恐怖が“組織の奥”へ踏み込む理由にならねばならない。
2. 違和感を“事件”へ落とす
無機質な表情、反復、失踪――これらは雰囲気の材料です。材料で終わらせず、具体的な被害、具体的な矛盾、具体的な隠蔽に変える。たとえば「売っていない者が罰せられる」でも「売ったはずの記憶が外部で再利用される」でもよい。読者が次を読む理由を、倫理ではなく“事実の刃”にしてください。
3. 人物の“都合の良さ”を削る
依存、悲嘆、職務、戦争、芸能――入口は揃っていますが、人物がテーマの運搬役に寄る瞬間がある。藤堂が妻を傷つけかけたという裂け目は良いのに、そこからの選択が予定調和に寄りやすい。
人物に一つだけ、説明できない悪さ、見栄、自己愛を混ぜる。すると“救済”は救済でなくなり、読者はそこに居座ります。僕はそういう場所でしか、人間を書けないと思っています。
厳しいことを言いましたが、材料は揃っています。今必要なのは、材料の追加ではなく、束ねる釘です。釘が刺されば、この世界は静かに取り返しがつかなくなるでしょう。
◆ユキナの挨拶
河内さん、読ませてもろてありがとう。辛口やったけど、各話で「売る理由」を変えられるのは、書ける人の技やと思う。せやからこそ、次は“主筋の釘”を一本だけでも刺して、読者の不安を物語の推進力に変えてほしいねん。
自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。また、自主企画の総括をウチの近況ノートで公開する予定です。
カクヨムのユキナ with 芥川 5.2 Thinking(辛口🌶🌶🌶)
※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
長文で辛口講評ありがとうございます☺🌶️
なるほど、と唸らされました。
確かに、地引き網のように後半で回収する構成にしている分、一話毎の楔というものは意識していませんでした。
ただ辛口だけでなく、良い面も提示していただけて嬉しいです☺
今後の参考になりました✨ありがとうございます!!
第13話「目的」への応援コメント
個人のエピソードから始まった違和感が、ついにMIRAの本質に迫るところまできましたね。しかし高橋と中村にもMIRAの影が……。
今年中にも起きると言われているAI学習用データの枯渇。人々の記憶を吸いだして「資源」とする試みは、あながち空想科学の産物と言えなくなる日が来るかも知れません。
作者からの返信
ありがとうございます☺
1000兆円規模とも言われてるAI産業。
近い将来、本当にAIが人の上に立つ日が来るかもしれないですね。