第2話 新バスケ部、新しい風と誰かの視線

青山くんは転校生だが、すぐにクラスの人気者になった。休み時間になると、女子たちが青山くんの周りに集まって質問攻めだ。「どこから来たの?」「部活は何に入るの?」

青山くんは少しクールだけど、笑顔が素敵で、みんなを魅了していた。「バスケ部に入ろうと思ってるんだ」その言葉に、女の子たちが「キャー」「キャーー」喜んだ。

陽葵は、相変わらず非公式マネージャーとしてバスケ部のサポートを頑張っていた。ある日の練習後、結城くんにドリンクを渡すと、青山くんが体育館の入り口で見ているのに気づいた。

「あれ?青山くん、見学?」

「うん。桜庭さん、バスケ部の手伝いしてるんだ?」青山くんが近づいてきた。

「うん、まぁね」

青山くんは結城くんを見て、少しだけ目を細めた。「へえ、彼が結城真宙か……」その視線には、何か意味深なものが込められているように感じた。青山くんも結城くんと同じバスケ部に入ったら、またライバルが増えるのかな?

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